ERPC、Solana Firedancer ベースのRPCをDevnet/Testnetで運用開始。軽量化と性能向上を確認し、Mainnet Beta ベータテスト受付開始

Solana の次世代クライアントである Firedancer の構成要素を採用した RPC を Devnet および Testnet 環境で正式に稼働開始

ELSOUL LABO B.V.

ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO:川崎文武)と Validators DAO が運営する ERPC は、Solana の次世代クライアントである Firedancer の構成要素を採用した RPC を Devnet および Testnet 環境で正式に稼働開始しました。従来の Agave 構成と比較して全体的な軽量化と性能向上を確認しており、Mainnet Beta への適用に向けた準備を加速しています。

今回の取り組みは、ERPC がこれまで追求してきた「高速化・安定化・低レイテンシ」をさらに一段上へ進めるものです。開発段階から本番環境に至るまで、すべての利用者がより快適で高品質な Solana 環境を体験できるよう、基盤そのものを継続的に進化させています。

Firedancer とは

Firedancer は Jump Crypto によって開発が進められている新しい Solana バリデータクライアントで、既存の Agave とは独立した実装を目指しています。ネットワーク処理をより効率的にし、ハードウェア資源の無駄を最小限に抑えながら、圧倒的なスループットと低レイテンシを両立することを目的としています。Solana Foundation もこの導入を積極的に支援しており、完全版のリリースに向けた準備が着実に進められています。

現在は Frankendancer という、Agave クライアントを併用したハイブリッド構成が運用段階にあります。この段階的アプローチによって、ネットワーク全体の安定性を維持したまま Firedancer の要素を先行的に展開し、安定性と互換性の両立を図っています。

ERPC はこの Frankendancer 構成を Devnet および Testnet に導入し、安定した稼働を確認しました。従来の Agave 構成に比べて、全体的な処理効率が向上し、半分以下のメモリ使用量でも安定して動作しています。これにより、軽量化と応答速度の改善が同時に実現され、開発・検証段階でも滑らかな操作感と安定性を両立できる環境が整いました。

Firedancer: https://jumpcrypto.com/firedancer/ 

Mainnet Beta への段階的適用

ERPC は、Devnet および Testnet での安定稼働を経て、この Firedancer ベースの RPC 構成を Mainnet Beta 環境へ段階的に展開します。ベータテストでは、Frankendancer 構成が本番規模のトラフィックや負荷下でも安定動作を維持できるかを重点的に検証します。安全性と信頼性を確保しながら、さらなる高速化と低レイテンシを追求していきます。

Firedancer Mainnet ベータテストへの参加は、既に ERPC をご利用中のお客様を優先してご案内します。Solana の次世代RPCをいち早く体験し、開発・運用環境をさらに高性能化したい方は、Validators DAO 公式Discord にてお問い合わせください。

Validators DAO公式Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR 

Solana RPC Bundle プラン

多くの開発者はまず Geyser gRPC から Solana のリアルタイムストリーム活用を始めます。すでにデコードされたデータを扱えるため導入が容易で、実装例も豊富で学習コストが低いからです。

一方で、プロはより高速な Shredstream を使います。現在のアプリを gRPC で安定稼働させつつ、より高速な Shreds の恩恵を並行開発で取り込むという実務的なニーズが強く、Bundle はこの需要を満たします。

これまで「もっと速いコネクションに挑戦したい」のに、環境整備やコストの壁で踏み出しづらい状況が続いていました。

Bundle では本番利用を想定した RPC と gRPC のコネクションを持っていれば、それよりも安い価格で Shredstream がセットになります。むしろ安くなるパック料金設定により、導入の心理的な障壁を取り除きました。

まずは RPC + gRPC でベースアプリを素早く構築し、その同じ環境の中で Shredstream を学びながら高性能化に移行できます。強者は Shredstream 単体で processed と confirmed の両方のデータを直接取り込みますが、そのためには独自にカスタマイズしたクライアントの開発が必要です。Bundle はまず Shredstream を確実に受け取れる経路を用意することで、この高度なステップへの橋渡しをします。

Bundle の gRPC もフィルター制限がなく、プロダクトの開発中は RPC の Devnet と Testnet にも対応します。

Solana 開発のスタートに最適であり、そのまま本番運用へスムーズに移行できる実戦的なプロダクトです。

導入や移行のご相談は Validators DAO 公式 Discord より受け付けています。

Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR 

Premium Ryzen VPS

ERPC と同一ネットワーク内で稼働する Premium Ryzen VPS は、世界最速クラスの 5.7GHz 高クロック CPU、ECC DDR5 メモリ、NVMe4 ストレージ、25Gbps ×2 のネットワークを備えています。オーバーコミットを一切行わない設計により、仮想化でありながらベアメタル級の安定性能を発揮します。

主要 Solana バリデータや Jito Shredstream と同一データセンターに配置されており、ゼロ距離接続によってインターネット経由の遅延を排除。性能とコスト効率を両立した構成として、多くのプロジェクトから高く評価されています。

Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR 

開発体制と SLV オープンソース

私達は、SLVを中核としたオープンソース開発を通じて、Solanaノード運用の即時立ち上げや自動更新、ゼロダウンタイム移行を可能にしてきました。

これまで数多くのテストランニングを重ね、ERPCおよびバリデータ運用の両面で継続的な改善を実現してきました。信頼できるデータセンターパートナーと密に連携し、得られた成果をすべてのユーザーとステークホルダーに還元しています。

今後は、バリデータ・RPCプロバイダ・トレーダー・Web3プロジェクトが相互に連携できるエコシステムをさらに拡張し、インセンティブを通じてSolanaネットワーク全体の効率化と強靭化を促進します。

SLVでは、Firedancerを含むRPCやノード構成の立ち上げを簡単にし、誰でも検証に参加できる環境を提供します。 

SLVオープンソースもその中心的な要素として開発を続けていきます。

SLV GitHub: https://github.com/ValidatorsDAO/slv 

ERPC、Validators DAOが解決する課題

  • RPC環境で発生しがちなトランザクション失敗やレイテンシ変動

  • 多くのインフラプロバイダーによる性能制限

  • ネットワーク距離が通信品質に与える影響の大きさ

  • 小規模プロジェクトほど高品質インフラへアクセスしづらい状況

私達は、オープンソース開発を支援するSolana NFTカードゲームプロジェクトEpics DAOの開発過程で、高品質かつ高速なSolana開発環境が容易に手に入らないという課題に直面しました。そこで独自のプラットフォームを構築し、その知見を基盤としてERPCやSLVを提供しています。

金融分野のアプリケーションは特にミッションクリティカルであり、遅延やエラーは直接ユーザー体験に影響します。分散したバリデータやWeb3特有の構造が重なり合うSolana開発では全体像の把握が難しく、多くのプロジェクトが遅延や不安定さに悩まされてきました。

私達は必要とされる高性能な開発基盤を提供し、Solanaエコシステム全体の開発体験とユーザー体験の向上に貢献していきます。ERPCもSLVも、その一環として位置付けています。

すべての画像


会社概要

ELSOUL LABO B.V.

14フォロワー

RSS
URL
https://labo.elsoul.nl/ja/
業種
情報通信
本社所在地
Joop Geesinkweg 501 ,AMSTERDAM-DUIVENDRECHT, Amsterdam, Noord-Holland, 1114AB, NL
電話番号
316-8722-8310
代表者名
川崎文武
上場
未上場
資本金
140万円
設立
2020年09月