【令和6年能登半島地震】空飛ぶ捜索医療団・船舶による水や食料などの物資支援を開始
1月5日「豊島丸」珠洲市飯田港に接岸。災害支援の拠点を担う
緊急支援チームは、これまで捜索救助チームと医療チームに分かれて活動。捜索救助チームは、災害救助犬2頭とともに、消防、自衛隊と連携して土砂崩れや津波被害、倒壊の激しい地区にて捜索活動を続けてきました。
医療チームは、珠洲市総合病院と連携しながら病院の負担を分散するために、一部避難所に臨時診療所を開設。主に軽症の方や健康に不安がある方、薬だけ必要な方への医療ケアのほか、衛生管理としてトイレなどの環境改善、さらに安否確認含め配慮が必要な方のいる家に訪問診療も行っています。
また、ヘリコプターチームは、医療チームと連携して近隣病院への患者搬送をはじめ、道路が寸断され孤立している地域の調査活動なども行っています。
こうした医療・レスキューの各チームが人命救助にあたる一方で、今後は迅速な物資支援が求められます。現場は深刻な物資不足が大きな問題となっており、一刻も早く物資を届けることが急務となっています。しかし、地震による土砂災害や道路の隆起などにより、特に大型トラックが被災地に入ることが難しい状況です。そのためピースウィンズは、海路からの輸送ルートを確保し物資支援を行うことを決定しました。
1月2日18時20分、ピースウィンズが所有する船舶「豊島丸」は、停泊していた愛媛県今治市大三島を出航。関門海峡を経て日本海に出ると、途中、島根県沖の海土町にて給油。水や食料のほか、使い捨てカイロ、マスク、生理用品、おむつなど、現地でニーズの高い生活用品などの支援物資を積み込み、1月5日13時頃、飯田港に到着しました。
大型トラックによる陸路から珠洲市内へのアクセスが難しい状況のため、支援物資の集積拠点を飯田港からおよそ48km南にある七尾港近くに設置する予定。岸壁にも地震による隆起などが見られ、海底には被災前は確認されなかった障害物が感知されるなど、接岸には細心の注意が必要ですが、今後「豊島丸」が七尾港と飯田港を往来して物資支援や支援スタッフのサポートにあたります。また物資輸送だけでなく、スタッフの搬送も行っていく予定です。
◆「豊島丸」主要諸元
・全長 40.00m
・全幅 8.00m
・深さ 3.30m
・満載喫水 2.80m
・総トン数 240t
・最大速力 13.75kt
・航続距離 約2300海里
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活動開始:2019年12月
プロジェクトリーダー:稲葉 基高(医師)
運営団体: 特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン https://peace-winds.org
関連団体: 公益社団法人シビックフォース https://www.civic-force.org
認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(代表理事兼統括責任者:大西健丞、本部:広島県神石高原町)が運営する、大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、救助・救命活動を行う、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトです。航空機やヘリコプター、船などの輸送手段を活かし、医師や看護師、レスキュー隊員、災害救助犬などの救助チームが被災地に赴きます。東日本大震災以降、ほぼ全ての国内大災害に出動し、多くの被災者の方々を支援してきました。
現場では自治体、病院、NPO、企業、さらに自衛隊・消防などとも連携を図り、発災直後の救助・救命活動から物資配布や避難所運営、中・長期的な復興のサポートまで必要な支援を最適な形で届けます。
◆特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンについて
ピースウィンズ ・ジャパンは、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する日本発の国際協力NGOで、大西健丞により1996年に設立されました。これまでに世界37の国と地域で活動してきました。また、災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団」の運営や地域活性化、犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動「ピースワンコ・ジャパン」など、社会課題の最前線で解決に全力を尽くす、ソーシャルイノベーション・プラットフォームとして挑戦を続けています。
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東京事務所:東京都渋谷区富ヶ谷2-41-12 富ヶ谷小川ビル2F
主な活動:海外人道支援、災害緊急支援、地域復興・開発支援、犬の保護・譲渡活動
団体URL :https://peace-winds.org/
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