おしりの「繰り返す腫れ・膿」で悩む人の78.3%が正しい病名を知らなかった|毛巣洞と 診断されるまで平均2.7年放置の実態
長時間のデスクワーク・運転との関連性と日帰り手術の選択肢について300名調査
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、おしりの割れ目の上が繰り返し腫れて膿が出る症状は「毛巣洞(もうそうどう)」という疾患の可能性が高く、自然治癒は期待できないため手術による根治治療が必要です。手術は日帰りで受けられるケースが多く、保険適用で3割負担の場合、費用目安は約2〜4万円程度です。長時間のデスクワークや運転など座位姿勢が続く方に発症リスクが高いため、症状が繰り返す場合は早期に皮膚科・形成外科を受診することをお勧めします。
・おしりの腫れ・膿を経験した人の78.3%が「毛巣洞」という病名を知らなかった
・症状が出てから医療機関を受診するまでの平均期間は2.7年と長期化
・毛巣洞と診断された人の67.0%が週40時間以上の座位姿勢の仕事に従事
用語解説
■ 毛巣洞(もうそうどう)とは
毛巣洞とは、おしりの割れ目(仙骨部)の皮下に体毛が入り込み、慢性的な炎症や膿瘍を形成する疾患である。「Pilonidal sinus(ピロニダルサイナス)」とも呼ばれ、主に若い男性に多く見られる。繰り返す腫れ・痛み・膿の排出が特徴で、自然治癒は期待できないため手術による根治治療が必要となる。
■ 仙骨部(せんこつぶ)とは
仙骨部とは、背骨の最下部にある仙骨周辺の部位で、一般的におしりの割れ目の上部に位置する領域である。毛巣洞が好発する部位として知られている。
■ 瘻孔(ろうこう)とは
瘻孔とは、体内の臓器や組織と体表面を異常につなぐトンネル状の管のことである。毛巣洞では、皮下に形成された膿瘍から皮膚表面へ膿が排出される経路として瘻孔が形成されることが多い。
毛巣洞の主な手術方法の比較
|
比較項目 |
切除縫縮術 |
開放療法 |
|
手術内容 |
病変部を切除し縫合 |
病変部を切除し開放創で治癒 |
|
手術時間 |
約30分〜1時間 |
約20〜40分 |
|
入院の必要性 |
日帰り可能 |
日帰り可能 |
|
傷の治り方 |
一期的治癒(1〜2週間) |
二期的治癒(4〜8週間) |
|
再発率 |
約5〜15% |
約1〜5% |
|
費用目安(3割負担) |
約2〜4万円 |
約2〜3万円 |
|
術後の創部ケア |
比較的少ない |
毎日の洗浄・ガーゼ交換が必要 |
※当院監修医師の毛巣洞手術実績に基づく数値です。症状や病変の範囲により適切な術式は異なります。
皮膚科・形成外科を中心に、都内・埼玉に6院を展開する医療法人社団鉄結会 アイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、おしりの繰り返す腫れ・膿に悩む方を対象に「毛巣洞に関する意識・実態調査」を実施しました。本調査では、毛巣洞の認知度、受診までの経緯、仕事との関連性などについて調査し、この疾患への理解促進と適切な医療アクセスの重要性について情報発信いたします。
調査背景
当院には「おしりの同じ場所が何度も腫れる」「ニキビだと思って放置していた」という患者様が多数来院されます。毛巣洞は、長時間の座位姿勢が原因の一つとされ、デスクワーカーやドライバーに多い疾患です。しかし、その病名や治療法が広く知られていないため、多くの方が適切な治療を受けられずに症状を繰り返しています。今回の調査では、毛巣洞の認知度や受診行動の実態、生活習慣との関連性を明らかにし、早期受診・早期治療の重要性を啓発することを目的としています。
調査概要
調査対象:おしりの割れ目付近の腫れ・膿・痛みを過去3年以内に経験したことがある全国の20〜50代の男女
調査期間:2026年9月7日〜9月16日
調査方法:インターネット調査
調査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】約8割が毛巣洞という病名を知らなかった
設問:おしりの割れ目付近が繰り返し腫れたり、膿が出たりする原因として「毛巣洞(もうそうどう)」という病気があることを知っていましたか?

おしりの繰り返す腫れ・膿を経験した人の約8割が毛巣洞という病名を知らないことが判明しました。多くの方が「おできやニキビ」と自己判断している可能性が高く、正しい病名の認知向上が早期治療につながると考えられます。
【調査結果】半数以上が1年以上放置、平均2.7年で受診
設問:おしりの腫れ・膿の症状が初めて出てから、医療機関を受診するまでどのくらいの期間がありましたか?

症状が出てから医療機関を受診するまで1年以上かかった人が53.0%にのぼり、平均では2.7年という長期間放置されていることがわかりました。自然に膿が出ると一時的に症状が軽減するため、受診を先延ばしにする傾向があると考えられます。
【調査結果】約7割が1日6時間以上座位姿勢
設問:1日のうち座った姿勢で過ごす時間はどのくらいですか?(通勤・仕事・プライベート含む)

おしりの腫れ・膿を経験した人の68.7%が1日6時間以上座った姿勢で過ごしていることが明らかになりました。長時間の座位は、仙骨部への圧迫と蒸れを引き起こし、毛巣洞の発症リスクを高める要因となります。
【調査結果】6割以上が市販薬や放置で様子見
設問:おしりの腫れ・膿の症状が出た時、最初にどのような対処をしましたか?

63.7%の方が、市販薬の使用や放置など自己対処で様子を見ていたことがわかりました。自分で膿を出そうとした12.3%の方は、感染拡大や症状悪化のリスクがあり、早期の医療機関受診が推奨されます。
【調査結果】約8割が日帰り手術の存在を知らなかった
設問:毛巣洞の治療として「日帰り手術」が可能であることを知っていましたか?

毛巣洞の日帰り手術について、76.7%の方が知らないと回答しました。入院が必要と誤解している方も多く、日帰り手術という選択肢があることを知ることで、受診へのハードルが下がる可能性があります。
調査まとめ
本調査により、おしりの繰り返す腫れ・膿という症状を経験しながらも、約8割の方が「毛巣洞」という正しい病名を知らず、平均2.7年もの長期間放置している実態が明らかになりました。また、症状を経験した方の約7割が1日6時間以上の座位姿勢をとっており、デスクワークや長時間運転との関連性が示唆されます。さらに、日帰り手術という根治的な治療選択肢の認知度も約8割が「知らない」と回答しており、正しい情報提供と早期受診の啓発が重要であることがわかりました。毛巣洞は放置しても自然治癒せず、繰り返す炎症により病変が拡大する可能性があるため、思い当たる症状がある方は皮膚科・形成外科への受診をお勧めします。
医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師
当院監修医師の毛巣洞を含む皮膚外科手術30,000件以上の実績から申し上げると、毛巣洞は自然治癒しない疾患であり、根治には手術が必要です。しかし、多くの方が正しい病名を知らずに長期間放置しており、その間に症状が進行・拡大するケースを数多く診てきました。
毛巣洞は、仙骨部(おしりの割れ目の上)の皮下に体毛が入り込み、慢性的な感染・炎症を繰り返す疾患です。英語では「Pilonidal sinus」と呼ばれ、「巣のように毛がある」という意味に由来します。主に10〜30代の男性に多く、毛深い方や長時間座位姿勢をとる方にリスクが高いとされています。
症状としては、おしりの割れ目付近の腫れ、痛み、膿の排出が特徴的です。自然に膿が排出されると一時的に症状が軽減するため「治った」と誤解されやすいのですが、原因となる毛や瘻孔は残っているため、必ず再発します。放置すると瘻孔が複数形成されたり、病変範囲が拡大したりするため、早期の手術治療が重要です。
手術は局所麻酔で行う日帰り手術が可能で、入院の必要はありません。術式は病変の範囲や瘻孔の数によって選択されますが、多くの場合30分〜1時間程度で終了します。保険適用の手術であり、3割負担で2〜4万円程度が目安となります。
長時間のデスクワークや運転など、仙骨部に圧力がかかる姿勢が続く方は発症リスクが高いため、定期的に立ち上がって血流を改善することや、仙骨部を清潔に保つことが予防につながります。すでに症状がある方は、自己判断せずに皮膚科・形成外科を受診してください。
【エビデンス】日本皮膚科学会や形成外科学会において、毛巣洞は外科的切除が標準治療とされています。当院監修医師の30,000件以上の皮膚外科手術実績においても、毛巣洞は適切な手術により高い根治率が得られており、早期治療ほど切除範囲が小さく、術後の回復も早い傾向にあります。
毛巣洞を疑う症状
・おしりの割れ目の上が繰り返し腫れる
・同じ場所から何度も膿が出る
・座ると痛い、または違和感がある
・膿が出た後は一時的に楽になるが再発する
毛巣洞のリスク因子
・長時間のデスクワーク(1日6時間以上)
・長距離ドライバーなど座位姿勢の仕事
・毛深い体質
・10〜30代の男性
・肥満傾向
受診を勧める目安
・おしりの腫れ・膿が2回以上繰り返した
・市販薬を使用しても改善しない
・痛みが強く座れない
・発熱を伴う
髙桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. おしりの割れ目の上が腫れて痛いのは何の病気?
A. おしりの割れ目の上(仙骨部)が繰り返し腫れて膿が出る場合、毛巣洞(もうそうどう)の可能性が高いです。
毛巣洞は、皮下に体毛が入り込み、慢性的な感染・炎症を起こす疾患です。今回の調査では、この症状を経験した78.3%の方が毛巣洞という病名を知りませんでした。単なる「おでき」や「ニキビ」と異なり、自然治癒せず繰り返すのが特徴です。同じ場所が2回以上腫れた場合は、皮膚科・形成外科の受診をお勧めします。
Q2. 毛巣洞は自然に治る?放置したらどうなる?
A. 毛巣洞は自然治癒しません。放置すると病変が拡大し、手術範囲が大きくなる可能性があります。
毛巣洞は膿が自然に排出されると一時的に症状が軽減しますが、原因となる毛や瘻孔は残っているため必ず再発します。調査では、53.0%の方が1年以上症状を放置しており、平均2.7年経過してから受診していました。放置期間が長いほど瘻孔が増えて手術範囲が拡大するため、早期治療が重要です。
Q3. 毛巣洞の手術は入院が必要?日帰りでできる?
A. 毛巣洞の手術は、多くの場合日帰りで受けることができます。
毛巣洞の手術は局所麻酔で行われ、30分〜1時間程度で終了するため、日帰り手術が可能です。しかし調査では、76.7%の方がこの事実を知りませんでした。「入院が必要」という誤解が受診を遠ざけている可能性があります。病変の範囲によっては複数回の手術が必要なケースもありますが、基本的に入院は不要です。
Q4. 毛巣洞の手術費用はいくら?保険は使える?
A. 毛巣洞の手術は保険適用で、3割負担の場合、約2〜4万円程度が目安です。
毛巣洞は保険適用の疾患であり、手術も保険診療で受けられます。費用は術式や病変の範囲によって異なりますが、3割負担で2〜4万円程度が一般的な目安です。別途、術前検査や術後の通院費用がかかる場合があります。詳細な費用は、受診する医療機関で確認することをお勧めします。
Q5. デスクワークと毛巣洞は関係ある?予防法は?
A. 長時間のデスクワークは毛巣洞の発症リスクを高める要因の一つとされています。
今回の調査では、症状を経験した方の68.7%が1日6時間以上座位姿勢で過ごしており、67.0%が週40時間以上座る仕事に従事していました。予防としては、1時間に1回は立ち上がること、仙骨部を清潔に保つこと、通気性の良い下着を着用することが挙げられます。すでに症状がある場合は、予防よりも治療が優先されます。
放置のリスク
・放置により瘻孔が増加・拡大し、手術範囲が大きくなる
・感染が広がり、蜂窩織炎など重症化する可能性
・慢性的な炎症が続くと、まれに悪性化(扁平上皮癌)のリスク
・繰り返す痛みにより日常生活や仕事に支障をきたす
こんな方はご相談ください|受診の目安
・おしりの割れ目付近の腫れ・膿が2回以上繰り返した時
・市販の塗り薬を1週間使用しても改善しない時
・痛みが強く、座ることが困難な時
・38度以上の発熱を伴う時
・膿の量が多い、または血が混じっている時
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚外科30,000件以上の手術実績を持つ監修医師が在籍
・局所麻酔による日帰り手術に対応
・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院展開でアクセス良好
・保険診療に対応、手術前に費用の目安を説明
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 One-葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階
アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画
診療予約は以下より承っております。お気軽にご利用ください。
ご予約はこちら
東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック新宿院 皮膚科・形成外科
東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック渋谷院
東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック上野院
東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック池袋院
すべての画像
