高校生が人生の進路や自分の適正を知るきっかけを得る1DAYイベント
「ユニコーンプロジェクト2025」開催報告

—— 初の複数自治体開催で参加者数が3倍に。全国展開への第一歩として注目 ——
公益社団法人東京青年会議所 港区委員会(主管)は、2025年6月7日(土)に広尾学園高等学校(東京都港区)、6月28日(土)に東京工科大学(東京都大田区)にて、現役高校生を対象としたキャリア教育イベント「みなとユニコーンプロジェクト2025」および「おおたユニコーンプロジェクト2025」を開催いたしました。
本イベントは、若手起業家による講演、社会人とのカフェ交流、体験型ワークショップを通して、高校生が自らの適性や価値観に気づき、“自分らしい未来”を描くきっかけを提供することを目的としています。
2会場合わせて10校から延べ85名の高校生が参加。教職員や保護者、協賛企業を含む社会人約80名も来場し、世代・分野を超えた対話の場が実現しました。特に今年度は、前年の応募者数から約3倍に増加するなど、地域・教育関係者からも注目が高まっています。
■社会課題と実施目的 【課題】
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起業志向の低さ:日本の高校生の起業志向は12.8%と低く、挑戦への意欲が国際的に見ても著しく低い状況です。
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関心層の偏り:教育機会が関心のある生徒に限られ、無関心層には届いていません。
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挑戦への不安と自己否定感:「自分には無理」と感じる生徒が多く、挑戦を避ける傾向があります。
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リアルな出会いの不足:社会人との接点や、挑戦の“現実”を知る機会が圧倒的に足りていません。
【目的】
港地区、大田地区の高校生、そして日本のその他の地域の一部の高校生にキッカケを提供し、 アントレプレナーシップを学ぶことに興味を持たせるとともに、その取り組みを波及・移管させ、さらに多くの地域へと広げていく。
みなとユニコーンプロジェクト2025
日時:2025年6月7日(土)14:00–18:30
会場:広尾学園高等学校 カフェテリア(東京都港区)
おおたユニコーンプロジェクト2025
日時:2025年6月28日(土)14:00–18:30
会場:東京工科大学 蒲田キャンパス(東京都大田区)
主催・後援・協賛
主催:公益社団法人東京青年会議所 港区委員会(主管)/大田区委員会(副主管)
共催:広尾学園高等学校、東海大学付属高輪台高等学校、山脇学園高等学校
後援:港区、港区立産業振興センター
協賛:株式会社リンクアット・ジャパン、株式会社まち未来製作所、JX金属株式会社 他
■ 当日のプログラム(共通)

時間帯 |
コンテンツ |
14:00 |
開会あいさつ |
14:10 -15:10 |
若手起業家による講演(20分×3名) |
15:15 -16:15 |
カフェ交流会(軽食付き) |
16:20 -17:50 |
体験型ワークショップ(株式会社教育と探求社) |
17:50 - 18:05 |
協賛企業によるPRタイム |
18:05 - 18:15 |
閉会あいさつ・アンケート |
■開催の様子




■登壇者(詳細)

清水 映輔(株式会社OUI 代表取締役)
慶應義塾大学医学部卒。TOYP2024グランプリ受賞。世界の失明を半減させるべく株式会社OUIを創業し、眼科スマートデバイス「Smart Eye Camera」を発明。医療アクセスの地域格差解消に挑む社会起業家。

板本 大輝(株式会社Emer 代表取締役)
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 在学。「スポーツを生業にする人を増やし、スポーツチームから経済圏を生む」というミッションのもと株式会社Emerを設立。スポーツ×テクノロジーの革新的アプローチで地域間格差の解消を目指す若手起業家。

ブリンクマン 恵美(プラントベースコンサルティングジャパン 代表取締役)
上智大学国際教養学部 在学。全国初のヴィーガンサークルを創設。ビリー・アイリッシュ公式イベントのケータリングを担当するなど企業のサステナブルフード導入を支援。26カ国を旅して多様な食文化と環境問題を学び、「食」から持続可能な未来を描くパイオニア。

本間 貴裕(株式会社SANU Founder / Brand Director)
バックパッカーとしてのオーストラリア1年間の旅を経て、株式会社Backpackers’ Japanを起業。仲間と共にホテル、ホステルのプロデュースと運営を行う。現在は株式会社SANUのブランドディレクターとして「Live with nature. / 自然と共に生きる」をコンセプトに日本全国に木造のキャビンを展開している。また、株式会社Hakuの代表取締役も兼任している。
■共催高校の声

山脇学園中学校高等学校 松本健一郎先生
みなとユニコーンプロジェクトで出会った、ロールモデルとなり得る若手起業家や社会人、同世代の仲間から生徒達は「一歩踏み出す力」を学び取った、あるいは共有したと感じています。生徒も大人も参加者全員が「何かを得た」感覚を持てるイベントでした。

東海大学付属高輪台高等学校 野口大輔 先生
学校生活において生徒たちが保護者・教員以外のおとなと接する機会はあまりなく、ゆえに彼らは閉じられた社会で限られた人脈を構築することしかできないのですが、今回の企画に参加することで世界を広げることができたようです。子どもたちの変化を見取ることがわれわれ教員の仕事ですが、受講の前後で行動変容があったことを何よりも嬉しく感じています。
■参加者の声・アンケート結果
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「社会人の方と話して、自分の悩みが肯定された気がしました!」
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「将来の選択肢を狭めていた自分に気づけた!」
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「勉強以外で誰かと本気で話せる場が貴重!」
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「初対面なのに、同じ高校生と夢の話ができた!」
アンケートによると、満足度は平均9.41点(10点満点)と非常に高く、96.3%の参加者が「アントレプレナーシップに興味がわいた」と回答。「また参加したい」「人にすすめたい」との声も94.7%にのぼりました。
■今後の展望
本年度は初の複数自治体開催を実現し、応募者数は前年の約3倍に拡大するなど、大きな成果を上げました。参加者の変化からも、本プログラムが「挑戦を自分ごととして捉える意識」の醸成に寄与していると考えられます。
今後は、他自治体からの開催要望に応える形で、プログラムのパッケージ化・モデル化を進め、全国展開を目指します。地域・学校・企業が連携する教育モデルとして、若者の可能性を引き出す社会的インフラのひとつとして成長させていく構想です。
■ダイジェスト動画はこちらから

https://youtu.be/UkC0as0yr6s
Instagram: https://www.instagram.com/minato_unicorn_project
■ 公益社団法人東京青年会議所(東京JC)とは
1949年、「新日本の再建は青年の仕事である」という志を同じくする青年たちにより設立。『明るい豊かな社会の実現』を理念に掲げ、「個人の修練」「社会への奉仕」「世界との友情」を基本とした活動を展開しています。人種・国籍・性別・職業・宗教を問わず 20~40歳のメンバーで構成され、卒業生を含め多くのリーダー人材を政財界へ輩出。東京JCは、23区を活動エリアとする LOM(Local Organization Member)であり、公益社団法人日本青年会議所(NOM)の一員です。
■ 本件に関するお問い合わせ先
公益社団法人東京青年会議所 事務局
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-1 オームビル新館8階
TEL:03-6285-1515
担当:公益社団法人東京青年会議所 港区委員会 三崎 龍人
Mail:minato.unicorn@gmail.com
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