加茂遺跡の「発掘調査成果速報2024」を開催 / 兵庫県川西市
水銀朱をまいた木棺墓や、焼失した住居など調査の成果を報告!
兵庫県川西市では、5月30日(木)まで、川西市文化財資料館(南花屋敷2丁目)で、令和5年度に実施した市内22件の発掘調査のうち、まとまった成果の得られた加茂遺跡第318・322次調査で出土した遺物や発掘調査の写真パネルを展示する「発掘調査速報展」を開催しています。
5月22日(水)には、「川西市文化財資料館考古学講座「発掘調査成果速報2024」(主催:川西市)」を開催。水銀朱をまいた木棺墓や、弥生時代中期後半(今から約2,000年前)の焼失した竪穴建物跡など令和5年度に実施した加茂遺跡発掘調査の成果について、調査担当者から座学での講座と速報展の展示物を見学しながらの資料の見どころの解説を行いました。参加者約30人からは多くの質問が飛び交いました。
令和5年度には、加茂遺跡で5件の確認調査と2件の本発掘調査を実施。確認調査では、竪穴建物や柱穴など弥生時代の遺構が見つかりました。また、本発掘調査のうち、第318次調査では弥生時代の方形周溝墓が、第322次調査では焼失竪穴建物や水銀朱をまいた木棺墓などが発見されました。
特に朱をまいた木棺墓は加茂遺跡では初めて発見されたもので、弥生時代の墓制を考えるうえで貴重な資料です。
参加者は、「加茂遺跡の発掘調査結果はずっと見てきた。今回は朱をまいた木棺墓が発掘され、大変興味深く解説を聞かせてもらった。加茂遺跡をもっとみんなに知ってもらえるとうれしい」などと話していました。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像