神様の名前に使われている漢字の意味や成り立ちを読み解くことで、神様たちの本当の姿が見えてくる。 『漢字で読み解く日本の神様』発売!
知られざる名前の由来から諸願成就の神様の個性を解き明かす「超訳ミステリー神話」!
「神」という字はそもそも、祖先を祀る祭壇の形を表す「示」と、稲妻が伸びる形を描いた「申」を組み合わせて作られた文字です。すなわち、「神」とは稲妻のように不可知な自然の力や人智では把握できない尊ぶべき力のことです。
このように古来、名は体を表し、そして名付け親の願いや望みを映し出す特別な意味を持って生まれてきました。だからこそ、神様の名前に使われている漢字の意味や成り立ちを読み解くことで、神様たちの本当の姿が見えてくるのです。
神様の名前を読み解くことは、神様の本質にせまること
「なぜ神様の名前は漢字なんだろう?」と考えたことはありますか? ときには、画数の多い難しい漢字が使われていたり、普段は見慣れない不思議な漢字が入っていたりすることもありますよね。
本書はそんな神様の名前に隠された謎を読み解くことで、日本古来の神様たちについてもっと深く知ることができたら、という本です。
我が国には、古く、固有の文字はありませんでした。様々な記録を残すための文字は、中国から、あるいは朝鮮半島を通して入って来たのです。その文字とは、つまり漢字です。漢字は、もともと「漢文」を書くための文字です。しかし、文字がなかった日本では、漢字をうまく利用して、日本語を書く方法を考え出したのです。
それには、二つの方法がありました。
一つは、「音借」(おとしゃく)という方法です。これは、日本語の「ア」という発音に「阿」「亜」「安」など、漢字でも同じような発音をするものを当てて書く方法。
二つ目は、「訓借」(くんしゃく)。これは、漢字の意味を借りて、日本語を書き表す方法です。「訓」は「意味」を表します。例えば「たべる」「のむ」「はしる」など、これらの言い方は日本語ですが、意味としては、漢字で「食」「飲」「走」などを利用することができます。この場合、日本語の言い方(読み方)が消えてしまうという難点はありますが、意味を伝えることはできるでしょう。
ですから例えば、「猿田毘古神」(さるたびこのかみ)という名前の「毘古」は、日本語の「ひこ」の発音を、漢字で音借した部分です。また「さるた」は訓借で、「さる」「た」のそれぞれの日本語としての意味に当てはまる漢字を探してきて「猿」「田」と当てて使ったのです。このように、古来、音だけで伝わってきた神様たちの名前を、その音と意味に合わせて、漢字をあてがい、文字に落とし込んでいったのです。だからこそ、漢字を読み解くことによって神様の名前の本来の意味を知ることができるのです。
<はじめに より>
http://books.cccmh.co.jp/list/detail/2340/
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