NOVUS FUTURE DESIGN AWARD 最優秀賞は「Academimic」が受賞!

最優秀賞のアイデアは渋谷未来デザインやパートナー企業と共に社会実装していきます。

一般社団法人渋谷未来デザイン(代表理事:小泉秀樹、以下渋谷未来デザイン)は、2023年11月に実施した『SOCIAL INNOVATION WEEK 2023(https://social-innovation-week-shibuya.jp/)』(以下、SIW)にて発表した『NOVUS FUTURE DESIGN AWARD』で募集したアイデアの最終審査会を実施しました。

 NOVUS FUTURE DESIGN AWARDは、新しい発想や視点で社会を良い方向に導く企画、クリエイティブアクションを表彰するプロジェクトです。都市や社会を変革し、未来を生みだしていく人材、アイデア、クリエイションを表彰していきます。

 最終審査会では、様々な業界から豊富な専門知識と経験をもった9名の審査員による書類審査を経て、最終審査に残った10組によるプレゼンテーション審査を行い、エントリーテーマである「超体験」「超福祉」「超観光」「超都市デザイン」「超未来」の受賞者を表彰をしました。昨年に引き続き、今年も高校生、大学生が最終審査に残り見事に受賞しました。そして最優秀受賞作は、研究とポップカルチャーの融合を掲げるクリエイティブレーベル「Academimic」の「ロンブン、広告に擬態」プロジェクトが受賞しました。


今後、渋谷区やパートナー企業とともに実現に向けて、SIWなどでの社会実装を試み、より良い社会創りに寄与できるよう取り組んでいきます。

NOVUS FUTURE DESIGN AWARD 受賞作

最優秀賞:「ロンブン、広告に擬態」プロジェクト

浅井順也さん

Academimicは研究とポップカルチャーの融合を掲げるクリエイティブレーベルです。研究に触れてうまれたエモーショナルな想像を小説、音楽、映像作品などあらゆるメディアで表現し、フィクションとノンフィクションの間にある新たな体験を作っています。本アワードではポップカルチャーの象徴”渋谷”の広告枠に、論文をモチーフにした作品を掲出する「ロンブン、広告に擬態」プロジェクトを提案。街中のかわいい・かっこいいアートワークを追っていくと論文にたどり着く新体験を研究者、クリエイター、企業そして渋谷区と作っていきます。研究の新たなアウトプットを通して、将来的に渋谷の街自体をnature、Scienceに並ぶアカデミアの一大メディアにしていきたいと考えています。

(左)審査員 留目真伸さん (右)最優秀賞受賞者 浅井順也さん

SHIBUYA QWSエグゼクティブディレクター野村幸雄さんより最優秀賞 副賞の授与

受賞コメント

渋谷にこだわって活動していた中で、渋谷に大々的に実装できる本アワードの最優秀賞をいただき大変嬉しく思います。科学研究はどこか堅いイメージがありますが、渋谷が持つブランドやパワーに後押ししてもらいながら、「なんかいいじゃん!」からはじまるサイエンスを目指していきたいと思います。この度はありがとうございました!

「超体験」:AI ATTENDANT〜ICTプラットフォームの構築からローカルで魅力的な街を応援〜

内野未唯さん、島野拓也さん

ICTプラットフォームの形成から、地域の施設、会社、ホテル、飲食店、個人の想い「挑戦」として実現しやすくする個人中心の経済圏、コミュニティ形成、DAO的な街のあり方を提案します。

その一つのツールであるAI ATENNDANTは、AIキャラが訪日観光客一人一人に合った地域情報を多言語で提供するサイネージサービスです。例えば地域のプレイヤーがそれらを所有することで、各店舗が観光案内所のような役割を果たし、魅力を伝えることや、訪問者の滞在時間を増やすこと、ローカルと訪問者のタッチポイントの創出をすることを想定しています。

(左)審査員 鈴木大輔さん (右)「超体験」受賞者 内野未唯さん

受賞コメント

この度は素敵なご機会をいただき、ありがとうございました。

ICT(テクノロジー)、未来の持続可能なまちの在り方(都市デザイン)、グローバルを視野に入れたまちの運営(観光)と、複合的な領域を横断した提案だったため、超体験という言葉はまさにピッタリだと感じています。

地域の築き上げてきた文化、技術、らしさ、魅力が、人員不足や、クローズド(若者が参入しずらい)、老朽化といった理由で先延ばしになってアクションが起こせず現状維持&衰退してしまうこと。大好きな街だからこそ、そして今ならまだできることがあるからこそ、アクションを起こし続けていきたいと思います。

引き続き頑張ります!

「超福祉」:Bridge Heart〜聴覚障害児の親とロールモデルをつなぐプラットフォーム〜

池田優里さん

「聴覚障害」には多様なグラデーションがあります。

Bridge Heartは多様なグラデーションの中から、似たような環境にいる人とつながりやすくします。特に、自分の子どもに聴覚障害があると診断されたばかりで、将来の不安や誰にも相談できない孤独感を抱えている親御さんに、似たような環境にいる親御さんとつながり、多様な選択肢があることを見せていきます。

(左)審査員 田中真宏さん (右)「超福祉」受賞者 池田優里さん

受賞コメント

この度は、超福祉賞をいただき大変光栄です…!

「聴覚障害があるからこそ、可能性は無限であること」を伝えたいという想いで企画したアイデアです。渋谷区やパートナー企業様のお力をお借りしながら、つながりの輪を広げていき、聴覚障害があるからこそ自分らしく生きていける社会へ一歩ずつ実現していきたいと思います!

「超観光」:レトロ渋谷地図

亀井優初さん 安間諒さん

大きな変化を続けている現在の渋谷があるために、過去にはなくてはならない建物や区画の整備があった。また、変化の中でも変化していない場所もある。そのような渋谷の「レトロ」な場所に注目し、渋谷の歴史を感じられるコースを作成する。そして、特に渋谷の歴史が感じられる場所にはQRコードを設置し、渋谷の変化を昔の写真や地図などで体験できるようにする。歴史という観点から新しい観光を提案する。

(左)審査員 小池ひろよさん (右)「超観光」受賞者 亀井優初さん 安間諒さん

受賞コメント

この度はこのような賞をいただきありがとうございます。まだ高校生である私たちの未熟なプレゼンを、大人たちが真剣に聞いてくれるという体験はとても貴重なものでした。自分たちの頭の中にしかなかったアイデアが実現するというのは少し不思議であると同時にとても嬉しいです。また、興味のある分野で実際に活動や仕事をしている方々に出会えたことが、大きな収穫でした。充実した時間をありがとうございました。

「超都市デザイン」:Oasis渋谷

鈴木大輝さん、金谷隆晴さん、内野未唯さん、草刈樹里さん

「Oasis渋谷」〜ゴミから、地域にWin-Win-Winを創る〜 渋谷を舞台にした地域密着型プロジェクトです。私たちが目指すのは、渋谷の大きな課題の一つである”ゴミ”から、街と街の人々を繋ぐ拠点としての公共空間を創造し、ゴミ問題の解決だけでなく、街のゴミを活用し地域の魅力を高める空間を実現することです。渋谷から世界に向けて新たなサステナブルなまちづくりのモデルを提案します。

(左)審査員 長田新子さん (右)「超都市デザイン」受賞者 鈴木大輝さん

受賞コメント

この度は超都市デザイン賞をありがとうございます。

休日の朝、静けさを纏う渋谷の街でごみ拾いを行ったあの日、私たちが何気なく歩いていた渋谷の道が、ボランティアの方々によって支えられている実態を目の当たりにしました。そして、”ごみ拾い”以上のものとして私たちの心に刻まれ、この想いを元に提案させていただきました。このプランを通じて、渋谷の街をさらに魅力的な場所に変えることに貢献できれば幸いです。

「超未来」:2084

道家浩平さん、石黒翔也さん、小松航樹さん

ビッグデータ時代の新たな都市デザイン手法として、「デジタルアジール」を提案する。

未来、人々の情報を集めるのはリトル・ブラザーたち、すなわちウェアラブル端末であり、彼らを通じて我々は常時相互監視の中にある。その結果、逸脱行為は都市から姿を消し、人々の行動は徹底的に規範化されていた。デジタルアジールは、そんな都市の解放を目指して設けられる「情報が取られない」空間である。

(左)審査員 澤邊芳明さん (右)「超未来」受賞者 小松航樹さん、道家浩平さん、石黒翔也さん

受賞コメント

この度は栄えある賞をいただき、大変光栄です。先日、某国のスマートシティプロジェクトが、公共空間における政府の監視を強め、人々に対し「利口な」選択を迫っているとして人権団体から批判を受けたそうです。その例ほどあからさまでなくとも、都市空間におけるふさわしい振る舞いや恰好といったものが暗に、技術に拠って規定されていく可能性がある、ということを、今後も都市に住み続ける私たちは考えなければならないと思います。

アクシスコンサルティング コンパスシェア賞

「ロンブン、広告に擬態」プロジェクト/ レトロ渋谷地図

(左)「ロンブン、広告に擬態」プロジェクト 浅井順也さん
(中央)アクシスコンサルティング株式会社 常務取締役 伊藤文隆さん(右)レトロ渋谷地図 安間諒さん、亀井優初さん 

アクシスコンサルティング株式会社 常務取締役 伊藤文隆さんからのコメント

高校生・大学生含め若い方の参加も多く、登壇いただいた皆様のユニークなアイデアと熱意、洞察力に感銘を受けました。コンパスシェア賞の「ロンブン、広告に擬態」プロジェクトと「レトロ渋谷地図」には「コンパスシェア」のサービスを提供させていただきます。プロのコンサルタントがアドバイザーとなり、アイデアの実現や実装に向けて支援してまいります。

最終審査会の様子

審査パートナーからのコメント

株式会社フェローズ アシスタントマネージャー 小川翔さん

どのアイデアも非常に興味深く拝聴させていただきました。もちろん個々のアイデアのクオリティも感動ものだったのですが、それ以上に、すでに会場内でそれぞれのチーム同士の協業やシナジーが生まれそうな会話がそこここで生まれている様子が一段と素晴らしく、クリエイターの方のご縁をつなぐ役目である私も、より一層モチベーションが上がりました。皆さまありがとうございました!

実施概要

名称:NOVUS FUTURE DESIGN AWARD 2023

募集期間:2023年11月9日(木)~2024年2月5日(月)

一次審査:2024年2月19日(月)~3月1日(金) ※書類審査

最終審査:2024年3月23日(土)

審査方法:審査員による投票

表彰:最優秀賞 100万円 / 部門賞10万円 /アクシスコンサルティング コンパスシェア賞(※)

特別カテゴリー 超渋谷物語

主催:一般社団法人渋谷未来デザイン

パートナー:アクシスコンサルティング株式会社、一般財団法人渋谷区観光協会、Simeji(バイドゥ株式会社)、株式会社フェローズ

協力:SHIBUYA QWS

※「コンパスシェア」について

「コンパスシェア」は、経営課題や業務の悩みを抱える全国の法人のみなさまが、優秀な人材の知見や稼働を活用することをご支援するサービスです。経営相談の壁打ちや資料作成、研修など、さまざまな用途で第三者の経験や知見を活用することができます。戦略コンサルタント経験者や経営企画、ITコンサルタントをはじめとした、コンサル会社在籍者もしくはコンサル業務経験者が登録しています。

https://service.con-path.axc.ne.jp/

<一般社団法人渋谷未来デザインについて>

渋谷未来デザインは、ダイバーシティとインクルージョンを基本に、渋谷に住む人、働く人、学ぶ人、訪れる人など、渋谷に集う多様な人々のアイデアや才能を、領域を越えて収集し、オープンイノベーションにより社会的課題の解決策と可能性をデザインする産官学民連携組織です。都市生活の新たな可能性として、渋谷から世界に向けて提示することで、渋谷区のみならず社会全体の持続発展につながることを目指しています。

一般社団法人渋谷未来デザイン https://fds.or.jp/

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会社概要

URL
http://www.fds.or.jp
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ9F
電話番号
03-6427-4394
代表者名
小泉秀樹
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年04月