エミレーツ航空が世界初の自閉症認定航空会社に

エミレーツ航空

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ、2025年1月8日:エミレーツ航空は、自閉症や感覚過敏なお客様に、エミレーツ航空のシームレスなサービスと個別対応のホスピタリティを体験していただくための取り組みを開始し、公式に世界初の自閉症認定航空会社(Autism Certified Airline™)となることを目指しています。この認定は、3万人以上のエミレーツ航空の客室乗務員と地上スタッフが初期トレーニングを今後数か月以内に終了次第、国際認定・継続教育基準委員会(IBCCES)によって正式に授与される予定です。またエミレーツ航空は、自閉スペクトラム症の方々およびそのご家族の皆さまの、地上および機内での旅行体験を向上するための新しい基準とサービス導入を年内に発表すべく準備を進めております。

快適な旅行をすべての人々に

一般に強い感覚刺激を伴う海外旅行は、多くの自閉症の方々にとって非常に困難な経験であるため、海外旅行をすること自体をあきらめる方もいらっしゃいます。AutismTravel.comの調査によると、78%の家族が旅行や新しい場所への訪問をためらっており、また回答者の94%が旅先に自閉症専用のトレーニングを受けたスタッフがいるのであればもっと旅行をしたいと答えています。エミレーツ航空はすべての人々に旅行をより包括的でアクセスしやすいものにするという使命を掲げています。そして今回の発表は、ドバイが世界で最もアクセスしやすい目的地になるための一助にもなると考えています。

 

自閉症認定航空会社について

エミレーツ航空は、自閉症や感覚過敏性の方々を含むすべてのお客さまに対して、歓迎される旅行体験を提供することに注力しています。この取り組みの一環として、エミレーツ航空は、自閉症および神経多様性のトレーニングと認定を行う主要な組織であるIBCCESと協力し、実地調査と包括的な監査を実施しました。

広範な研究活動の一環として、IBCCESは、自閉症の方々、感覚過敏な方々、そのご家族や介護者の皆さまを含む14,000人以上の障がい者を対象に調査を行いました。この調査データは、複数のインタビュー、国際航空運送協会(IATA)の業界調査、および1,200人の業界専門家からのフィードバックと共に集計され、乗客と航空会社両者の立場から最善の基準を開発するのに役立ちました。さらに、IBCCESの専門家は、エミレーツ航空の長距離および短距離の複数のフライト監査も実施しました。

自閉症の方々の実体験、オピニオンリーダー、業界専門家、ヘルスケア専門家などの主要な関係者からの意見等の詳細なデータが集計・反映され、自閉症や感覚過敏な方々が航空旅行中に快適に過ごせるような新しい業界基準が作成されました。データ駆動型アプローチを活用して、エミレーツ航空とIBCCESは、地上サービスから機内サービスに至るまで、アクセシビリティ要件を持つ乗客に対応するための新しい基準を作成しました。エミレーツ航空は、これらの新しい基準を航空業界で初めて実践する航空会社となります。接客スタッフの少なくとも80%が専用トレーニングを完了すること、また継続的なトレーニングと改善へのコミットメントを含む、極めて要求の高い認定プロセスとなります。

エミレーツの30,000人以上のスタッフを対象とした自閉症/感覚過敏認識トレーニング

認定に向けてのプロセスの一環として、エミレーツの地上スタッフおよび客室乗務員は、自閉症および感覚認識に関する新しい集中トレーニングを受け、これにより自閉症の旅行者、感覚過敏な旅行者とそのご家族の皆さまのニーズに対応するための理解とスキルを身につけます。このトレーニングでエミレーツのスタッフは、自閉症の特徴、誤解や直面する課題、個々のニーズに応じた支援方法、スタッフが注意すべき刺激やトリガーについて学びます。この新しいトレーニングは、2023年に23,000人のスタッフが完了した「自閉症および隠れた障がいを持つ方々についてのトレーニング」を基礎としています。

エミレーツの自閉症のお客様向けの新しい基準とサービス

2025年以降エミレーツでは、自閉症および感覚過敏なお客様向けに新しい基準とサービスを導入し、旅行者の皆さまがより楽しくアクセスしやすい旅行を実現します。その一つのサービスとして、「感覚ガイド」 https://www.emirates.com/jp/japanese/before-you-fly/health/accessible-travel/ の導入があります。これは、IBCCESとエミレーツが共同で実施した監査の一環として開発されたデジタル支援ツールで、直面するさまざまな状況下での対応方法に関する情報を提供することで、旅行者がニーズや好みに合った計画を立てることを可能にします。このガイドは、ドバイ市内の観光スポットおよび機内での体験について包括的な調査を実施し、影響のありそうな音、明るさ、視覚、嗅覚などの感覚からの入力を測定することで作成されました。2025年に期待されるもう一つの開発は、お客様向けの神経多様性感覚製品をエミレーツのフライトに導入することです。これには、集中力を高め、自己刺激行動を減らし、ストレスを軽減するための感覚フィジェットトイや支援ツールが含まれます。

 

万人がアクセスできる旅行環境を目指して:エミレーツ航空、ドバイ空港、ドバイ観光局

2024年4月、エミレーツ航空は、ドバイ国際空港(DXB)の第3ターミナルにある専用ハブを含む、ドバイの4つのチェックイン施設すべてで認定自閉症センター(Certified Autism Center™)の認定を取得しました。2023年12月には、ドバイ空港が認定自閉症センターの認定を受けた初の国際空港としなりました。現在導入中の新しいトレーニングプログラムや、2025年以降に段階的に実施される新しい基準と実践プログラム等により、エミレーツ航空は万人にアクセス可能な旅行を推進し続け、神経多様性のお客様がより快適に空の旅を楽しめるようお手伝いをいたします。これまでの進捗は、ドバイ経済観光局(DET)が東半球で最初のCertified Autism Destination™(CAD)になるという目標に向かって順調に進んでいます。エミレーツ航空、経済観光局、ドバイ・エアポーツ、在留外交事務総局、ドバイ警察、ドバイ税関が緊密に協力することで、包括的で負荷の少ない旅行を可能にすることに大きな進展を遂げています。

IBCCESについて

認知障がい分野においてグローバルスタンダードな訓練を提供し、認定を行うIBCCESは、専門家がその分野でリーダーとなり、支援する個人の成果を向上させるための一連の資格証明を提供しています。これらのプログラムは、世界中で自閉症やその他の認知障がいの分野における訓練と資格証明の主要なベンチマークとして認識されています。都市、観光スポット、団体等と提携し、またCertified Autism Destination™(CAD)のようなプログラムへの取り組みを通じ、IBCCESは自閉症や感覚過敏の方々が行き先で歓迎され、安全に感じることができるよう注力しています。CAD認定を受けるには、観光、ホスピタリティ、エンターテイメントの組織がIBCCESによって開発され提供される自閉症および感覚過敏についての訓練を修了し資格証明を取得する必要があります。また、IBCCESは無料のオンラインリソースであるAutismTravel.comを立ち上げ、認定されたスポットや団体を紹介し、家族が情報を得たり、また家族同士がつながることのできる場を提供したりしています。

エミレーツ航空のアクセシブルな旅行情報と感覚ガイド https://www.emirates.com/jp/japanese/before-you-fly/health/accessible-travel/

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会社概要

エミレーツ航空

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URL
https://www.emirates.com/jp/japanese/
業種
倉庫・運輸関連業
本社所在地
東京都港区赤坂1-12-32 赤坂アークヒルズ・アーク森ビル 22階
電話番号
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代表者名
サティシュ・セティ
上場
未上場
資本金
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設立
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