「GENIAC」第2期で開発した生成AI基盤の社会実装を実現 高精度な図表読解が可能な軽量マルチモーダルAI基盤を『Aconnect』へ実装
ストックマーク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:林 達、以下:ストックマーク)は経済産業省およびNEDOが実施する国内の生成AIの開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC」第2期において、独自に開発したマルチモーダルAI基盤(以下:VLM)の実用化に成功したことをお知らせします。
当社開発のVLMにおける社会実装第1弾として、当社が提供する製造業向けAIエージェント『Aconnect』に搭載することで、図表を含む複雑なドキュメントの高度な検索・活用が可能になります。
モデル概要・特徴
今回実装したVLMは、「GENIAC」第2期の成果として公開済みの、ビジネスドキュメント読解に特化した「Stockmark-2-VL-100B」のマルチモーダル学習ノウハウと独自データを活用することで、軽量ながら高い精度を達成したモデルです。
当VLMの特徴として、ビジネスシーンで点在する図表を含む複雑なドキュメントを高精度に読解できる上、70億パラメータという軽量サイズを活かし、ビジネスで精度と同様に求められる高速な処理を両立した、実用性の高いモデルとなっております。
なお当VLMは、オープンソースのLLMである「Qwen2.5-7B-Instruct※1」と、画像エンコーダを結合し「Stockmark-2-VL-100B」と同様のマルチモーダル学習を行って開発したモデルです。
※1:https://huggingface.co/Qwen/Qwen2.5-7B-Instruct
背景
当社は「GENIAC」が発足された第1期から、現在の第3期までの全3回に採択されており、1,000億パラメータのLLM及びVLMのフルスクラッチ開発を進めてきました。第2期においては、GPT-4oを上回る世界最高クラスの性能を有するVLM「Stockmark-2-VL-100B」の開発・公開しております※2。
※2:https://stockmark.co.jp/news/20250603
今回実装したVLMは、「Stockmark-2-VL-100B」の開発過程において、データセットの変更やパラメータ調整を行うために開発した軽量モデルです。当モデルは軽量ながら、プロダクトの機能要件を十分に満たし、かつユーザーが快適に使える速度とコストで実現しており、プロダクトへの実装に至りました。
ビジネスシーンにおいては、図表や概念図を含む複雑なドキュメントが点在しております。中でも、日本の基幹産業である製造業においては、技術報告書や実験データ、品質管理レポート、設計図など、企業の競争力の源泉となる多くの文書が日々作成されています。これらの文書には、文章だけでなく、グラフ、表、図解といった「図表」に重要な情報が含まれていることが少なくありません。
『Aconnect』では、2024年6月より「社内情報検索機能」をリリースし、国内外約35,000サイトのニュースや、論文・特許・官公庁レポートなどの社外情報に加えて、社内に眠る膨大なナレッジまでワンストップでの横断検索を実現しております。
リリース当初より、独自に培った生成AIの構築技術を活用することで、高い精度の読解・検索・活用が可能でしたが、今回の実装により「より安心して」「より有効的に」当機能を活用頂くことが可能になりました。
※GENIAC採択結果公表ページ:https://www.nedo.go.jp/koubo/CD3_100397.html
『Aconnect』について
「Aconnect」は、あなたの業務を理解したAIが、あなたの代わりに情報を探し、気づきを届け、リスクとチャンスを逃さず検知します。
ビジネスニュース・論文・特許・社内文書など、幅広い情報源から必要な情報をまとめ、開発現場のより早く・確かな判断を支えます。
・Aconnect:https://aconnect.stockmark.co.jp
「社内情報検索機能」について

「社内情報検索機能」は、これまで調査レポートや技術報告書、実験データなど、長期に渡り蓄積され適切な活用が困難だった様々な社内情報を、ビジネスニュースや論文・特許などの外部情報と同時に検索できる機能です。
当機能により、ユーザーは社内外の情報をワンストップで横断的に検索することが出来るようになる他、ストックマークのAI技術を用いることで「検索結果の全体像が一目で分かる要約生成」や、「ファイル内全文を対象に、検索意図に沿った該当箇所のピンポイント表示」が可能になり、欲しい情報を瞬時に見つけ出すことが可能になります。
ストックマーク株式会社について
ストックマーク株式会社は「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」をミッションに掲げ、最先端の生成AI技術を活用し、多くの企業の企業変革を支援しています。
製造業向けAIエージェント「Aconnect」及び、あらゆるデータを構造化し企業の資産に変える「SAT(Stockmark A Technology)」を運営しています。さらに、企業特化生成AIの開発や、独自システムの構築も支援しています。
会社名 :ストックマーク株式会社
所在地 :東京都港区南青山一丁目12番3号 LIFORK MINAMI AOYAMA S209
設立 :2016年11月15日
代表者 :代表取締役CEO 林 達
事業内容:最先端の生成AI技術を活用した、
企業のナレッジマネジメント・生成AIの業務適用を支援するサービスの開発・運営
URL :https://stockmark.co.jp/
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