看護師や学生約114万人が利用する「ナース専科」が第1回「ナース漫画大賞」を発表。看護現場での実体験を漫画で紹介、やりがいの醸成や業務の気づきのきっかけに
〜963作品の漫画が共感をよび、Instagramのフォロワーが11万人を突破〜
■ナース専科の「ナース漫画」について
ナース専科は、看護師や看護学生が悩みを相談できる掲示板や最新の看護・医療ニュース、看護師国家試験対策などのスキル・キャリアアップ情報を提供するコミュニティサイトです。2022年12月31日時点で累計会員数は約114万人(※1)となります。ナース専科では、経験を共有し業務に関する疑問や悩みの解決をサポートする目的で、2014年より看護師が体験したエピソードを募集しサイトに掲載してきました。2018年からは、より気軽にエピソードに触れてもらえるように掲載方法を漫画形式に変更し、漫画コーナー「ナース漫画」やInstagram(URL:https://www.instagram.com/nursesenka/)などで発信しています。これまでにInstagramで投稿した漫画は、963作品となっています。
ナース漫画は、看護師から寄せられる実話のエピソードを、当社所属の看護師が「看護師が読んで、自身の日々の仕事の振り返りややりがいの再発見のきっかけとなり、共感できるか」「看護師が読んで学びや気づきがあるか」などを基準に選定し漫画化の可否を決定しています。エピソード投稿者自身の看護観について考えるきっかけになった忘れられない出来事や、患者との関わりの中で起きた面白い話、心温まる話などが多く、Instagramで実際に漫画を読んだ看護業界内外のフォロワーからはさまざまなコメントが寄せられています。「泣ける」「共感した」という感想や、「患者に対する対応の気づきになった」といった自身の業務や看護観の見直しに役立ったという声も上がっているほか、Instagramのコメント欄では読者同士のコミュニケーションも生まれており、他のSNSでも拡散されるなど、大きな反響を呼んでいます。読者層の中心である看護師の日々の疑問や悩みの解消、自身と向き合うきっかけや業務での気づきなどに役立てられていると推測されます。
■第1回ナース漫画大賞について
この度、Instagramのフォロワー数10万人突破を記念し、今まで投稿してきた漫画の中から人気作を紹介する漫画大賞の表彰を行うこととなりました。今回は大賞1作品、編集部選出の3作品を決定し表彰しています(※2)。
第1回の大賞は、エピソード提供マジカルペアン氏、作画くもやあきこ氏による「師長の覚悟」となりました。救急外来に来た患者家族との関わりを描いており、命との向き合い方など、考えさせられる作品となっています。なお、ナース専科では今後もエピソードの募集と漫画化を続け、年1回を目安に漫画大賞の発表を予定しています。
■受賞作品
・大賞:「師長の覚悟」
エピソード提供:マジカルペアン氏
作画:くもやあきこ氏
前編 URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150010243
中編 URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150010320
後編 URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150010472
・ナレッジ賞:「忘れられない散歩」
エピソード提供:きい氏
作画:なぎり京氏
URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150012442
・隠れた名作賞:「最期の決め方ーセデーションをめぐる葛藤」
エピソード提供:匿名
作画:高尾奈月氏
URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150003497
・NP賞(※3):「人生は逆転あり」
エピソード提供:ヒロ氏
作画:Ayumi-chan氏
URL:https://square.nurse-senka.jp/articles/150010166
■受賞者コメント
・大賞受賞作品作画担当:イラストレーター 兼 漫画家 くもやあきこ氏
この度は大賞に選んでいただきありがとうございます!私にも同じくらいの娘と息子がおり、もし自分の身に何かあったら…と、とても考えさせられたお話でした。師長さんの「どうすることも出来ない」という苦渋の表情…そして最後にあきらくんを引き取ることに決めた嬉しさ、2人の幸せな様子を思い浮かべながら大事に描かせていただきました。これからも読んでくださる皆様の心に残るようなお話を、登場人物を、一つ一つ丁寧に描いていきたいと思います。
■大賞受賞作品の編集担当者コメント
・エス・エム・エス ナース専科コンテンツ企画グループ 川口萌
今年の大賞となった「師長の覚悟」は、救急外来に意識不明で搬送されてきた患者さんと、その患者さんに付き添ってきた小学生のお子さんに対して、看護師長が非常に難しい判断を下す、というお話だったのですが、作画担当作家さんがお話の解釈や登場人物の表情一つひとつに気を配ってくださった結果、皆さまから大賞に選ばれる作品として完成しました。ナース漫画は、エピソードをご提供くださる看護師の方々と、作画を担当いただける漫画家さんにお力を貸していただいて成り立っています。これからも一緒に、ナース漫画を盛り上げてくだされば幸いです。
■ナース漫画大賞の責任者コメント
・エス・エム・エス ナース専科コンテンツ企画グループ 大場庸佑
日々業務に真摯に向き合う看護師の皆さん。お仕事を知るほどに業務のプレッシャーは大きく、忙しい毎日を過ごしていらっしゃるように感じました。そんな中で「看護師という仕事の素晴らしさ」を漫画という形式で表現することで、気軽に自身のお仕事を見つめ直す機会を提供できればと、ナース漫画は誕生しました。どのエピソードも実際にあった体験談なので、言い換えれば看護師の方々全員が漫画の主人公ということになります。ナース漫画が、お仕事の「やりがい」の再発見や「モチベーションアップ」の一助になればと考えております。コロナ禍で引き続き頑張ってくださっている看護師の方々の毎日の癒しのひと時として、ナース漫画を楽しんでいただければ幸いです。
■社会背景とエス・エム・エスの取り組み
超高齢社会の進行に伴い医療・介護の需要が増加し続ける中、生産年齢人口の減少により、医療や介護などのサービスを支える従事者の不足が深刻な課題となっています。医療領域では、需要の拡大と同時に、必要とされる医療機能が急性期から慢性期、在宅といった分野にシフトしていく中で2025年には6~27万人の看護師(※4)が不足すると見込まれています。また、訪問看護や介護施設等の事業者において看護師など従事者の確保が困難となる「機能間の偏在」やエリアによって従事者の需要と供給のバランスが偏る「地域間の偏在」も課題となっています。
これらの課題を解消するには、必要とされる医療機能や地域の事業者への就業を促していくと共に、対応できる業務の幅を広げることが重要です。医師の働き方改革やチーム医療の観点から、特定行為研修を修了した看護師の活用等によるタスク・シフティングやタスク・シェアリングの推進を受けて、より高い専門性が求められているため(※5)、スキル・キャリアアップの重要性も高まっています。また、エッセンシャルワーカーである看護師は社会活動を支えるという重圧に日々向き合う仕事です。そのため業務上の精神的な負荷がかかりやすく、業務を理解しあえる間柄での感情の共有や共感はモチベーション維持・向上に一定の効果を発揮すると当社は考えています。
当社は就業中の看護師に対して、ナース専科を通じてスキル・キャリアアップ情報を提供し、日々の悩みの解消等を支援しているほか、ナース人材バンクを通じて最適な職場の紹介も実施しています。また、看護師を目指す学生に対しては、看護師を取り巻く環境が揺れ動く中でより良い最初の一歩を踏み出せるよう、キャリア形成に関する情報提供や合同就職フェアを開催するなど、従事者の職業人生の全期間を通じて「キャリアを一歩前に進める」ための支援をしています。
今後もナース専科やナース人材バンクを通じて、求職者の長期に渡るより良いキャリア形成や事業者とのより良いマッチングを支援し、看護師の不足と偏在を解消することで、質の高い医療・介護サービスの継続提供に貢献していきます。
※1:会員数は2006年のサービス開始時からの累計数(2022年12月31日時点)
※2:審査はInstagramのいいね数、コメント数、審査員による採点などを集計。連作は、合算値ではなく最も点数の高い1投稿を評価し表彰
※3:ナース専科ピックアップ賞の略称
※4:厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会 看護職員需給分科会 中間とりまとめ(案)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_07019.html)より
※5:厚生労働省「医師の働き方改革に関する検討会 報告書」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04273.html)より
【「ナース専科」について】
悩み相談ができる掲示板や最新の看護・医療ニュース、看護師国家試験対策などのスキル・キャリアアップ情報を提供。看護師・看護学生のキャリア形成をサポートしています。累計会員数は約114万人となっています。(2022年12月31日時点)
URL:https://nurse-senka.jp/
【「ナース人材バンク」について】
施設種類や診療科目、働き方など希望条件に合う事業所を専任のキャリアパートナーが紹介。求められる事業者への就業機会提供や最適マッチングで、良いキャリア形成を支援します。
URL:https://www.nursejinzaibank.com/
【株式会社エス・エム・エスについて】
2003年創業、2011年東証一部上場、2022年4月より東証の市場区分変更によりプライム市場へ移行。「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」ことをミッションに掲げ、「高齢社会×情報」を切り口にした40以上のサービスを開発・運営しています。
名称:株式会社エス・エム・エス
所在地:東京都港区芝公園2-11-1住友不動産芝公園タワー
代表者:代表取締役社長 後藤 夏樹
会社設立:2003年4月
資本金:23億1,022万円(2022年3月31日現在)
従業員数:連結3,303人、単体2,109人(2022年3月31日現在)
事業内容:高齢社会に求められる領域を、医療・介護・ヘルスケア・シニアライフと捉え、価値提供先であるエンドユーザ・従事者・事業者をつなぐプラットフォームとしての情報インフラを構築し、40以上のサービスを展開
URL:https://www.bm-sms.co.jp/
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