【外国人入居者とトラブルになりやすいことランキング】男女500人アンケート調査
外国人入居者とのトラブルに関する意識調査
株式会社AlbaLink(本社:東京都江東区、代表取締役:河田 憲二)は、賃貸物件に住んでいる500人を対象に「外国人入居者とのトラブルに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキングにしました。
詳細は不動産投資の森にて公開。( https://2do-3.com/16051/ )
日本にはたくさんの外国人や外国出身者が暮らしています。日本と外国の生活習慣やルール・マナーの違いから、賃貸物件で思わぬトラブルに発展するケースも少なくありません。
今回、株式会社AlbaLink( https://albalink.co.jp/ )が運営する不動産投資の森( https://2do-3.com/ )は、賃貸物件に住んでいる500人を対象に「外国人入居者とのトラブル」についてアンケート調査を実施しました。
【調査概要】
調査対象:賃貸物件に住んでいる人
調査期間:2025年9月30日~10月2日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性354人/男性146人)
回答者の年代:20代 0.8%/30代 23.8%/40代 37.0%/50代 23.4%/60代以上 15.0%
【調査結果サマリー】
・外国人入居者とのトラブルを経験したことがある人は31.6%
・外国人入居者とトラブルになりやすいこと1位は「騒音を出す」
・外国人入居者とのトラブルを防ぐために有効なことは「しっかりルールを説明する」
外国人入居者とのトラブルを経験したことがある人は31.6%

賃貸物件に住んでいる500人に「外国人入居者とのトラブルを経験したことがあるか」を聞いたところ、「ある」と答えた人は31.6%で、3割を超えました。
周囲で見聞きした経験がある人も約3割おり、多くの人が「賃貸物件での外国人入居者とのトラブル」を身近に感じている現状が浮かび上がりました。
外国人入居者とトラブルになりやすいこと1位は「騒音を出す」

「外国人入居者とトラブルになりやすいこと」の圧倒的1位は「騒音を出す(71.4%)」で、7割以上の人から回答を集めています。2位「ゴミ出しルールを守らない(33.0%)」と答えた人も多くなりました。
全体的に日常生活のルールやマナーに関するものが中心で、とくに「騒音」と「ゴミ出し」が外国人入居者トラブルのツートップだとわかります。日本人同士でも、騒音やゴミは隣人トラブルの原因になりやすい項目です。
また「におい」など、明らかな迷惑行為とまではいかない価値観や生活スタイルの違いも、日本人入居者にとってはストレスになっています。
<1位 騒音を出す>
・木造アパートに住んでいる友人の話で、隣人がブラジル人で毎晩ノリノリの音楽を大音量で流していることがきっかけで揉めたそうです。クレームを入れたところ口論になり、ひどいときは玄関ドアの前にゴミを捨てられたそうです(20代 男性)
・足音や生活音が大きく、階下に響く。音楽やパーティーの文化があるからなのか、よく集まりを開き騒音がある(30代 女性)
・部屋の外での日常会話。スマホでの会話でも、スピーカーにして大きい声でしゃべる。内容は外国語のため、日本人は相当気が散ると思う(40代 男性)
音の感じ方や静けさの重要性は、文化によって大きく異なります。
木造住宅の多い日本では足音や音楽が簡単に伝わるため、小さな音でも大きなストレスになりやすい環境です。そのため集合住宅に住んでいる場合には、騒音トラブルを回避しようと静かに過ごす人も多くなっています。
しかし外国人入居者が「日本の家は音が響きやすい」などの構造的な違いを理解していない場合、外国人にとっては普通の生活音を出しているだけでも、近隣には騒音と感じられます。また「外国人の部屋に友人が多数集まって夜中まで騒ぐ」という体験談も多くなりました。
<2位 ゴミ出しルールを守らない>
・出してはいけない曜日にゴミを出していて、カラスに食い荒らされる(30代 女性)
・時間に関係なく夜中とかにゴミ出ししていて、ダンボールはまとめていないし、分別をしっかりしているのか疑問だった(30代 女性)
・何度も経験したのが、ゴミ出しルール。分別せず指定の袋も使用せず詰め込み、回収日じゃないのに平気で出して、回収業者も回収しない。毎回外国人のゴミだけが残っており、夏には臭いがして大変でした。翻訳のアプリでそのことを伝えても、「ソーリー」だけで一向に改善されない(50代以上 女性)
日本のゴミ分別ルールは地域ごとに細かく異なり、日本人ですら自治体をまたいで引っ越しすると、最初は慣れないもの。日本のルールや日本語での説明書きを十分に理解できない外国人にとっては、さらに難しいものであると考えられます。
母国ではゴミの分別や回収が厳しくなく、「すべて一緒に捨てる」「曜日に関係なく出す」が当たり前という人からすれば、混乱するのも無理はありません。
ただいつまでもルールが守られないために、カラス被害や悪臭といった実害が発生し、ルールを守っている人にとっては大きなストレスになっていました。
<3位 共用部分の使い方が悪い>
・共用スペースに物を置く。自転車の駐輪場所や駐め方(20代 女性)
・共有スペースになっている実など、食べられそうなものを持っていってしまう(40代 女性)
・共用スペースの利用方法に関する認識の違いだと思います。例えば、廊下やエントランスに私物を置くなど(50代以上 男性)
日本では、廊下やエントランスなどの共用部は皆で清潔に保つことが前提とされます。しかし文化が違って「使えるスペースは、自分の好きなように使って構わない」という考え方をする外国人もいます。
そのため、共用スペースであり避難経路にもなる廊下・ベランダ・エントランスなどに私物を置いたり、椅子を出して占拠してしたりしてしまうことも。日本人入居者には「秩序を乱す行為」「美観を損なう行為」として認識されるため、拒否感を抱きやすくなり、トラブルにつながります。
<4位 臭いがきつい>
・お香の匂いが独特で、洗濯物に匂いがうつって、外干しができなかった(30代 女性)
・食生活や文化の違いかと思います。聞いた話ですと、別の部屋の住人がグリーンカレーを毎日作るので、隣の部屋はもちろん周囲数メートルまでスパイスの匂いがしたとのことです(30代 男性)
・食文化の違いなので仕方ないですが、ベランダから香辛料や油などの独特な匂いがしてくる(40代 女性)
臭いトラブルは、文化や食生活の違いが原因で起こりやすい問題です。「スパイスや油を多く使う匂いの強い料理」や「宗教的な理由での香の使用」などは、外国人にとっては当たり前の生活の一部でも、日本人にとってはなじみの薄いもの。匂いに敏感な人もいるため、ストレスと感じやすくなります。
ただ「食文化の違いなので仕方ない」など、相手の文化に理解を示し、ある程度許容する姿勢を見せている人も多くなりました。
<5位 物件のルールに違反する>
・外国の常識と日本の常識は異なるので、ルール違反で揉めることはよくあると思います(20代 男性)
・一緒に働いたことはあるのですが、時間にルーズな印象なのでルールは守らなさそうだなと思います(40代 女性)
・マンション内のルール違反(50代以上 女性)
明文化されているかどうかに関わらず、マンションやアパートなどの賃貸物件には、入居者が快適に暮らしていくためのルールやマナーがあります。例えば「共用スペースはきれいに使いましょう」「夜中に騒ぐのはやめましょう」などは、日本で育ってきた人なら自然と身についているケースが多いと考えられます。
日本人にとっては当たり前のことでも、外国人にとっては「知らない」「想像もつかない」「重要性がわからない」といった場合も少なくありません。さらに、日本語が難しいために配布された入居ルールを読めない可能性を挙げた人も。
全員が故意にルールを破っているのではないと理解はしつつも、外国人入居者によるルール違反がトラブルにつながるケースが多いと考えている人も多いとわかりました。
外国人入居者とのトラブルを防ぐために有効なことは「しっかりルールを説明する」

「外国人入居者とのトラブルを防ぐために有効なこと」を聞いたところ、ダントツは「しっかりルールを説明する(55.6%)」でした。2位「多言語で対応する(28.0%)」、3位「罰則規定を設ける(14.6%)」が続きます。
「しっかりルールを説明する」「多言語で対応する」といった回答が多いことから、問題の根本には『伝わらないことや誤解』があると捉える人が多いとわかります。そのため、伝わる工夫を重視するのですね。
「入居審査を厳しくする」「居住エリアを調整する」など排除や区別を求める考えもありますが、ルール説明や多言語対応に比べると少数にとどまっています。
<1位 しっかりルールを説明する>
・契約時だけでない、複数回にわたる丁寧なルールの説明(40代 男性)
・どのトラブルも日本人でも起こりえることだと思いますので、最初にしっかり説明をすることが大切だと思います。ただ知らないだけということがよくありますので(40代 女性)
・契約時のルール説明も必要だと思うが、一度では覚えられないだろうし、忘れてしまうと思う。掲示板に貼り紙したり、都度メールやLINEを利用して知らせると良いと思う(50代以上 女性)
ルールを丁寧に説明することは、文化や慣習の違いによる誤解を未然に防ぐための、最も基本的な方法です。外国人入居者が日本独自の生活ルールやマナーを知らないために、トラブルを起こしてしまうこともあるからですね。
実際に「外国人社員寮として使われている物件でゴミ出しトラブルがあったが、外国人の勤務先を通じて説明したら解決した」という体験談もありました。
説明のタイミングとしては「契約時」を挙げた人が多かったものの、「トラブルになりそうなとき、事前に」「定期的に」など、説明し続けることが大事だとした人もいます。異なる文化圏から来た人の事情を考慮し、相手に理解してもらう努力が重要という考え方に基づいた意見です。
<2位 多言語で対応する>
・多言語に対応した説明書。会社で借りている寮なら、日本人の担当者を必ずつけて指導してもらう(30代 女性)
・多言語でのゴミ分別マニュアルやゴミ分別カレンダーの完備。入居ルールの多言語マニュアル。不動産会社に外国人専用相談窓口を設置(40代 女性)
・事前に防ぐことは限界があると思うので、外国語が堪能な管理者を置いて、定期的にルールを周知してもらう(50代以上 男性)
丁寧にルールを説明しても、日本語が通じなくて理解してもらえなくては意味がありません。そのため多言語での対応が有効だと考えている人も多くなりました。日本語が十分に理解できない入居者に対して、母語でルールを伝えることは、誤解を減らしてトラブルの発生を抑える効果があると考えられています。
多言語対応してほしいものとしては「ゴミ出しルールなどのマニュアル」「物件内の貼り紙などの案内表示」「問い合わせ対応」「外国語対応できる管理人」などが挙げられています。一部の不動産管理会社が導入している「翻訳アプリを使った24時間の外国人対応窓口」を評価している人もいました。
<3位 罰則規定を設ける>
・契約違反した場合は、速やかに退去してもらう。厳しくしないと守らない(40代 女性)
・ルールを守れない人は強制的に退去してもらう。日本人が海外に住むときも居住国のルールに従うのだから、「日本では何でも許されるわけではない」と入国の際にしっかり理解してもらえるよう国で対策してほしい(50代以上 女性)
罰則を設定することで抑止力を高めたいと考えている人もいます。強制退去や罰金は厳しいように見えますが、ルールを守っている人からすると、公平性を保つための手段と考えられていました。
とくに「明文化されたルールと罰則を設け、しっかり説明したうえで、厳格に執行する」という意見が多くなっています。
<4位 管理会社の適切な対応>
・騒音などでクレームが入ったとき、どれだけ管理会社が対応できるかどうか(20代 男性)
・トラブルがあったら、すぐに管理会社が対応してくれること(40代 女性)
・管理会社に連絡して、入居者に周知徹底してもらい、何とか改善までこぎつけました(50代以上 男性)
トラブルが起きたとき、管理会社が迅速かつ的確に対応することが、入居者の安心感になります。言葉や文化が異なる場合、当事者同士の話し合いでは感情的なすれ違いが生じやすいため、冷静な第三者の介入が有効だからです。
管理会社がルールの説明や入居者間の意見調整を担うことで、問題が拡大する前に収束でき、入居者間の関係悪化を防げる可能性が高まります。実際に管理会社が適切に関与し、改善に至った例もあります。
<5位 コミュニケーションをとる>
・できるだけ挨拶などはして、言いやすい関係性をつくることは意識しました(30代 女性)
・日頃から少しでもコミュニケーションをとるようにすると、トラブルに発展する確率を下げられると思います(40代 男性)
・普段から近所づきあいをしておいて、何かあったときに、気軽に注意ができるようにしておく(50代以上 女性)
挨拶やちょっとした会話など、日常的なコミュニケーションでトラブルを防止したいと考えている人もいました。「関係性のある相手には強く不満を抱きにくく、話し合いもしやすくなる」という心理を利用した方法です。
例えば人間関係ができていれば、「ゴミの出し方がちょっと違うよ」など、穏やかに伝えてトラブルを防ぎやすくできると考えられます。注意された外国人側も、注意されたのではなく教えてもらったと感じやすくなるのではないでしょうか。
相手を排除せず、まず関わろうとする姿勢を重要視する人も多くなっています。
<6位 入居審査を厳しくする>
・事前審査をかなり厳しくする。日本語レベルが高い外国人に絞る(20代 男性)
・「自分ひとりでも日本語で日常会話が問題なくできること」を入居の条件に加える(20代 女性)
・最初に仲介した不動産業者がきちんと審査すること。日本語の理解がどのくらいできるのか、日本の居住年数がどのくらいいあるのか、日本の常識をどのくらい理解しているのかを見極めること(50代以上 女性)
賃貸物件の入居前には、信用度などの審査が実施されます。この審査に「日本語能力」「日本の生活習慣への理解度」などを加えることで、トラブルを予防したいと考えている人もいました。日本語能力が高く日本のマナーに精通している外国人であれば、ルールの共有がスムーズになると期待できるからです。
ただこの方法ですと、「ルールを守る意思はあるけれど、日本に来たばかりで日本語がまだ上手ではない外国人」が排除されてしまう恐れもあります。
<7位 居住エリアを調整する>
・外国人入居者と居住フロアをわける(20代 女性)
・そもそも外国人専門の物件を作ってほしい。説明しても守らなければ無駄なので(30代 女性)
・外国人オンリーの賃貸と日本人オンリーにわける(40代 男性)
過去のトラブル経験や不安感から、居住フロアや建物自体を分けたほうがいいかもと感じる人も一定数います。
確かに接点が少なくなれば、日本人と外国人との摩擦は減ります。ただし相互理解の促進にはつながりません。
まとめ
賃貸物件で外国人とのトラブルを経験したり、身近で見聞きしたりした人は多数います。しかし、外国人だからダメなのではなく、文化やルールの違いを共有しきれていないことがトラブルの原因になっていると考えている人が多くなっています。
実際にトラブルとして多く寄せられた騒音やゴミ出しなどは、日本人同士でもトラブルになりやすい項目です。そのため外国人に「多言語対応をして、しっかりルールを説明する」といった対応をすることで、トラブルを防ぎやすくなると考えられます。
また賃貸契約書などで明文化されているルールだけではなく、日本人が「常識」「当たり前のマナー」と考える点についても説明したいという意見もありました。
違いを受け入れ、丁寧に伝え合う姿勢こそが、安心して暮らせる地域づくりへの第一歩です。
※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://2do-3.com/16051/
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AlbaLinkは、「事業を通じて未来をつなぐ」をコンセプトに、訳あり不動産の買取再販業を行う不動産会社です。事故物件、共有持分、空き家、底地借地など権利関係の難しい物件などをメインに取り扱い、不動産問題に悩むすべての方に手を差し伸べます。
【会社概要】
会社名:株式会社AlbaLink
代表者:代表取締役 河田 憲二
所在地:〒135-0047 東京都江東区富岡2-11-18 リードシー門前仲町ビル6F
設立:平成23年(2011年) 1月
資本金:2,400万円
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