【奈良市】子宮頸がんで苦しむ人を減らしたい!HPVワクチン早期接種案内を駅デジタルサイネージで放映

キャッチアップ接種の期限が迫るなか、様々な方法でワクチンを周知

奈良市役所

日本では、毎年約1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人の女性が亡くなっています。子宮頸がんを防ぐHPVワクチンについて、キャッチアップ接種対象者の無料接種期限が令和7年3月末に迫るなか、全国的に接種率の低さが指摘されています。

本市では、定期接種・キャッチアップ接種の対象者に、HPVワクチンのことを知ってもらうため、個別通知のほか広報紙やポスター、駅設置のデジタルサイネージ、医師会との協力など、様々な方法でHPVワクチンの周知を図っています。

  •  TOPICS!

◆HPVワクチンの無料接種対象者は
①定期接種:小学校6年生~高校1年生相当の女子
②キャッチアップ接種:平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性

◆うちキャッチアップ接種対象者及び定期接種対象者のうち高校1年生相当の方は、

✓無料接種期限は令和7年3月31日まで(※対象期間以降5~9万円全額自己負担)
✓3回の接種完了には約6か月かかるため、9月末までに1回目の接種が必要

◆奈良市では6月から対象者に個別通知7月より駅設置のデジタルサイネージで動画を放映するなど、様々な方法で案内しています。

  • 1.子宮頸がんと​HPV(ヒトパピローマウイルス)感染

(1)子宮頸がんについて

​子宮頸がんは、日本では毎年約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年約2,900人の女性が亡くなっています。

子宮頸がんの罹患者は20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人は、年間に約1,000人います。

(2)HPV感染による子宮頸がんの発症

HPVはごくありふれたウイルスで、一生涯で80~90%の女性が何らかのHPVに感染すると推定されています。感染しても、約90%の確率で、2年以内にウイルスは自然に排除されるとされています。しかし、一部の人はウイルスが自然に排除されず、数年から数十年にわたって持続的に感染し、前がん病変(がんになる手前の状態)を経て、子宮頸がんを発症すると考えられています。HPVは一般に性行為を介して感染することが知られており、子宮頸がんの患者さんの90%以上でHPVが見つかっているとされています。

  • 2. ワクチンの積極的勧奨差し控えから再開へ 

(1)接種開始後2か月で積極的勧奨差し控えへ

HPVワクチンの定期接種が平成25年4月に開始されましたが、広い範囲に広がる痛みなど「多様な症状」が起きたことが報告され、適切な情報提供ができるまでの間、積極的勧奨を差し控えることとなりました。

(2)特段の懸念が認められないことを確認後、積極的勧奨を再開

最新の知見を踏まえ、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められ、令和3年11月にHPVワクチンの積極的勧奨差し控えが終了となり、積極的勧奨が再開されました。

  • 3. 令和5年度HPVワクチンの接種者数・実施率(奈良市)

  • 4. 様々な方法でワクチンを周知  

対象となる世代の女性たちが、HPVワクチンのことを知り、効果や副作用などを理解したうえで、ワクチン接種をするかどうか判断できるよう、今年度も様々な媒体を使って、HPVワクチンについて案内しています。

◆個別通知

〈対象〉中学1年生~高校1年生、キャッチアップ接種対象者のうち、3回接種が完了していない方

令和6年度より、接種までの流れや、早期接種が有効であることなどがより伝わるようデザインの一部を変更し、対象者に合わせて内容や送付方法も工夫しました。(上記は一例)

◆奈良しみんだより(令和6年6月号)

個別通知を送るタイミングで、奈良しみんだよりでも案内しています。

◆駅デジタルサイネージ・SNSでの動画配信

市内近鉄線11駅、JR奈良駅に設置するデジタルサイネージで、7月4日(木)より、HPVワクチンの早期接種を案内する動画を配信します。

◆ポスター掲示

〈掲示場所〉

〇教育機関
市立中学校(令和5年度)、市内大学(令和6年度)

〇市施設

市役所、はぐくみセンター、各出張所(西部・北部・東部)、行政センター(都祁・月ヶ瀬)、図書館(中央・西部・北部)

〇医療機関

◆ならファミリー女性トイレ デジタルサイネージでの配信

令和6年4月に包括連携協定を締結したことから、多くの若い女性が利用する商業施設でも案内

◆奈良市医師会との協力

令和6年7月6日(土)に、奈良市医師会が主催する市民健康ひろばでHVPワクチンに関する講座が実施されます。VTRでは、「モテクリエイター」として、SNSを中心に活躍されている、ゆうこす氏からのメッセージもあります。

奈良市では、この講座について、奈良市公式及び健康増進課SNSで案内したほか、はぐくみセンターでのイベント開催時にチラシを配布しました。

  • 関連リンク

▼ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)予防接種
https://www.city.nara.lg.jp/site/kosodate/10226.html

  • 本件に関するお問い合わせ先

​奈良市 健康医療部 健康増進課
TEL:0742-34-5129

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
奈良県奈良市二条大路南一丁目1番1号
電話番号
0742-34-1111
代表者名
仲川げん
上場
未上場
資本金
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設立
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