【調査】虫刺され跡が硬いしこりに?「皮膚線維腫」認知度わずか12.7%|30,000件超の手術実績を持つ医師が解説する見分け方と日帰り切除

腕や脚にできた茶色く硬いできもの、7割以上が「ほくろ」と誤認|悪性腫瘍との鑑別ポイントと保険適用の日帰り手術について

医療法人社団鉄結会

【結論】本調査のポイント 

結論から言うと、足や腕にできた硬い茶色いしこりの多くは「皮膚線維腫」という良性腫瘍であり、基本的に放置しても問題ありません。ただし、急に大きくなる・出血する・形がいびつといった場合は悪性腫瘍の可能性があるため、皮膚科での診察が必要です。切除を希望する場合は保険適用で日帰り手術が可能であり、3割負担で5,000〜15,000円程度が目安となります。

・皮膚線維腫という疾患名を知っている人はわずか12.7%、約9割が認知していない

・腕や脚にできた茶色く硬いしこりを「ほくろ」だと思い込んでいる人が71.3%

・皮膚線維腫の切除が保険適用であることを知らない人が82.0%

用語解説

■ 皮膚線維腫(ひふせんいしゅ)とは

皮膚線維腫とは、皮膚の真皮層に線維芽細胞が増殖してできる良性の皮膚腫瘍である。虫刺されや外傷をきっかけに発生することが多く、直径5mm〜2cm程度の硬いしこりとして触れ、茶色〜褐色を呈する。主に腕や脚に好発し、痛みはほとんどないが、押すと軽い痛みを感じることがある。「硬性線維腫」とも呼ばれる。

■ ディンプルサインとは

ディンプルサインとは、皮膚線維腫に特徴的な所見で、病変部の両側をつまむと中央部が陥凹する現象である。皮膚線維腫は真皮に強く癒着しているため生じる所見であり、他の皮膚腫瘍との鑑別に有用な診察所見として知られている。

■ 隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)とは

隆起性皮膚線維肉腫とは、皮膚に発生する悪性度の低い軟部肉腫である。皮膚線維腫と外観が似ていることがあり、ゆっくり増大する硬い腫瘤として現れる。局所再発率が高いため、十分なマージンを確保した切除が必要となる。

皮膚線維腫・ほくろ・悪性腫瘍(DFSP)の見分け方比較

比較項目

皮膚線維腫

ほくろ(色素性母斑)

隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)

硬さ

非常に硬い

柔らかい〜やや硬い

硬い

色

茶色〜褐色

黒〜褐色

赤褐色〜肌色

大きさの変化

ほぼ変化なし

徐々に増大することあり

ゆっくり増大

ディンプルサイン

陽性(へこむ)

陰性

陰性

好発部位

腕・脚

全身

体幹・四肢

発症のきっかけ

虫刺され・外傷

先天性または後天性

不明

治療の緊急性

低い(経過観察可)

低い

高い(早期切除推奨)

※当院監修医師の30,000件超の皮膚腫瘍手術実績に基づく臨床所見です。確定診断には皮膚科での診察・病理検査が必要です。

皮膚腫瘍・皮膚外科を専門とする医療法人社団鉄結会アイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、腕や脚にできる茶色く硬いしこり「皮膚線維腫」に関する認知度調査を実施いたしました。皮膚線維腫は虫刺されや軽い外傷がきっかけで発生することが多い良性腫瘍ですが、その存在を知らない方が多く、ほくろや悪性腫瘍と混同されやすい実態が明らかになりました。

調査背景

当院には「足にずっと前からある硬いしこりが気になる」「ほくろだと思っていたのに硬い」といった相談が多く寄せられています。皮膚線維腫は非常にありふれた良性腫瘍でありながら、一般的な認知度が低く、悪性腫瘍ではないかと不安を感じる方や、逆に「ただのほくろ」と思い込んで放置している方も少なくありません。そこで本調査では、皮膚線維腫の認知度、ほくろとの混同実態、受診行動や治療に対する意識を把握し、適切な医療情報の提供に役立てることを目的としました。

調査概要

調査対象:全国の20〜60代で、腕または脚に茶色く硬いしこりがある(あった)と自覚している男女

調査期間:2026年9月14日〜9月23日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

調査結果

【調査結果】皮膚線維腫の認知度はわずか12.7%、約9割が疾患名を知らない 

設問:「皮膚線維腫」という皮膚疾患をご存知ですか?

皮膚線維腫という疾患名の認知度は12.7%にとどまり、約9割の方が全く知らないと回答しました。日常的に見かける皮膚腫瘍でありながら、一般への情報普及が不十分である実態が浮き彫りになりました。

【調査結果】7割以上が「ほくろ」と誤認、皮膚線維腫と正しく認識している人はわずか8.3% 

設問:ご自身の腕や脚にある茶色く硬いしこりを、何だと思っていましたか?

71.3%の方が「ほくろだと思っていた」と回答しており、皮膚線維腫がほくろと広く混同されている実態が明らかになりました。皮膚線維腫は硬さや色調がほくろと異なりますが、その違いが一般に認知されていないことがわかります。

【調査結果】約8割が未受診のまま放置、「ほくろだから」と自己判断する傾向 

設問:腕や脚の硬いしこりについて、皮膚科を受診したことはありますか?

78.3%が皮膚科を受診したことがなく、今後も予定がないと回答しています。ほくろと誤認していることや、痛みがないため緊急性を感じていないことが、未受診の主な理由と考えられます。

【調査結果】8割以上が保険適用を知らず、「自費で高額」との誤解が受診の障壁に 

設問:皮膚線維腫の切除手術が保険適用で受けられることをご存知でしたか?

82.0%が皮膚線維腫の切除が保険適用であることを知らず、「自費診療で高額」という誤解を持っていました。実際には3割負担で5,000〜15,000円程度で日帰り切除が可能であり、費用面での情報周知が求められます。

【調査結果】切除希望理由の1位は「悪性でないか不安」、見た目より健康面の心配が上位 

設問:皮膚線維腫の切除を希望する理由として、最も当てはまるものは何ですか?(切除を希望する方のみ)

切除を希望する理由として最も多かったのは「悪性腫瘍でないか不安」(38.7%)でした。美容的な理由より健康面への不安が上位に来ており、皮膚科での正確な診断を求める声が大きいことがわかります。

調査まとめ

本調査により、皮膚線維腫の認知度がわずか12.7%と極めて低く、約7割がほくろと誤認している実態が明らかになりました。約8割が皮膚科を受診しておらず、保険適用での切除が可能であることも82.0%が知りませんでした。皮膚線維腫は基本的に良性で経過観察が可能ですが、悪性腫瘍との鑑別が重要であり、不安を感じている方は皮膚科での診察が推奨されます。正しい知識の普及と、適切な受診行動の促進が今後の課題といえます。

医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師

当院監修医師の30,000件超の皮膚腫瘍手術実績から申し上げると、皮膚線維腫は最もよく見かける良性腫瘍の一つであり、基本的には放置しても問題ありません。ただし、急速に増大する場合や出血を伴う場合は悪性腫瘍との鑑別が必要なため、必ず皮膚科を受診してください。

皮膚線維腫は、虫刺されや軽い外傷がきっかけで発生する良性の皮膚腫瘍です。真皮内の線維芽細胞が増殖してできるもので、直径5mm〜2cm程度の硬いしこりとして触知されます。茶色〜褐色を呈し、腕や脚に好発します。痛みはほとんどありませんが、押すと軽い圧痛を感じることがあります。

診断のポイントとして「ディンプルサイン」があります。これは病変部の両側をつまむと中央部がへこむ現象で、皮膚線維腫に特徴的な所見です。ほくろ(色素性母斑)は柔らかくこのサインは陰性であり、鑑別に有用です。ただし、視診・触診だけでは確定診断が難しい場合もあり、ダーモスコピー検査や必要に応じて病理検査を行います。

注意すべきは、皮膚線維腫と外観が似ている「隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)」という悪性腫瘍の存在です。DFSPは増大傾向を示し、再発率が高いため、早期の完全切除が必要です。「ほくろだと思っていた」「ずっと変わらないから大丈夫」と自己判断せず、気になるしこりがあれば皮膚科での診察をお勧めします。

切除を希望される場合、皮膚線維腫の摘出術は保険適用で、日帰り手術が可能です。局所麻酔下で行い、手術時間は15〜30分程度です。傷跡は時間とともに目立たなくなりますが、ケロイド体質の方は術前にご相談ください。

【エビデンス】日本皮膚科学会の皮膚腫瘍診療ガイドラインでは、皮膚線維腫は良性腫瘍として分類され、自覚症状がなければ経過観察が可能とされています。当院監修医師の30,000件超の手術実績においても、皮膚線維腫と診断された症例のほぼ全てが良性であり、切除後の再発はほとんど認められていません。一方で、当初皮膚線維腫を疑って切除したところ、病理検査でDFSPと診断された症例も少数ながら存在するため、自己判断での放置は推奨しません。

皮膚線維腫を疑う3つの特徴

・腕や脚にできた直径5mm〜2cm程度の硬いしこり

・茶色〜褐色で、つまむと中央がへこむ(ディンプルサイン陽性)

・虫刺されや傷の跡にできた覚えがある

すぐに受診すべき悪性を疑うサイン

・最近急速に大きくなっている(数ヶ月で2倍以上)

・出血や潰瘍を伴う

・形がいびつ、または色むらがある

・3cm以上の大きさがある

日帰り切除の概要

・保険適用:3割負担で5,000〜15,000円程度

・局所麻酔下で15〜30分程度の手術

・術後は1〜2週間で抜糸、その後は傷跡ケア

髙桑 康太(たかくわ こうた)医師

皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科

・ミラドライ認定医

臨床実績(2024年時点、累計)

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上

・腋臭症治療:2,000件以上

・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

略歴

・2009年 東京大学医学部医学科 卒業

・2009年 東京逓信病院 初期研修

・2012年 東京警察病院 皮膚科

・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科

・2019年 アイシークリニック 治療責任者

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

よくある質問(Q&A)

Q1. 足にできた硬い茶色いしこりは何ですか?

A. 多くの場合、皮膚線維腫という良性腫瘍です。

腕や脚にできた茶色く硬いしこりは、皮膚線維腫である可能性が高いです。本調査では71.3%の方が「ほくろだと思っていた」と回答していますが、ほくろは柔らかいのに対し、皮膚線維腫は非常に硬い点が特徴です。虫刺されや軽い傷がきっかけで発生することが多く、つまむと中央がへこむ「ディンプルサイン」が見られます。ただし、見た目だけでは悪性腫瘍との区別が難しいこともあるため、気になる場合は皮膚科で診察を受けてください。

Q2. 皮膚線維腫は放置しても大丈夫ですか?

A. 基本的には放置しても問題ありませんが、増大や変化がある場合は受診が必要です。

皮膚線維腫は良性腫瘍であり、悪性化することは極めて稀です。痛みや機能障害がなければ、必ずしも治療は必要ありません。ただし本調査では、切除希望理由の38.7%が「悪性でないか不安」と回答しており、心理的な負担を感じている方も多くいます。急速な増大、出血、形の変化がある場合は悪性腫瘍(隆起性皮膚線維肉腫など)の可能性があるため、速やかに皮膚科を受診してください。

Q3. 皮膚線維腫の切除は保険適用ですか?費用はいくらですか?

A. 保険適用で、3割負担の場合5,000〜15,000円程度が目安です。

皮膚線維腫の切除手術は健康保険が適用されます。しかし本調査では82.0%の方が保険適用であることを知らず、「自費で高額」と誤解していることが判明しました。実際には局所麻酔での日帰り手術が可能で、腫瘍の大きさにもよりますが3割負担で5,000〜15,000円程度です。病理検査費用が別途かかる場合がありますので、詳細は受診時にご確認ください。

Q4. 皮膚線維腫とほくろはどう見分けますか?

A. 最大の違いは硬さで、皮膚線維腫は非常に硬く、ほくろは柔らかいです。

皮膚線維腫は触ると石のように硬く、つまむと中央がへこむ「ディンプルサイン」が陽性となります。一方、ほくろ(色素性母斑)は柔らかく、ディンプルサインは陰性です。本調査では71.3%がほくろと誤認していましたが、硬さを確認するだけでもある程度の区別が可能です。ただし確定診断にはダーモスコピー検査や病理検査が必要なため、自己判断せず皮膚科での診察をお勧めします。

Q5. 皮膚線維腫の切除後、傷跡は残りますか?

A. 多少の傷跡は残りますが、時間とともに目立たなくなります。

皮膚線維腫は皮膚を切開して摘出するため、線状の傷跡が残ります。傷跡の長さは腫瘍の大きさにより異なりますが、通常1〜3cm程度です。術後3〜6ヶ月程度で赤みが引き、1〜2年かけて徐々に目立たなくなります。ケロイド体質の方は傷跡が盛り上がる可能性があるため、術前にご相談ください。傷跡を最小限にするため、形成外科的な縫合技術を持つ医師の下での手術をお勧めします。

放置のリスク

・悪性腫瘍(隆起性皮膚線維肉腫など)との見落としにより、発見・治療が遅れる可能性

・服や靴下との摩擦で炎症や出血を繰り返し、日常生活に支障をきたす場合がある

・「いつか受診しよう」と放置し続け、不安を抱えたまま過ごすことによる心理的負担

こんな方はご相談ください|受診の目安

・腕や脚に硬いしこりがあり、ほくろか皮膚線維腫か判断がつかない

・しこりが最近大きくなってきた、または出血・潰瘍がある

・見た目が気になる、または衣服に引っかかって不便

・悪性腫瘍ではないかと不安を感じている

・痛みや圧痛があり、日常生活に支障がある

クリニック案内

アイシークリニックの特徴

・皮膚腫瘍・皮膚外科を専門とし、監修医師は30,000件超の手術実績

・皮膚線維腫の日帰り切除に対応、保険適用で治療可能

・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で土日祝も診療、予約制でスムーズな受診が可能

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 One-葵ビル2階

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業種
医療・福祉
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電話番号
03-6276-3870
代表者名
高桑康太
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年09月