クライメートニュートラル:ボッシュが再生可能エネルギーの供給体制をさらに拡充
太陽光発電による電力の購入に関して3件の長期契約を締結
▶ 戦略の推進:新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)下においてもなお、クライメートアクションの目標に向けて邁進
▶ 対応の強化:生態学の見地からカーボンニュートラルの品質をさらに向上
▶ 「新クリーン電力」:RWE、Statkraft、Vattenfallとの長期的な電力購入契約を締結
▶ 自家発電:ボッシュは2019年、年間2万2,000メガワット時の発電能力を備えた18基の新しい発電システムを建設
▶ 対応の強化:生態学の見地からカーボンニュートラルの品質をさらに向上
▶ 「新クリーン電力」:RWE、Statkraft、Vattenfallとの長期的な電力購入契約を締結
▶ 自家発電:ボッシュは2019年、年間2万2,000メガワット時の発電能力を備えた18基の新しい発電システムを建設

ボッシュは生態学の見地からカーボンニュートラルの品質をさらに向上
カーボンニュートラル実現のために、ボッシュは再生可能エネルギーに加えて、各拠点におけるエネルギー効率の改善に向けた投資に特に力を入れています。 今後2030年までに、この2つの施策を段階的に強化することで、生態学的な見地からのカーボンニュートラルのさらなる品質向上を図ります。また、短期的な効果が見込める対策として、既存の発電所からグリーン電力を調達することで、さまざまなクライメートアクション施策でも避けることのできないCO2を完全にオフセットしています。「2020年のカーボンニュートラル対策におけるカーボンオフセットの割合は、当初の計画よりも大幅に低下する見込みです。言い換えれば、私たちが取っている対策の質的向上が、予測以上に進んでいると言えます」と、デナーは述べています。ボッシュは、自社のエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合を大幅に上げることを目指します。新たに締結した3件の太陽光発電による電力購入の長期契約は、この目標達成を後押しするものであり、またエネルギー転換の推進を後押しするものでもあります。ボッシュの2019年における世界全体での総CO2排出量(スコープ1+2)は約194万トンで、これはすでに前年度のおよそ3分の1以下に削減されているということになります。
新しいソーラーパークから10万メガワット時を調達
ボッシュは、新たに契約したRWE、Statkraft、Vattenfall各社の発電所から独占的に電力の供給を受ける予定です。この電力は、3つのサプライヤーの補助金をまったく受けていないソーラーパークから公共の送電網を介して供給され、ドイツ国内のボッシュの拠点で消費されます。これにより、2021年以降は年間あたり合計10万メガワット時以上をカバーできる予定で、これは最大で一般家庭3万世帯、またはボッシュのフォイヤバッハの拠点の電力消費量の70%に相当します。太陽光発電の条件が最適であれば、フォイヤバッハ、ホンブルク、バンベルクの工場の電力需要を同時に最低でも数時間は満たせるだけの、十分な最大出力が得られる見込みです。今回の長期契約の締結は、ボッシュのグリーン電力調達の一部に代わるもので、契約期間は12年から16年となっています。Statkraft社からはすでに、5月から電力が供給されています。
ボッシュ・グループは、ドイツ国外でも同様の長期契約の締結を目指しています。例えばメキシコでは、すでに最大でエネルギー需要の80%がこのような新クリーン電力で賄われています。メキシコの多くのボッシュ工場では、新たに契約した大手エネルギー会社Enel系列の風力発電基地から、年間約10万5,000メガワット時の電力供給を受けています。Enel社とは、15年にわたるパートナーシップ契約を締結しています。
太陽熱から水素まで:自家発電でエネルギー需要をカバー
ボッシュは、再生可能エネルギー資源を利用した電力の独占購入に加え、自家発電の拡充も進めています。自社工場に設けた約50基の太陽光発電システムによる現在の年間発電量は、およそ6万メガワット時です。インドのナシク工場には、このタイプではインド国内の自動車業界最大となる発電所があります。ボッシュは2030年までに、拠点内での再生可能エネルギーの供給を合計40万メガワット時まで拡大させる計画です。2020年中に完成予定のタイのヘマラート工場の太陽光発電システムは、年間あたり1,300メガワット時の発電量が見込まれています。
さらにボッシュは、水力発電およびバイオマス発電のプロジェクトも進めています。水素から熱や電力を製造するような新しい手法も、エネルギー供給の手段として組み込まれています。昨年は、ボッシュが開発した定置用燃料電池のプロトタイプが、ホンブルクおよびバンベルクの拠点で稼働を開始しました。ピーク時の電力需要はすでにこの燃料電池でカバーされています。ザルツギッターでは、フラウンホーファー研究機構およびその他の現地企業と連携して、水素キャンパスとして知られる水素センターを設立しました。資金はニーダーザクセン州に加えてザルツギッター市からも提供されています。ヴェルナウのトレーニングセンターでは、6月末に、固体酸化物形燃料電池(SOFC)技術を利用したSOFCシステムが稼働を開始しました。テューリンゲン州では、アイゼナハにあるボッシュ工場のビーコンプロジェクトが進行中で、2022年までに太陽光発電システムを利用した自家発電および風力発電による電力の独占購入契約で電力需要を賄うとともに、AIを利用した高度なエネルギー管理で需要を最低限に抑えます。
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