DB2 for IBM i(AS/400)コネクタの搭載やkintone/Salesforceへのデータ連携強化で基幹システム × SaaS 連携を推進する『CData Arc 25.2』をリリース
~Python でのローコード開発やSAML 2.0 対応、各種UI / UX 強化など多数のアップデート~
2025年7月17日、リアルタイムデータ連携コネクタのCData Software Japan 合同会社(本社:アメリカノースカロライナ州、日本オフィス:宮城県仙台市、代表社員 職務執行者:疋田 圭介、以下CData)は、B2B データ連携ツール『CData Arc 25.2』をリリースしました。今回のアップデートでは、基幹システムとSaaS の「Side-by-Side 開発」を支援する機能を大幅に強化。DB2 for IBM i(AS/400)コネクタの新規追加により、製造業で広く利用されている基幹システムとのシームレスな連携を実現し、kintone / Salesforce でのUpsert 機能のGUI 対応で大量データの効率的な処理がさらに簡単になります。さらにArcScript でのPython サポートにより、情報システム部門やSI 事業者の方に馴染みのある言語でローコードのカスタマイズをさらに加速します。

基幹システムのSide-by-Side 開発を支援する機能を多数強化
多くの企業で基幹システムのモダナイズとSaaS 活用が進む中、基幹システムが得意としない業務については専門のSaaS を活用し、基幹システムと連携することでSaaS と基幹システムを共存させる「Side-by-Side 開発」が注目されています。しかし、新しく導入したSaaS と従来の基幹システムを連携する際にはさまざまな技術的な障壁が存在します。
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基幹システムが保持する大量データ処理時のAPI 制限(1件ずつの処理で時間がかかる)
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IBM i(AS/400)など長年稼働するレガシーシステムとの連携の複雑さ
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文字コード変換での文字化け問題(「SalesforceからUTF-8 で出力したCSV をShift_JIS に変換したい」)
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技術的な学習コストの高さ

今回のCData Arc のアップデートではこれらの課題を解決し、基幹システムを活かしながらモダンなSaaS との連携を実現するSide-by-Side 開発をさらに促進します。
1. DB2 for IBM i(AS/400)コネクタでレガシーシステムと直接連携
日本の製造業・小売業で広く利用されているIBM i(AS/400)システムとの直接連携を実現するDB2 for IBM i コネクタを標準搭載しました。CData Arc ではこれまでもDB2 for IBM i コネクタをアドオンとして追加できましたが、本アップデートによりIBM i との連携をよりシームレスに実現できるようになりました。本コネクタを使うことで、長年運用されている基幹システムのデータをノーコードでkintone / Salesforce などのモダンなSaaS に連携できます。また、CData Arc ではIBM i 以外にもSAP やNetSuite、SQL Server、MySQL といった基幹システム・DB とノーコードで連携できます。
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IBM i とSaaS 間の連携をノーコード・ローコードで開発
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レガシーシステムの知識を持つエンジニアの負荷を軽減
2. kintone / Salesforce への大量データ更新を簡単に
Kintone / Salesforce 向け一括Upsert を、ノーコードで簡単に設定できるようになりました。これまでコード画面での設定が必要だった一括Upsert を、UI 上の操作だけで設定できます。
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API 制限の回避が簡単に
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データ整合性を自動で確保
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運用保守工数を削減
3. Encoding コネクタで文字コード変換をノーコードで自動化
Shift_JIS やEUC-JP といった日本語向け文字コードとUTF-8 との双方向連携は、レガシーシステムを活用する現場では頻出する課題です。今回Arc に搭載されたEncoding コネクタを使えば、さまざまな文字コード間の変換を自動化し、基幹システムとの連携での文字化け問題を防止できます。
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文字化け問題をノーコードで解決
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運用保守工数を削減
Python でローコード開発の幅をさらに広げる

Arc では独自のスクリプト言語としてArcScript を提供し、カスタム処理が必要な複雑なビジネスロジックをローコードで実装いただけます。今回のアップデートでは、ArcScript 内でPython スクリプトをサポート。情報システム部門やSI 事業者の方に馴染みのあるPythonで、複雑なデータ変換処理を効率的に実装できます。
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Python スキルを活用したローコード開発
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豊富なライブラリエコシステムの活用
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開発生産性を向上
主要なコネクタでUX を強化

CData Arc 25.2では、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指し、主要コネクタのインターフェースを刷新しました。REST、Script、Form コネクタが再設計され、より視覚的で扱いやすい構成にアップデートされています。
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REST コネクタ:専用パネルによる認証設定の簡素化、Swagger 定義のインポート機能を搭載し、API 仕様に基づいた設定を自動構成、コネクタUI 上でのAPI リクエストテスト実行が可能に
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Script コネクタ:新たにサポートされたPython 言語でのスクリプト開発に加え、テスト実行や結果確認をUI 上で行えるようになり、開発・検証サイクルが高速化
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Form コネクタ:ドラッグ&ドロップでのフォーム構築、フォームのロゴやメッセージ設定がより直感的な操作で可能に
これらの改善により、API 連携からフォーム作成まで、多様なデータ連携シナリオで設定から検証・運用までをシームレスかつ直感的に実現できます。
エンタープライズのセキュリティ・運用強化
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SSO 認証でのSAML 2.0 統合のサポート:LDAP やOpenID でのSSO に加え、SAML 2.0 でのSSO をサポート。エンタープライズ環境に求められる厳格なセキュリティ要件に対応し、運用管理者にとって重要な統合認証基盤との連携を実現
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RBAC(ロールベースのアクセス制御)機能の強化:ロールベースでの操作権限を従来よりきめ細かく定義できるようになったことで、業務分担や外部委託時のアクセス制御がより適切に設計できるように
グローバル標準準拠の連携機能強化
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EDI メタデータのメッセージヘッダーへの昇格が可能に:外部とのEDI でのデータ授受を扱う連携フローにおいて複雑なルーティングをよりシンプルに
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Peppol コネクタ:Peppol(Pan-European Public Procurement Online)ネットワーク上で電子請求書やその他のビジネスドキュメントを安全に連携
その他の機能強化
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Azure Blob コネクタの機能追加(SAS トークン認証をサポート)
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encEncode / encDecode オペレーションの機能追加(encoding オプションパラメータを追加)
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SFTP Server コネクタの機能改善(ファイル処理と接続安定性の向上)
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SharePoint コネクタの機能追加(NTLM 認証をサポート)
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UI およびログでの表示機能追加(ローカルとサーバーのタイムゾーン表示機能を追加)
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Webhook コネクタの機能改善(Response イベントでのWorkspaceId の扱い改善)
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パスワードリセット機能の改善(パスワードを忘れた場合 / リセットする場合のフローの改善)
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フローデザイナーの機能改善(メモの可視性を改善)
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管理API の機能追加(Vault API リソースの追加)
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管理コンソールの機能強化(複数ユーザーからの同時アクセスサポートを強化)
今回のアップデート内容について、さらに詳しくはこちら:https://www.cdata.com/jp/blog/cdataarc-2025q2-features
もっとCData Arc がわかる!ハンズオンの申し込み受付中
CDataでは実際に製品を操作いただけるハンズオンセミナーを毎月開催しています。CData Arc の概要を学びつつ、実際にデータベースからSaaS 製品にデータを連携する設定を行っていただけます。アップデートで強化されたCData Arc をこの機会に触ってみませんか?

次回開催日時:2025年8月27日 15:00~16:30
開催場所:Zoom でのオンライン開催
参加費用:無料
<CData Software について:https://www.cdata.com/jp/>
CData Software, Inc. は、クラウドデータのコネクティビティソリューションおよびデータ連携ツールのリーディングベンダーです。270以上のSaaS、NoSQL やアプリケーションデータに標準接続するドライバーとデータ接続テクノロジーの開発に特化し、各種ツール、クラウドサービス、カスタムアプリケーションからのリアルタイム接続を実現します。CData 製品は、世界中の企業のデータ統合ソリューションにて利用されているほか、Salesforce、TIBCO、アステリアなど180以上のデータ製品ベンダーにOEM されています。
CData Arc 製品ページ:https://arc.cdata.com/jp/
※本リリースに掲載する社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
CData Software Japan 合同会社 マーケティングデスク
お問い合わせフォーム : https://www.cdata.com/jp/contact/
E-mail : press@cdata.co.jp
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