廃棄パネルが、世田谷の電力に。都市型発電所「じりじりリユース発電所」世田谷区民向け優先販売を12月1日から開始
都市の遊休地を活用し、地域で再エネを循環させる新モデルが始動
社会課題をオモシロく解決する企業、株式会社UPDATER(本社:東京都世田谷区、代表取締役:大石英司)が運営する再エネ100%の小売電力サービス「みんな電力」は、廃棄予定の太陽光パネルを再利用した都市型発電所「じりじりリユース発電所」(所在地:世田谷区池尻、HOME/WORK VILLAGE屋上プール跡地)の、世田谷区民を対象とした優先販売を2025年12月1日より開始します。
「ピーパ」は、遠隔地の太陽光パネル区画を月額契約し、発電した電気をご自宅で使えるサブスク型サービスです。マンションなどソーラーパネルを設置できない方も、手軽に一歩進んだ再エネ生活を始められます。

背景と目的
経済産業省ならびに環境省は、国内に設置された太陽光パネルの廃棄が今後本格化すると見込んでおり、2030年代半ばから後半にかけて年間数十万トン規模に達すると推計しています※1。

また、文部科学省によると、2004年から2023年までの約20年間に全国で合計8,850校の公立小中学校が廃校となっています。そのうち、地域の交流施設や企業拠点として活用されているのは約6割にとどまり、残りの約4割は未活用のままです※2。

こうした状況を受け、環境省は使用済み太陽光パネルのリユース・リサイクルを促進するとともに、学校や公民館などの公共施設を再エネ導入の拠点とする取り組みを優良事例として紹介している※3ほか、設置可能性の高い政府保有の建築物屋根等の約50%に2030年度まで屋根置き太陽光発電設備の導入を目指す計画を示しています※4。
「みんな電力」では、こうした使用済み太陽光パネルの有効活用の必要性や、都市部での再エネ導入の推進と増加する遊休地を背景に、資源循環とエネルギーの地産地消の両立を目指して、廃校を活用した施設の屋上プール跡地にリユースパネルによる都市型太陽光発電所「じりじりリユース発電所」を整備しました。
名称は、施設に隣接する世田谷区立池尻小学校の5年生・伊藤 槇(いとう まき)さんが考案。地域の未来を担う発電所として、保坂展人 世田谷区長より発表されました。
※1 経済産業省、環境省|太陽光発電設備の廃棄・リサイクルをめぐる状況 及び論点について|2024年9月|https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/resource_circulation/solar_power_generation/pdf/001_03_00.pdf
※2 文部科学省|令和6年度 公立小中学校等における廃校施設の活用状況に関する調査を実施しました|2025年3月|https://www.mext.go.jp/content/20250331-mxt_sisetujo-000012748_9.pdf
※3 環境省|再エネの更なる導入拡大に向けた課題と対応|2024年9月|https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/saisei_kano/pdf/068_01_00.pdf
※4 環境省|公共施設への太陽光発電の導入等について|2022年3月|https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/conference/energy/20220331/220331energy03.pdf
販売の概要

発電所名称:じりじりリユース発電所
発電事業者:みんなパワー株式会社(株式会社UPDATER子会社)
場所:世田谷区池尻 HOME/WORK VILLAGE 屋上プール跡地
提供エリア:関東エリア(東京電力管内)
発電形式:都市の遊休地を活用した都市型リユース太陽光発電所(太陽光)
販売区画数:53区画
電力出力:53.24kW
月額料金:2,000円(税込)
発売開始日:2025年12月1日(月)※世田谷区民向け優先販売
■ 販売スケジュールと申込方法
◎ 世田谷区民向け優先販売
<期間>
12月1日(月)〜12月21日(日)
<対象>
世田谷区在住で、みんな電力をご契約の方
<新規申込>
・ご自宅の電気を「みんな電力」にお切り替えください
・定期配信されるメールマガジン記載のお申込み先より、お申込みください。
・お急ぎの方は、以下お問い合わせ窓口にご連絡ください。
みんな電力 カスタマー・サポート
TEL:03-6277-5441(受付時間 10:00~18:00 ※1/1休業)
E-mail:support@minden.co.jp
お問い合わせフォーム:https://portal.minden.co.jp/contact/guest
<注意>
優先期間中はWebページからの一般受付は行いません。
◎一般申込
<申込開始>
12月22日(月)~
<対象>
東京電力エリアにお住まいで、みんな電力をご契約の方
<申込方法>
以下、「ピーパ サービスサイト」よりお申込みください
https://minden.co.jp/personal/ppa/
<注意>
世田谷区民向け優先販売で完売した場合は一般販売を実施しません。
みんな電力の対象プランを契約する必要があります。
1. 「じりじりリユース発電所」とは
使用済みの太陽光パネルを再利用し、廃校跡地を発電拠点として整備した都市型の地産地消モデル発電所です。 首都圏の商業施設で使われていた太陽光パネルを検査・再整備して再利用。新規パネルを製造せずに再エネを生み出すことで、製造・廃棄の両面からCO2排出を削減します。 廃校の活用・リユースパネルの全量使用・地産地消型クラウド発電提供を組み合わせた事例は日本初となります。
2. 区民が「発電主」となって再エネに参加
本プロジェクトは、個人が仮想的に発電所の一部を保有し、自宅でその電気を利用できるクラウド型発電サービス「ピーパ」を通じて提供されます。 ユーザーは毎月定額の料金を支払いながら、自らの「発電区画」から生まれる再エネの環境価値を享受。環境貢献を“見える化”しながら、地域電力の循環に直接参加できます。
3. 世田谷から広がる再エネモデル
「じりじりリユース発電所」は、地域で発電した電気を地域で使う電力の地産地消を実現するだけでなく、子どもたちが再エネの仕組みを学べる環境教育の場としても期待されています。さらに、災害・停電時には自立運転で電力を供給でき、地域のレジリエンス向上にも貢献します。今後は、こうした多面的価値を備えたモデルとして、他地域への展開も視野に入れています。
「ピーパ」クラウド型ソーラー発電とは

「ピーパ」は遠隔地の太陽光パネルを区画ごとに月額料金でご契約いただき、発電した電気をご自宅の電気として利用する個人向けのサービスです。マンションにお住まいなど、ご自宅にソーラーパネルを設置できない方も気軽に発電した電気を利用できる仕組みです。
【特徴】
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初期費用・工事不要
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Webから数分で申込み完了
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マッチング分はほぼ無料で使用可能(※1)
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余剰電力は市場連動で買い取り(※2)
自分で発電した電気を使える
ピーパをご利用いただくと、30分毎に電気の使用量と発電量をマッチングし、マッチング分はほぼタダ※5で使用することが可能です。また、発電した電気がマッチングせず余剰した分はみんな電力が市場価格で買い取り※6、毎月の電気代から割引を行います※7。
※5 託送従量料金と再エネ賦課金が発生いたします。
※6 一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)が運営、公表するスポット市場における当該エリアの30分毎の価格。
※7 買取手数料が1円/kWhが発生いたします。
誰でも始められる“わたしの発電”
ピーパは、発電所を一つ丸々契約するのではなく、必要な区画だけを分割して契約する仕組みです。Web上で映画館の座席を選ぶように、必要な区画だけを契約できます。ピーパは月額のサブスクリプションで、初期費用も必要ないため、誰でもどこに住んでいても気軽に利用できます。申し込みはみんな電力会員マイページから、たった2分で完了します。

株式会社UPDATERについて
2021年10月1日にみんな電力株式会社から社名変更。法人・個人向けにトレーサビリティや透明性を軸にしたサービスを提供し、社会課題解決に取り組む。世界で初めて電力トレーサビリティを商用化した脱炭素事業「みんな電力」、労働市場をウェルビーイングで変革する「みんなワークス」、ブランドのエシカル度を評価・公表する「Shift C」、商品の背景やストーリーをもとに購買できるEC「TADORi」、人・社会・環境に配慮した商品を扱う「みんな商店」、土壌再生に向けた社会全体の行動変容を促す「みんな大地」などを展開。第4回ジャパンSDGsアワード内閣総理大臣賞、日本で3社のみのCDP認定再エネプロバイダー、エナジープロバイダーとしてB Corp認証を受けるなど受賞・認証多数。
株式会社UPDATER 会社概要
所在地: 東京都世田谷区三軒茶屋2-11-22 サンタワーズセンタービル8F
代表取締役: 大石 英司
設立: 2011年5月25日
資本金: 1億円(資本準備金 1億4,391万4千円)※ 2025年8月31日現在
事業内容: 脱炭素事業「みんな電力」ほかウェルビーイング、生物多様性等のSXサービスを展開
コーポレートサイト:https://www.updater.co.jp/
本件に関するお問い合わせ
<ピーパのご契約やプラン内容について>
みんな電力 カスタマー・サポート
TEL :03-6277-5441(受付時間 10:00~18:00 ※1/1休業)
E-mail:support@minden.co.jp
お問い合わせフォーム:https://portal.minden.co.jp/contact/guest
<報道関係>
株式会社UPDATER 戦略広報チーム 豊島・上田
TEL:03-6805-2228(受付時間 平日 11:00~15:00)
E-mail:pr@minden.co.jp
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