第五管区海上保安本部・NTT西日本、「災害時における相互協力に関する協定」の締結について

～播磨灘、大阪湾・太平洋沿岸（高知、徳島、和歌山）における災害復旧の迅速化に向けて～

 　第五管区海上保安本部（本部長：鈴木　史朗　以下、五管本部）と西日本電信電話株式会社（関西支店長：小川　成子、四国支店長：立石　篤志　以下、NTT西日本）は、本日、「第五管区海上保安本部と西日本電信電話株式会社との間の災害時における通信の確保のための相互協力に関する協定」を締結しました。このたびの協定は、相互の資源を活用することで、主に五管本部の担任水域である兵庫県（南部）・大阪府・和歌山県・徳島県・高知県の沿岸部における通信障害等の早期復旧を、円滑かつ迅速に遂行するために交わすものです。

 

１．協定締結の背景と目的

　自然災害などにより、島しょ部及び沿岸孤立地域で発生した通信障害やライフラインの復旧にあたっては、復旧作業に必要な資材や人員の海上輸送の交通手段の確保に時間を要する場合がございます。
　また、五管本部が管轄している和歌山県、徳島県、高知県においては、近年発生の可能性が高まっている南海トラフ地震による土砂崩れや津波等で、海岸沿いの主要道路が寸断されるような大きな被害も想定されます。
　そのような災害発生時において、五管本部は電気通信設備の優先的な利用による災害対応のための安定した通信の確保、NTT西日本は指定公共機関として被災した通信設備の迅速な復旧活動を図ることを目的に相互連携を行い、本協定を締結することといたしました。 


２．協定の概要

・平時の取組み：
情報共有体制の構築、定期的な訓練の実施及び会議の開催
・災害発生・復旧時連携：
五管本部　 ：災害復旧に必要となる人員・資機材の輸送
NTT西日本：応急措置・人命救助活動等に必要な電気通信設備の優先提供
 

＜連携イメージ＞

３．今後の取組み

　両者は今後、災害時における早期の復旧活動に向けて、協定内容に基づき、合同訓練や連絡会議などを積極的に行い、さらなる連携強化に繋げて参ります。
 

＜本日のオンライン締結式模様＞

※左から、第五管区海上保安本部 本部長  鈴木 史朗、ＮＴＴ西日本関西支店 支店長  小川 成子、ＮＴＴ西日本四国支店 支店長  立石 篤志