花王が初のサステナビリティ・リンク・ボンドを発行
花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、持続可能な社会の実現に向けた活動の目標達成状況に応じて、財務的/構造的特性が変化する、サステナビリティ・リンク・ボンド(以下、「本社債」)の発行を予定しています。
本日2023年5月17日に本社債発行に向けた訂正発行登録書を関東財務局長に提出しました。
本社債発行の目的および背景
花王グループは、「豊かな共生世界の実現」をパーパスに、2019年にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定し、2021年より「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」をビジョンに掲げ、持続可能な社会に欠かせない企業になることをめざした中期経営計画「K25」に取り組んでいます。
本社債は、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」の重点取り組みテーマの一つ、よりすこやかな地球のために脱炭素社会に向けた取り組みへのコミットメントを示すもので、2040年カーボンゼロ、2050年カーボンネガティブの実現に向けたCO2排出量削減率を評価指標(以下、「KPI」)とし、2030年の目標から算出した2026年の中間目標を本社債の発行条件を決定するサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(以下、「SPT」)として設定しました。事業活動におけるCO2排出量削減に加え、さらに変わりつつある気候に対応した製品・サービスの提供、社会のCO2排出量削減への貢献や、大気中の炭素の固定化により、脱炭素社会へ貢献します。
本社債の発行を通じて、資本効率を高めて社会課題の解決に取り組み、持続可能な社会への貢献と事業の発展の両立による企業価値向上をめざします。
本社債の概要
名称: 花王株式会社第7回無担保社債(特定社債間限定同順位特約付)(サステナビリティ・リンク・ボンド)
社債総額: 250億円(予定)
社債年限: 5年(予定)
発行時期: 2023年6月(予定)
KPI: 花王グループ全拠点におけるスコープ1+2 CO₂排出量(絶対量)削減率(基準年:2017年度)
SPT: 2026年度までにスコープ1+2 CO₂排出量(絶対量)39%削減(基準年:2017年度)
判定日: 2027年5月末日
債券の特性: 判定日においてSPTが未達成の場合、判定日の直後に到来する利払日の翌日から償還日まで利率が0.10%増加
主幹事: 大和証券株式会社 / 野村證券株式会社 / ゴールドマン・サックス証券株式会社
Structuring Agent*: 大和証券株式会社
*フレームワークの策定や第三者評価取得に関する助言等を通じてサステナビリティ・リンク・ボンドの発行支援を行う者
サステナビリティ・リンク・ボンドとしての適合性について
花王は、本社債発行にあたり、(1)KPIの選定、(2)SPTsの設定、(3)債券の特性、(4)レポーティング、(5)検証の5つの要素について記載したサステナビリティ・リンク・ボンドフレームワーク(以下、「本フレームワーク」)を策定するとともに、本フレームワークについて、株式会社格付投資情報センター(以下、「R&I」)より、国際資本市場協会(ICMA)が定める「サステナビリティ・リンク・ボンド原則2020」および環境省が定める「サステナビリティ・リンク・ボンドガイドライン(2022年版)」に適合している旨のセカンドオピニオンを取得しています。
関連情報
・サステナビリティ・リンク・ボンドフレームワーク
https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/investor-relations/pdf/framework-2023.pdf
・R&Iセカンドオピニオン
https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/investor-relations/pdf/second-party-opinion-2023.pdf
・花王、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を発表
https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2019/20190422-001/
・未来に向けた「花王グループの新たな挑戦」 ESG経営に大きく舵を切る
https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2019/20190926-001/
・花王のサステナビリティ
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。