アミューズメント施設「GiGO」がセーフィーのクラウドカメラを導入

映像はAIによる解析でデータ化され、顧客体験向上のマーケティングに活用

セーフィー株式会社

 クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区、代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、株式会社GENDA GiGO Entertainment(東京都港区、代表取締役社長 二宮 一浩、以下「GENDA GiGO Entertainment」)が展開、運営するアミューズメント施設(ゲームセンター)「GiGO」の32店舗(2025年1月現在)に、セーフィーのAIクラウドカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」が導入されたことをお知らせします。映像はAIによる解析でデータ化され、他のデータと統合され、顧客体験向上のマーケティングに活用されています。

【本リリースのサマリ】

  • 「GiGO」はデータドリブンなマーケティング分析を実施し、業績を伸長。セーフィーの映像とAI機能を用いて取得したデータをマーケティング分析に活用している

  • 実証実験では、マーケティング分析に必要な「客数のカウント」や「店内の人流」といったデータをはじめ、「ヒートマップによる詳細な人流分析」や「機械の前での滞留状況」など今後の発展的な活用にも対応できるとわかった

  • 現在は「32店舗」で正式導入して来店客数を計測し、「時間帯別の来店傾向の把握」や「売上との相関分析」に活用。API連携により、データもスムーズに統合できた

通路ごとの通行人数を計測し、店内における「一等地」を導きだした
時間帯ごとの通路の人通りを表したヒートマップ

「GiGO」について

 GiGOは、国内外で約450店舗展開されているアミューズメント施設です。

 運営元である株式会社GENDA GiGO Entertainmentは、「GiGO」の新規出店に加え、M&Aによる店舗拡大も積極的に進められています。店舗数は2021年から約2倍に拡大しており、店舗のDX化にも注力されています。

・アミューズメント業界におけるDX、マーケティング

 アミューズメント業界は独自の商習慣から全体的にDX化やデータを活用したマーケティングが遅れ気味となり、今後業界全体を含めた利用の活性化が期待されています。GiGOはデータドリブンなマーケティングで業績を伸ばし、リーディングカンパニーとなりました。「快適な顧客体験(店内CX)」の実現のための改革を進め、売上高・営業利益ともに大幅に伸長している状態です。

 データ活用が遅れる要因のひとつとして、ゲームセンターの花形であり、店舗の稼ぎ頭となるクレーンゲームにおいても業界特有の「3つの無い」という課題が挙げられます。

 1. 「レジ」が無い(「POSデータ」が無い)

 2. 「定価」が無い

 3. 景品の「再販」が無い

 POSデータが無いとマーケティング分析を行う上で基礎的な情報となる客数や単価の把握が困難です。GiGOではコイン投入やQRコードによる支払を計測し、POSデータを取得できるようにしました。自社アプリのユーザーからはさらに詳しいデータを取得できます。

 クレーンゲームは、景品獲得までの単価がお客様のプレー状況により異なります。また、機械ごとに獲得までの難易度も異なります(定価が無い)。しかし、ぬいぐるみなどの景品は基本的に再販が無く、初回の購買で過不足なく発注する必要があります。人気の景品で欠品を起こさず、一方で、廃棄は極力発生させない発注が求められます。GiGOでは、景品の仕入れ数量や各店舗への割り振りといった調達面でAIを活用した効率化・最適化が行われています。

(参考:GENDA社「2025年1月期 第2四半期決算説明資料」)


AIクラウドカメラ「Safie One」による実証実験の結果

 GiGOの特色でもあるデータドリブンなマーケティングの実施のために基礎的な情報となる「来店客数」を効率的かつ正確に把握する必要がありました。将来的には、映像データを活用して店舗ごとに最適な機械配置・景品構成・人員配置の実施を想定しています。

 2024年1月~7月まで「GiGO総本店」(東京都豊島区)で「Safie One」を用いた実証実験を実施。映像とAI機能を活用したデータ収集を行い、必要なデータが取得できるとわかりました。コスト面においても、初期費用・ランニング費用を総合して比較し、他社のクラウドカメラ・AIよりもコストパフォーマンスが優れており、正式導入にいたりました。

・映像をAIでデータ化し、API連携で統合できる

 セーフィーが提供するAIアプリケーション「AI-App人数カウント」を活用して、マーケティング分析に必要な「客数のカウント」や「店内の人流」といったデータを計測できました。実証実験では「ヒートマップによる詳細な人流分析」が可能であること、また、フロアマップと照らし合わせて「機械の前での滞留状況」といった具体的な分析もできることがわかりました。店内における「一等地」を導き出したり、快適な顧客体験(店内CX向上)の創出といった今後の発展的な活用にも役立てられる見通しがたちました。

 GiGOではPOSをはじめ、さまざまなデータを取得しており、データクラウド「Snowfleak(スノーフレーク)」で管理・運用を行っています。セーフィーはAPIが開放されており、「Safie Developers(セーフィー デベロッパーズ)」機能を活用することでデータを容易に統合が可能となりました。

・カメラの設置・移設がスムーズに行えて、カスタマーサポートも充実

 今後はカメラの増設や、新規店舗・M&Aした店舗への新設・移設も想定されており、設置をスムーズに行えることが重要でした。導入、設定のサポートも充実していました。

(左)ビューアーで複数店舗の映像を確認/(右)AI-App人数カウントで人流を確認

現在の活用状況

 2024年8月より全国のGiGO「32店舗」にSafie One 74台が順次、導入されました。出入口付近を中心に設置し、来店客数を計測しています。「時間帯別の来店傾向の把握」や、「売上との相関分析」が可能となり、店舗間での比較もしやすくなりました。マーケティング担当のデータサイエンティストはデータ・数値のみならず、映像で実際の店内の様子を閲覧し、感覚にずれがでないよう確認しています。現地にて手作業で行う計測に比べて正確性が向上し、店舗スタッフの業務負荷も軽減されました。

 現在は全店舗の1割程度に設置し、映像データの活用法の確立やオペレーション構築を進めています。今後は精度向上やさらに活用の幅を広げるために、カメラの設置箇所や店舗数を段階的に拡大することを見据えています。

 映像の閲覧は、本社のマーケティング部門の数名とエリアや店舗の責任者に絞っています。カメラごとに閲覧者を限定できるため、閲覧権限はルールに則った適切な管理が行えます。本社のマーケティング担当者は全店舗の閲覧が可能で、エリアや店舗の責任者は店舗を限定して権限を付与しています。

 一部の店舗責任者によるデータ活用も開始しています。クレーンゲームで新たな景品が入荷されるとPOSでプレー状況や獲得状況を時間帯ごとにチェックしており、セーフィーの映像やデータもあわせて確認することで現状把握の精度向上に役立てています。

(左)店舗の出入口に設置されたカメラ/(右)クレーンゲームエリアに設置されたカメラ


GENDA GiGO Entertainment様のコメント

・松沼雄祐 様(CDO 兼 DX推進室長 / 株式会社GENDA データインテリジェンス室長)

・中川信太郎 様(DX推進室 DX推進課)

 GiGOでは「店内のCX向上」に注力しており、マーケティング部門はデータを活用したお客様の満足度向上に取り組んでいます。セーフィーの映像から来店客数などのデータをリアルタイムに収集・分析に活用しているほか、映像でお客様の様子を確認することで、顧客理解の解像度を上げています。画質やビューアーの操作性も優れており、効率よく映像の確認ができています。API連携がスムーズに行えたことも助かりました。

 今後は店内全体の人流解析やゾーン別の滞留状況を計測し、より楽しく過ごしやすい店舗作りに役立てていきたいと考えています。

左から中川信太郎様、松沼雄祐様

(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2023)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(54.1%)

* セーフィーは「セーフィー データ憲章」に基づき、カメラの利用目的別通知の必要性から、設置事業者への依頼や運用整備を逐次行っております。

* 取得する情報はデータ取得者のみで閲覧し、法令に基づく場合を除き、個人データの第三者提供はいたしません。また個人の特定や追跡などの利用は行いません。


■クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」とは

 Safieはカメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービスシェアNo.1のサービスです。

  「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、人々の意思決定に映像をお役立ていただける未来を創造し、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。

 我々は「映像データであらゆる産業の”現場”をDXする」というビジネスコンセプトを掲げ、小売、土木・建築、製造、医療などのあらゆる現場のDXを率先して推進しています。

 セーフィーは、データガバナンスに関する下記指針を遵守すると共に、ステークホルダーの皆様と協調して啓発活動にも取り組んでおります。また、社外有識者よりプライバシー保護などに関する助言を受けながら、指針及び実務上の運用基準の見直しを行っております。

・データガバナンスに関する取り組み: https://safie.co.jp/csr/advisoryboard/

・データ憲章(2022年4月1日発行): https://bucket.safie.link/pdf/csr/advisoryboard/safie_data_charter_JP.pdf

映像から未来をつくる

【セーフィー株式会社の会社概要】

所 在 地 東京都品川区西品川1-1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー

設 立   2014年10月

代 表 者 佐渡島 隆平

事業内容 クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」の開発・運営および関連サービスの提供

サービスサイトU R L https://safie.jp/

コーポレートサイトU R L https://safie.co.jp/

採用ページ https://safie.co.jp/teams

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会社概要

セーフィー株式会社

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URL
https://safie.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区西品川1丁目1番1号 住友不動産大崎ガーデンタワー
電話番号
03-6417-9556
代表者名
佐渡島 隆平
上場
東証グロース
資本金
55億8435万円
設立
2014年10月