東京スカパラダイスオーケストラ、デビュー30周年。世界のスカパラファンの熱いリクエストに応え、エピックレーベル期の全140曲を全世界一挙配信!
今年デビュー30周年を迎えた東京スカパラダイスオーケストラ。このアニバーサリ-イヤーという絶好のタイミングで、エピックレーベルで発表した全楽曲140曲が、本日(4月5日)日本国内・世界に一挙同時配信された。
今回配信される楽曲は、オリジナル・アルバム7作品、ライヴ盤・リミックス盤・ベスト盤各1作品、サウンドトラック(「東京デラックス」)1作品の計11枚のアルバムと、シングル収録曲などアルバム未収録の18曲。
スカパラは、今や日本のみならず、ワールドワイドで彼らの音楽が支持・注目されており、先月にはメキシコとチリでの公演があったばかり。こうした彼らの世界的な人気から、彼らがメジャーデビューから7年間在籍したエピックレーベル期の楽曲の配信を望む声が世界中からあがっていたのだが、デビュー30周年にして、ようやくその声に応えることができた格好だ。
また、スカパラファンからビギナーまで楽しめてガイドとなる、プレイリストが4月5日より随時公開され、彼らの音楽を深く堪能できる事になりそうだ。
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■配信楽曲
・アルバム作品(解説)
『東京スカパラダイスオーケストラ』(1989年)
トーキョースカの歴史を切り拓いた、偉大なる一歩といえる初の公式音源。通称“黄色いアルバム”。ロシア民謡をスカにした「ペドラーズ」、今もライヴの定番曲である「スキャラバン」、スカとマンボで「スカンボ」、モッドなファンク「JUST A LITTLE BIT OF YOUR SOUL」……と、全6曲ながら、現在のスカパラに通じる縦横無尽な雑食性と、遊び心に満ちた柔軟なアイデア、そして突き抜けたポップ・センスを早くも確立させている。
『スカパラ登場』(1990年)
90年代の幕開けを飾ったデビュー・アルバム。スカパラ流オーセンティック・スカ「ストレンジバード」で軽快にはじまり、ワイルド&スピードな「MONSTER ROCK」、昭和歌謡のエッセンスを持ち込んだ「にがい涙」、ステレオタイプな東洋感を逆手に取った「ウーハンの女」など、自由闊達にスカを遊び倒す様が痛快。一方で「ゴールデンタイガー」など、スカのカッコ良さをストレートに追究する楽曲も。口笛のメロディーが泣かせる「君と僕」も収録の、色褪せない名盤。
『東京スカパラダイスオーケストラ LIVE』(1991年)
スカパラが初期に演奏していたカヴァー曲のみで構成されるライヴ盤。「SHOT IN THE DARK」のようにスカタライツからの影響を直球で反映した曲の傍ら、ローランド・アルフォンソ「BONGO TANGO」やガーシュイン曲「SUMMERTIME」のアレンジでは、彼らならではの自由なセンスが冴える。沖祐市のオルガンが凄まじい「FINGERTIPS」や、ゴージャスな「妖怪人間ベム」など、粗削りながら若さと熱さに満ちた演奏が閉じ込められた一枚だ。
『ワールドフェイマス』(1991年)
メンバー全員が曲作りに参加した2nd。スパイ映画風な「リボルバーイレブン」、バンド出演のCM曲「ホールインワン」、公園で録音した「ワールド フェイマス」など、個々の強烈な音楽性が表出したオリジナル曲の数々。また笠置シヅ子の「ジャングル ブギ」や、吾妻光良が録音を担当した「I Beeped When I Shoulda Bopped "あんたに夢中"」で聴ける、クリーンヘッド・ギムラの歌唱も秀逸。ジャケットそのままの極彩色な一枚だ。本作発表の翌年、ギターの林昌幸が脱退。
『World Famous Remix』(1991年)
アルバム『ワールドフェイマス』から「ホールインワン」「セサミストリート」「ガッツィー ボンゴ」のリミックスを収録したミニ・アルバム。後にマッシヴ・アタックへと発展するブリストルのサウンドシステム“WILD BUNCH”で活躍したDJ MILOが手がけた「Hall-In-One (De-Tune Mix)」は、スカンキン・ブレイクビーツといった風合い。同じくDJ MILOによる「GODZEE BONGO (LIGHT-WEIGHT-MIX)」はワシントン・ゴー・ゴー調と、いずれも楽しい仕上がりになっている。
『PIONEERS』(1993年)
“トーキョースカとは何か?”をストイックに掘り下げた3rdアルバム。これまでの作品と比べても、サウンドの迫力、情報量、アイデアの密度が格段に進化。「BUZZ SAW」「Burning Scale」「Goo-Gung-Gung」「山」など、他のスカ・バンドに類を見ないプログレッシヴなスタイルに到達。また、NARGOのミュートトランペットが響く「The Look Of Love」は、世界に数多あるバカラック曲カヴァーの中でも屈指の名演といえよう。なお本作が、バンドの創始者ASA-CHANG最後の参加作品となった。
『FANTASIA』(1994年)
クリーンヘッド・ギムラが主導し、ファンタジーな世界観をテーマに制作したコンセプチュアルな4thアルバム。ギターの寺師徹が正式メンバーとして参加。「インターセプター」「Skadon」といった攻撃的なロック・サウンドや、「ハプニング」のようなファンク濃度の高い楽曲、GAMOのテナーが炸裂するキャッチーな「Sweet G」など、バラエティに富んだ内容で楽しませる。本作がギムラの遺作となったが、彼が歌う「朱(あか)い烏(とり)のバラード」「ブルーマーメイド」の美しさは永遠だ。
『東京デラックス オリジナルサウンドトラック』(1995年)
岸谷五朗主演、崔洋一監督の映画『平成無責任一家 東京デラックス』(1995年1月公開)の音楽を担当したスカパラによるサウンドトラック。劇伴曲の合間に、劇中のダイアローグを織り交ぜていく構成。ニューオーリンズのセカンドライン・ファンク調のサウンドが楽しい主題歌の「東京デラックス」は、リードヴォーカルの岸谷に加えて、高橋和也、麿赤兒、國村隼、塩見三省、岸部一徳ら出演俳優による“東京デラックスシンガーズ”がワイワイとコーラスを吹き込んでいる。
『グランプリ』(1995年)
デビュー5周年を記念して、国内外から豪華ゲストを招いた5thアルバム。小沢健二をヴォーカルに迎えた「しらけちまうぜ」(小坂忠カヴァー)、高橋幸宏との「WATERMELON」、石川さゆりが歌う「真赤な太陽」(美空ひばりカヴァー)をはじめ、竹中直人、キミドリ、スリラーU、バーナード・パーディー&パンチョ・モラレスらジャンルを超えた面々とコラボを展開。また永瀬正敏出演のCM曲として作られた「花ふぶき~愛だろっ、愛っ。~」や、YOU、濱田マリらを迎えたコントまでも収録した、賑やかな内容となっている。
『トーキョーストラット』(1996年)
パーカッションの大森はじめが正式加入し、新たな一歩を踏み出した6thアルバム。華やかで都会的な「STARLIGHT EXPRESS」、オーセンティックな風合いの「YOU DON’T KNOW(WHAT SKA IS)」と直球のスカを聴かせる一方で、ヒックスヴィルらをゲストに迎えたYMO「シムーン」のカヴァー、テクノDJのケンイシイ「EXTRA」の人力リミックス、西海岸ファンクを意識した「PARADISE BOOGIE BACK AGAIN」、フォーキーな「きままな生活」など、トーキョースカの表現域をさらに押し広げた一枚。
『MOODS FOR TOKYO SKA~WE DON'T KNOW WHAT SKA IS!~』(1997年)
スカパラ初のベスト盤。1989年12月の実況録音「ペドラーズ」にはじまり、ライヴでの定番曲や、彼らが見出してきた新機軸なサウンドなど、デビューから約8年の月日で生み出された楽曲から16曲をセレクト。トーキョースカという独自のスタイルをいかに築いていったか、フレッシュな歩みを1枚に凝縮している。1st『スカパラ登場』録音時に完成していた「Mr. Mystery Shuffle」と「信濃町シャッフル」、さらにはシングルのカップリング曲だった「CATCH THE RAINBOW」のオリジナル・テイクなど、未発表音源も複数収録!
・アルバム未収録曲(18曲)
『BURNING SCALE』
『Just A Little Bit Of Your Soul ~alternate version~』
『栄光へのカウントダウン』
『栄光へのカウントダウン(Remix)』
『流れ星兄弟』
『TEARS ON SNOW』
『GOLD RUSH』
『AROUND THE WORLD』
『CATCH THE RAINBOW-uncatchable mix-』
『HAPPY GO LUCKY』
『君と僕 '94秋』
『SOUL EYES JAM』
『JAM(Single Version)』
『こみあげる涙と君のために』
『ROCK MONSTER STRIKES BACK』
『EXTRA』
『EXTRA(Dum's Technopara Remix)』
『愛と欲望の惑星』
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