【慶應義塾】手術前の血液中から食道癌の予後を予測できることを発見
-食道癌における精緻な再発リスク予測による個別化治療の実現をめざして-
慶應義塾大学医学部外科学教室(一般・消化器)の小林亮太助教、松田諭専任講師、川久保博文准教授、北川雄光教授、がんゲノム医療センターの中村康平専任講師、西原広史教授らの研究グループは、食道癌原発巣と血液中の遺伝子変異を照合する診断技術(リキッドバイオプシー)を用いて、手術前の血液中から食道癌由来の循環腫瘍DNAを検出することにより微小残存病変(MRD)の有無を判定し、食道癌の予後を予測できることを発見しました。この発見は、手術、化学療法、放射線治療が複雑に組み合わされる食道癌治療経過後の再発リスクを鋭敏に予測し、患者に応じた治療戦略を実現することにつながると期待されます。本研究成果は、科学誌European Journal of Surgical Oncologyに2025年1月21日付けでオンライン公開されました。なお、食道癌患者の手術後の血中循環腫瘍DNAの有用性については、科学誌Annals of Surgical Oncologyに2023年2月14日付けで先行して報告しています。
慶應義塾大学病院ではこの検査手法を用いて、切除可能な進行食道扁平上皮がんに対する評価療養(先進医療A)を実施中です。
▼全文は本学のプレスリリースをご参照ください。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2025/2/17/250217-2.pdf
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