ERPC、ニューヨークの Solana Geyser gRPC 共有エンドポイントをさらに増強。ピーク時の安定性とスループットを改善

Solana Geyser gRPC 共有エンドポイントにおいて、ニューヨーク(New York)リージョンのノード増強を実施。ピーク時の安定性とスループットを改善

ELSOUL LABO B.V.

ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO:川崎文武)と Validators DAO は、ERPC の Solana Geyser gRPC 共有エンドポイントにおいて、ニューヨーク(New York)リージョンのノード増強を実施しました。

今回のアップグレードにより、全体の負荷分散が改善し、ピークタイムを含む混雑時でもより安定した通信を維持しやすくなりました。

背景:急増するアクセス需要と金融都市ニューヨークの位置づけ

ニューヨークは、世界的な金融の中心地として知られ、インターネットバックボーンが高度に整備されています。取引や金融データ処理における通信距離の価値が極めて高く、光ファイバーの長さがセンチメートル単位で価格に影響するほどの精密さが求められる地域です。

2025年10月には米国で現物型 Solana ETF が正式に承認・上場され、Solana 関連プロジェクトやアプリケーションの注目度が一段と高まりました。

これに伴い、ニューヨークを中心としたアクセス需要が急速に拡大しています。

Solana Foundation もこの地に拠点を構えており、東海岸には世界有数のステーク量を持つバリデータが集中しています。 

こうした需要の拡大を受け、今回のアップグレードではニューヨークリージョンにおける Geyser gRPC ノードを追加し、ピークタイムや通常時の負荷分散を改善しました。

これにより、混雑時でも安定したレスポンスを維持しやすくなり、全体の通信スループットが向上しています。

Geyser gRPC 技術的な特徴:Shreds連携による高速化

ERPC のニューヨーク gRPC ノードは、Jito Block Engine と同一ネットワーク内で稼働しており、Shreds を直接活用できる構成となっています。

これにより、Shreds を活用しない従来型の Geyser gRPC ストリームと比較して、平均 80〜100ms の高速化を実現しています。

今回のノード追加により、ピーク時の通信安定性がさらに向上し、高負荷環境下でも一貫したスループットを維持できるようになりました。

Premium Ryzen VPSとのゼロ距離構成

ERPC の gRPC ノードは、Premium Ryzen VPS と同一ネットワーク上で運用されており、外部インターネットを介さずゼロ距離で通信できる構成です。

Premium Ryzen VPS は、5.7GHz の Ryzen CPU、ECC DDR5 メモリ、NVMe4 ストレージ、25Gbps ×2 のネットワークを備え、仮想環境ながら物理専有リソースを確保しています。

このゼロ距離構成により、アプリケーションサーバーから gRPC へのレイテンシを最小化し、リアルタイム性が求められるプロジェクトに最適な環境を提供します。

Solana RPC Bundle プラン

多くの開発者はまず WebSocket や Geyser gRPC から Solana のリアルタイムデータを活用し始めます。すでにデコードされたデータを直接扱えるため導入が容易で、実装例も豊富で学習コストが低いのが特徴です。

Solana RPC Bundle は、RPC と gRPC を統合した標準構成であり、開発から本番運用まで同一環境で利用できるよう設計されています。

導入時のコストを抑えながらも、本番稼働に十分な安定性と性能を確保しています。

まずは RPC + gRPC でベースアプリケーションを構築し、リアルタイム処理や取引監視などの機能を柔軟に追加する開発プロセスに最適です。より高いスループットが必要な場合は、専有 gRPC や Shredstream へのアップグレードも容易に行えます。

導入や移行に関するご相談は Validators DAO 公式 Discord より受け付けています。

Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR 

今後の展望と継続的な品質向上

ERPC はこれまで、シカゴ、アムステルダム、フランクフルトなど各主要リージョンでノードの最適化と拡張を進めてまいりました。今回のニューヨーク増強により、全体的なネットワーク負荷の平準化とスループットの安定性がさらに向上しています。

今後も、DoubleZero ネットワークを活用した超低レイテンシ通信の最適化を続け、グローバルな開発者の皆様に安定した高品質エンドポイントを提供してまいります。

ERPC、Validators DAOが解決する課題

  • RPC環境で発生しがちなトランザクション失敗やレイテンシ変動

  • 多くのインフラプロバイダーによる性能制限

  • ネットワーク距離が通信品質に与える影響の大きさ

  • 小規模プロジェクトほど高品質インフラへアクセスしづらい状況

私たちは、オープンソース開発を支援する Solana NFT カードゲームプロジェクト Epics DAO の開発過程で、高品質かつ高速な Solana 開発環境が容易に手に入らないという課題に直面しました。 

そこで独自のプラットフォームを構築し、その知見を基盤として ERPC や SLV を提供しています。

金融分野のアプリケーションは特にミッションクリティカルであり、遅延やエラーは直接ユーザー体験に影響します。 

分散したバリデータや Web3 特有の構造が重なり合う Solana 開発では全体像の把握が難しく、多くのプロジェクトが遅延や不安定さに悩まされてきました。

私たちは必要とされる高性能な開発基盤を提供し、Solana エコシステム全体の開発体験とユーザー体験の向上に貢献していきます。 

ERPC も SLV も、その一環として位置付けています。

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会社概要

ELSOUL LABO B.V.

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URL
https://labo.elsoul.nl/ja/
業種
情報通信
本社所在地
Joop Geesinkweg 501 ,AMSTERDAM-DUIVENDRECHT, Amsterdam, Noord-Holland, 1114AB, NL
電話番号
316-8722-8310
代表者名
川崎文武
上場
未上場
資本金
140万円
設立
2020年09月