教育改革の評価「高校教育」への期待は高まる一方、「大学入学者選抜」への不安が残る
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ・一般社団法人全国高等学校PTA連合会合同調査 第9回 高校生と保護者の進路に関する意識調査2019
【教育改革への期待と不安】
■高校生・保護者ともに、
『高校の教育』に関しては、5項目全て「期待」が「不安」を上回っている。
『大学入学者選抜』に関しては、7項目中6項目で「不安」が「期待」より大きい。
・『高校の教育』に関しての「期待」のトップは、
高校生:「ICT技術を活用し、一人ひとりが最適な学習内容と進度で学べる」70.2%
保護者:「生徒が自らテーマを設定し、調べたり解決に向けて取り組む探究学習が重視される」61.7%
・『大学入学者選抜』に関しての「不安」のトップは、高校生・保護者ともに、「現在の『大学入試センター試験』が、記述式問題も出題される『大学入学共通テスト』に変わること」がトップ。
■高校生の38%、保護者の24%は、通っている高校は教育改革へ対応していると感じている。
【進路選択について】
■進路選択のアドバイスが「難しい」と感じる保護者は73%。
・難しい理由のトップは「入試制度をはじめ最新の進路情報を知らないから」(54.7%)。調査開始以来初めて半数を超えた。前回から+9.2ポイントと大きく上昇。
■進学にあたり保護者が重要だと考える情報は「現在の入試制度の仕組み」が8割。
前回より10ポイント上昇し、「進学費用」を抑えて1位となった。
■子どもの進路選択において、保護者の関わり(行ったことがある+行いたい・計)は
「興味をもった学校の入試方法を調べる」がトップで85%。
【将来必要な力と現在持っている力のギャップ】
■「社会で働くにあたって必要とされる能力」で不足しているのは、
「主体性」「実行力」「発信力」。
・「社会で働くにあたって必要とされる能力」を身につける有効な場は、高校生・保護者ともに「部・クラブ活動の時間」 がトップ。前々回調査(2015年)より連続増加し、増加幅がトップの項目は「教科の時間(生徒が中心となって主体的に学ぶ授業)」であった 。
【子どもとの日常コミュニケーション】
■教育改革を踏まえて、子どもとのコミュニケーションで「特に今後心掛けていきたい」ことは、
「『自分で選択し、それに責任をもつ』ことが大切だと言っている」がトップ。
【調査概要】
・調査目的:高校生を持つ保護者とその子どもにおけるコミュニケーションの実態と進路観の現状を把握する
・調査主管:株式会社リクルートマーケティングパートナーズ、一般社団法人全国高等学校PTA連合会
・調査対象:高校2年生とその保護者 一般社団法人全国高等学校PTA連合会より依頼した9都道府県、各3校ずつ計27校の公立高校 ※各校:2年生2クラスの生徒とその保護者
※調査実施校所在地は毎年変わるため、時系列データは参考
・調査期間:2019年9月1日(日)~2019年10月25日(金)回収終了
・調査方法:(1)高校生 ホームルーム時にアンケート実施(2)保護者 高校生から保護者へアンケートを手渡しで依頼、実施 クラスごと学級担任が高校生・保護者アンケートをまとめ、学校ごとに回収
・有効回収数:(1)高校生 1997名 ※全問無回答1名を除く(2)保護者 1759名 ※全問無回答6名を除く
※調査対象校のうち1校において、下記設問に不備がある調査票が配布されたため、集計対象から除外した。
高校生:教育改革への期待と不安(P.3,5掲載)
保護者:教育改革への期待と不安(P.3,5掲載)、子どもとの日常コミュニケーション(P.10掲載)
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