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特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
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【6/20は世界難民の日】食料支援の削減が飢餓危機を加速:児童婚、暴力、自殺願望が増加する深刻な事態。国際NGO、支援拡充を訴え

特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン

世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、6月20日「世界難民の日」に先立ち、報告書『Ration Cuts: Taking from the Hungry to Feed the Starving (食料支援削減:飢え死にしそうな人を救うために、空腹に苦しむ人から奪っている)』を発表しました。食料支援削減の影響を受けた難民やその他の弱い立場におかれている子どもたちや人々の間で、児童婚、児童労働、メンタルヘルス上のリスクが著しく悪化し、命をつなぐための食料支援の資金調達が急務であることが明らかになりました。
  • 食料支援削減前は1日に平均2回だった食事回数が、2024年1月には大半の世帯が「0回か1回」と回答

  • 食料支援削減の影響を受けた人々の68%が、過去4週間で家族の誰かが食料不足で空腹のまま眠りについたと回答。ほぼ半数(46%)が家族の中で1回も食事をとらずに1日すごした人がいると回答

  •  難民の41%が、家庭内暴力、ネグレクト、虐待を受ける少女や少年が増えていると感じている

  • 10人に1人以上 (13%) の成人が、「あまりの絶望感に、もう生きていたくないと常に思っている」と回答し、成人の半数 (50%) は、「ほとんど、または時々そう感じている」と回答


報告書サマリー(日本語)はこちら:

https://www.worldvision.jp/news/pdf/wrd_report_2024.pdf 

報告書全文(英語)はこちら:

https://www.wvi.org/publications/report/enough/ration-cuts-taking-hungry-feed-starving


◆報告書について

報告書報告書

この報告書はワールド・ビジョンのグローバルな飢餓対応チームが、6カ国において、食料支援や現金給付削減の影響を受けているコミュニティの人々から聴き取った経験や見解をまとめたものです。調査には、2024年2月に食料支援削減の対象となったコミュニティに住む562世帯と36のフォーカスグループの議論が含まれています。アフガニスタンの住民、バングラデシュ(コックスバザール県)のロヒンギャ避難民、コンゴ民主共和国 (DRC) のカサイ州とタンガニーカ州の避難民・受け入れコミュニティ・難民、レバノンの受け入れコミュニティとシリア難民、ソマリアの受け入れコミュニティと避難民、ウガンダのビディビディ難民居住地の難民が調査に参加しました。



ワールド・ビジョンの飢餓対応の責任者であるメリー・ンジェリは、次のように述べます。「調査結果が警鐘を鳴らすものであることは明らかです。気候変動、紛争、新型コロナウイルスにより3,800万人以上の人々が飢饉の一歩手前の状態にあり、人道支援は追いつかずにいます[*1]。子どもたちは私たちに語りました。『親たちは自分たちを働かせるか結婚させようとし、時には自殺を考えている』と」


調査では、児童婚、性暴力、児童労働、人身取引のリスクが顕著に増加していることが明らかになりました。難民の41%が「家庭内暴力、ネグレクト、暴力を受ける少女や少年が増えている」と感じています。また、親の30%は「食料支援の削減が少女を児童婚に追い込んでいる」と感じており、アフガニスタンでそう考える親は97%にものぼりました。ウガンダのビディビディ難民居住地では、75%の家族が「未成年の少女が妊娠し、学校を中退した」と報告しています。


シリアを逃れレバノンで家族と暮らすヘンドさん(14歳)。勉強を続け学校の先生になって、ヘンドちゃんのような子どもたちを助けたいという夢をもっています。しかし、家族がテントを買えるように、お姉さんと一緒に畑で働く日々です。シリアを逃れレバノンで家族と暮らすヘンドさん(14歳)。勉強を続け学校の先生になって、ヘンドちゃんのような子どもたちを助けたいという夢をもっています。しかし、家族がテントを買えるように、お姉さんと一緒に畑で働く日々です。

ワールド・ビジョンの飢餓対応の責任者であるメリー・ンジェリは続けます。「子どもたちとその家族が生きるために必要な緊急人道支援を早急に加速しなければなりません。子どもたちが学校に戻り、家族が再び農業を営み、仕事を見つけ、生活できるようにするためには、長期的な支援も不可欠です」


調査結果はさらに背筋が凍るような現実を描き出しました。10人に1人以上 (13%) の成人が「あまりの絶望感に、もう生きていたくないと常に思っている」と述べ、成人の半数 (50%) は「ほとんど、または時々そう思う」と述べました。また、アフガニスタンで暮らす親の回答は、ほぼすべての成人 (97%) にメンタルヘルスの不調を抱えるリスクがあることを示唆しました。レバノンでも89%と 高く、ビディビディ難民居住地では79% となっています。


ワールド・ビジョンのグローバルな飢餓対応の責任者であるメリー・ンジェリは述べます。

「紛争の影響を受けた5人に1人が、何らかのメンタルヘルスの不調を抱えるリスクがあることはすでに知られています[*2]。また、新型コロナウイルス流行時期の調査で、食料確保の有無が親のメンタルヘルスに影響を与えることが分かりました[*3]。メンタルヘルスの危機を防ぐためには、食料支援を増やすだけでは不十分です。最も弱い立場に置かれた家族により良い教育、メンタルヘルスケア、保護のための支援を届ける必要があります」


ワールド・ビジョンの飢餓対応の責任者であるメリー・ンジェリはこう締めくくります。

「飢餓は、栄養不良によって直接的に命を奪うだけでなく、精神的な健康にも悪影響を及ぼし、間接的に命を危険にさらすことがあります」


「適切な支援があれば、子どもたちとその家族は困難を乗り越えられることがわかっています。2023年、ワールド・ビジョンは、国連世界食糧計画 (WFP) と協力して1,600万人以上の人々を含め、46カ国で2,000万人以上の人々に食料と現金給付の支援を届けました。21世紀の今、誰も飢えてよいはずはないのです。世界のリーダーたちは紛争を解決し、気候変動に対処し、影響を受けた子どもたちと家族に必要な人道支援を届けるための努力を緊急に加速させなければなりません」

以上


*1「Global Report on Food Crises 2024(世界食料危機報告2024)」www.fsinplatform.org/grfc2024

*2 Charlson F van Ommeren M Flaxman A Cornett J Whiteford H Saxena S. (June 11 2019). New WHO prevalence estimates of mental disorders in conflict settings: a systematic review and meta-analysis. Lancet. 2019; 394: 240-248

*3 Ejiohuo, O., Onyeaka, H., Unegbu, K. C., Chikezie, O. G., Odeyemi, O. A., Lawal, A., & Odeyemi, O. A. (2024). Nourishing the Mind: How Food Security Influences Mental Wellbeing. Nutrients, 16(4), 501.

https://doi.org/10.3390/nu16040501 (2024)


◆ワールド・ビジョンとは

キリスト教精神に基づき、貧困、紛争、災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で活動しています。

詳しくははこちら: https://www.worldvision.jp  


◆募金を受け付けています

ワールド・ビジョン・ジャパンでは「難民支援募金」を受け付けています。

募金は寄付金控除等の対象となります。

詳しくは公式ホームページ(https://www.worldvision.jp)から「難民支援募金」をご参照ください。

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http://www.worldvision.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー3F
電話番号
03-5334-5350
代表者名
小西孝蔵
上場
未上場
資本金
-
設立
1987年10月
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