「『健康への気づき』を促す空間デザイン・プログラム」の実現と効果検証の実施

千葉大学予防医学センターは、イオンモール株式会社、株式会社竹中工務店と協働し、ゼロ次予防(注1) の視点を活かした「『健康への気づき』を促す空間デザイン・プログラム」をイオンモール宮崎に実現し、その効果検証を実施しました。日常生活のなかで『健康への気づき』を得ることにより、健康維持・増進のための行動を促すことが目的で、実施プログラムの効果検証によるフィードバックを今後の計画に活かし、健康長寿社会の実現に貢献します。
注1:疾病につながる社会経済的、環境的、行動的要因を予防すること。
  • 「『健康への気づき』を促す空間デザイン・プログラム」の実現
どのプログラムも自由に利用できます。また、利用を通して『健康への気づき』が得られるよう様々な工夫を施しました。

•ステップウォーキング 
ー歩幅をチェックするプログラムー
床面に描かれた年代別、身長別の歩幅ラインと、利用者自身の歩幅を比べることにより、楽しみながら、『健康への気づき』を得られます。

ステップウォーキング:歩幅をチェックするための床面サインステップウォーキング:歩幅をチェックするための床面サイン


•クライムウォーキング
ー記憶や想像力にはたらきかけるプログラムー
身体活動の増加に寄与する屋内階段の利用を促すため、階段に上りたくなる工夫として、効果音や童謡から記憶を呼び起こすプログラムを盛り込んでいます。

クライムウォーキング:階段室内に設置されたメッセージクライムウォーキング:階段室内に設置されたメッセージ


•バランスウォーキング 
ー歩く速度や姿勢をチェックするプログラムー
歩行年齢測定システムを体験することで、自分の歩行年齢がわかります。速度、姿勢、バランスなど、自分の歩行状態を知ることで、『健康への気づき』につなげます。

バランスウォーキング:歩行中のバランスを計測するスペースと『健康への気づき』が記載された壁面バランスウォーキング:歩行中のバランスを計測するスペースと『健康への気づき』が記載された壁面

  • 利用者層の調査とアンケートによる効果検証

アンケート調査回答者147名のうち 健康無関心層の17名の集計結果アンケート調査回答者147名のうち 健康無関心層の17名の集計結果

利用者層の調査とアンケートを2018年5月13日、14日に実施し、効果検証しました。
• アンケート回答者の年代は10代:7.4%、20代:23.5%、30代:20.8%、40代:15.4%、50代:14.8%、60代:11.4%、70代以上:5.4%であり、20~30代で44.3%でした。
• 健康無関心層の7割が「プログラムを通じて、自分の体や健康について意識を向けるきっかけになった」と答えていました。そのため、プログラムが健康関心層だけでなく、無関心層にも効果を与えていることがわかりました。
• 全体の4割が「プログラムを利用することは、イオンモール宮崎に来る目的の1つとなっている」と答えていました。

※本プログラムは、千葉大学予防医学センターと株式会社竹中工務店で推進する健康な空間・まちづくりである「健築🄬」と連携しています。
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