【週刊台湾ビジネスニュース】中国SNSアクセス遮断、中華航空CA眼鏡着用解禁、AIサーバー受託生産過去最高、韓国へ報復措置示唆、中国の軍事活動を批判【2025/12/15号】

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威志企管顧問股ｲ分有限公司（ワイズコンサルティンググループ）

2025年12月17日 09時00分

　台湾に拠点を置き、各種コンサルティング、リサーチ、日本人向け台湾経済ニュース、クラウドサービスの提供などを行う情報サービス企業グループ「ワイズコンサルティング」は、台湾経済に関する注目動向をまとめた最新レポートを発表しました。
　本号では、AIサーバー受託生産大手3社の11月売上高が過去最高を更新した動きを中心に、中国SNS「小紅書（rednote）」へのアクセス遮断に踏み切った台湾政府の詐欺対策と情報セキュリティ問題、さらに中華航空による客室乗務員の眼鏡着用解禁など、産業・デジタル統治・労働環境の変化を象徴する最新トピックを多角的に分析しています。

【トピック１】
AIサーバー受託生産3社、11月売上高が過去最高

　AI（人工知能）サーバーなど電子機器の受託生産大手、▽緯創資通（ウィストロン）、▽緯穎科技服務（Wiwynn）、▽広達電脳（クアンタ・コンピューター）──が8日発表した11月の連結売上高は、いずれも過去最高だった。証券会社は、クラウドサービスプロバイダー（CSP）大手のAIインフラ建設、グラフィックスプロセッサー（GPU）大手、米エヌビディアの「GB300」シリーズ搭載AIサーバーの出荷拡大で、通年でも前年を50％上回ると予測した。9日付経済日報などが報じた。

※詳しくはこちらへ＞＞＞　https://www.ys-consulting.com.tw/news/125783.html

【トピック２】
中華航空、客室乗務員の眼鏡着用解禁
　航空大手、中華航空（チャイナエアライン）は4日、長時間のフライトでも快適となるよう、客室乗務員（CA）が勤務時に眼鏡を着用することを認めた。長時間の立ち仕事の負担軽減のため、運動靴の使用解禁も検討している。

【トピック３】
中国SNS「小紅書」、詐欺多発で1年間アクセス遮断

　内政部は4日、中国のSNS（交流サイト）「小紅書（rednote）」で詐欺が多発しており、台湾からのアクセスを1年間遮断すると発表した。詐欺アカウントが多いので中国にある運営会社に改善を求めたが回答がなかった。台湾政府の情報機関、国家安全局（国安局）の情報セキュリティ検査も不合格だった。小紅書のアクティブユーザーは世界で3億人で、台湾では300万人以上が利用している。

【トピック４】
韓国の「中国（台湾）」表記、外交部が報復措置示唆

　今年2月以降、外国人が韓国入国に必要な電子入国申告書で、出発地や目的地の欄の選択肢が「CHINA（TAIWAN）」となっていることが発覚し、台湾の外交部が韓国側に修正を求めている問題で、外交部東アジア太平洋司の劉昆豪・副司長は9日、韓国政府との関係を全面的に見直すとコメントした。その上で、台湾と韓国間の貿易は巨額の輸入超過で、対等な関係ではないと指摘した。これに対し、外交部が貿易上の報復措置を示唆（しさ）したとの見方が出ている。

【トピック５】
日本周辺での中国の軍事活動、台湾外交部が批判

　今月6日、日本の自衛隊機が沖縄本島の南方で中国軍機からレーダー照射を受けたほか、9日にはロシア軍と中国軍の爆撃機と戦闘機が合同で日本周辺空域を飛行し、10日には中国海警局（CCG、海上保安庁に相当）の船舶（海警船）4隻が尖閣諸島・魚釣島沖の日本領海に侵入するなど、中国による日本周辺で軍事的威嚇行為が相次いでいる。

※補足解説は、以下の動画でもご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=zmCb9mzwBvI