AI時代に、人類に必要なことは? 文具メーカー4社合同で「人類にエソラゴトを」プロジェクト開始
ぺんてる株式会社は、プラス株式会社ステーショナリーカンパニーと、日本ノート株式会社、セーラー万年筆株式会社との4社合同で、「人類にエソラゴトを」プロジェクトをスタートします。

文字がなかった先史時代、人類は洞窟に壁画を描き、夜空に輝く星を結び、人や動物の姿を描いて星座を生み出しました。人類の知性は、そうした「絵空事」を描くことから開花していったのかもしれません。
しかし、今日、我々はいつしか与えられた情報を追うだけの生活になり、想像や創作、物事の是非判断すらもネットに翻弄され、AIに頼る社会に生きています。これでは、人としての根源的な喜び、存在意義すらも喪失しかねないのではないでしょうか。
そこで、4社は、「絵空事を描けることこそ、人類を前進させる種ではないか?」と世の中に問いかけるプロジェクトを始めます。私たちは、文房具は想像力を生み出す道具だと信じています。それに携わる私たちだからこそ、絵空事を描く力を世の中に取り戻してもらう事業を届けていくことが課せられた使命だと考えています。
そのような思いからスタートするプロジェクト「人類にエソラゴトを」のコンセプトを体感できる場として、実験的に表現した「都市洞窟エソラゴト」を、2026年1月7日から、日比谷OKUROJI で、関係者のみの招待制にて限定公開いたします。都市洞窟エソラゴトは、常に先鋭的なプラネタリウムを生み出し続けるクリエーター大平貴之氏監修によるインスタレーションです。
今回は招待制となりますが、これからの4社の展開にご期待ください。

■「人類にエソラゴトを」プロジェクト概要■
かつて人には星を読むチカラがありました。一面に輝く星々や太陽を観察し読み解くことで、時を理解し、生の意味を知ろうとし、死後の世界を空想しました。それは、考えるということを超えた、全感覚を開いて感じるチカラだったはずです。そこから絵空事が生まれ、人類は前進してきました。
しかし、現代に生きる我々は星を読めなくなりました。感覚よりも思考が優先され、脳内で情報に振り回されています。このプロジェクトは、人が再び感じるチカラを取り戻す、つまり絵空事が描けるようになるために、道具や体験がどう介在できるのかを問う活動です。
「人類にエソラゴトを」プロジェクトムービー
■都市洞窟エソラゴト概要■
名称 : 都市洞窟エソラゴト ver.0
開催場所 : 日比谷OKUROJI
開催期間 : 2026年1月7日(水)~1月21日(水)
参加方法 : 完全招待制
監修 : 大平貴之(プラネタリウムクリエーター・有限会社大平技研 代表取締役)
学術協力 : 五十嵐ジャンヌ(先史学博士・東京藝術大学 非常勤講師)
音楽 : Eric Aron(作曲家・ピアニスト・即興演奏家)
空間デザイン : HAKUTEN
■プラネタリウムクリエーター・大平貴之氏について■

プラネタリウムクリエーター。有限会社大平技研・代表取締役。小学生の頃からプラネタリウムの自作に取り組み、大学3年時に、個人製作は不可能と言われていたレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」の開発に成功。1998年に従来の100倍以上にあたる150万個(完成形は170万個)の星を映し出す「MEGASTAR(メガスター)」をIPS(国際プラネタリウム協会)ロンドン大会で発表。2004年には日本科学未来館に設置した、「MEGASTAR-II cosmos」(投影星数560万個) がギネス世界記録に認定された。2023年、はまぎん こども宇宙科学館に設置した「MEGASTAR-IIA(GIGAMASK搭載機)」が「投影された星の最多数(ワンオフ)」として、同年、直径500m級の巨大ドームに投影可能な新型プラネタリウム投影機「GIGANIUM(ギガニウム)を西部ライオンズ本拠地(ベルーナドーム)で1万人の観客に公開し、プラネタリウムにおける最大投影面積として、それぞれギネス世界記録に認定された。信条は、「人間は可能は証明できるが不可能は証明できない」。2006年、文部科学大臣表彰・科学技術賞(理解増進部門)受賞。大阪芸術大学客員教授。
■作曲家・Eric Aron氏について■

作曲家・ピアニスト・即興演奏家。フランス出身。幼少からクラシックピアノに触れ、16歳でフランスのコンセルヴァトワール(高等音楽院)に入学。クラシックからヒーリング、エレクトロミュージックまで幅広く手掛け、25枚超のCDをリリース。フランスのLancôme(ランコム)、 Payot(パイヨ)、Thalgo(タルゴ)にオリジナル楽曲を多数制作。数百の楽曲をCMやテレビ、映画、プラネタリウム番組等に提供している。完全即興のソロピアノコンサートでは、全く白紙の状態からステージを始めることのできる稀有な演奏家である。近年では、MEGASTARからインスピレーションを得て「MEGASTAR Symphonies」を作曲。大平貴之氏が制作したプラネタリウム番組の音楽を数多く担当している。MEGASTARとのコラボコンサートでは、視覚と音楽との相乗効果を狙った新たなジャンルに取り組んでいる。
■先史学博士・五十嵐ジャンヌ氏について■

千葉県生まれ。東京藝術大学美術学部卒業、大阪大学大学院文学研究科修了後、フランス国立自然史博物館にて博士号を取得(先史学博士)。2016〜2017年に開催された「世界遺産 ラスコー展」(国立科学博物館、九州国立博物館、東北歴史博物館)の学術協力者。東京藝術大学、慶應義塾大学、立教大学、明治学院大学、実践女子大学、文化学園大学で非常勤講師を務める。著書に『なんで洞窟に壁画を描いたの?――美術のはじまりを探る旅』(新泉社、2021年)、『洞窟壁画考』(青土社、2023年)、共著に『夢みる人のクロスロード――芸術と記憶の場所』(港千尋編、平凡社、2016年)がある。
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