科学、芸術、自然をつなぐ国際フェスティバル 科学と芸術の丘2020 Garden of Creativity-はじまりの庭- (松戸市)
アルスエレクトロニカと千葉県松戸市が共同キュレーションで開催
千葉県松戸市では、科学の分野を芸術として視覚的に表現する、先端科学と芸術が融合した国内でも数少ないフェスティバル「科学、芸術、自然をつなぐ国際フェスティバル『科学と芸術の丘2020』」を、2020年11月21日(土)、22日(日)の2日間にわたり戸定邸にて開催します。(事前申込・先着順の解説付きガイドツアー制、トークのオンライン配信あり)
新型コロナウイルスの世界的なパンデミックにより、私たちの生き方や社会は大きく変化しました。自然と人間社会とのバランスや、社会システムの課題が浮かび上がる中、世界中のアーティストや研究者は、クリエイティブな発想により世の中の課題や問いに取り組んでいます。
今年の科学と芸術の丘のテーマは、「Garden of Creativity-はじまりの庭-」。当時最先端の庭園を造り、新しい文化や技術を暮らしに取り入れたグローバルな先駆者の一人・徳川昭武が建てた戸定邸を舞台に、Ars Electronica(アルスエレクトロニカ)総合芸術監督のGerfried Stocker(ゲルフリート・シュトッカー)氏が登場する基調講演の放映や、対話を通じて未来へのアイデアや問いを生み出していく新しいトークセッション、アーティストによる作品展示、ワークショップなどを実施します。
創造的な未来を庭のように育む、クリエイティブな社会について考える機会となり、私たちの生き方や社会のあり方、そして自然との関係性を改めて見つめ直し、当時最先端であった松戸・戸定邸の庭から、新たな出発ができることを目指しています。
マスクなどの感染対策をして、あたたかい服装でぜひ、お越しください。
※フェスティバルの詳細は、「科学と芸術の丘」公式ホームページをご覧ください。
https://science-art-matsudo.net/
○Keynote(キーノート)Speaker(スピーカー)(基調講演)【オンライン配信あり】
会場/戸定邸表座敷棟の大型モニターで映像放映
(CQCやアーティストトーク、ワークショップ実施時は放映中止)
世界が注目するメディアアートの文化機関「Ars Electronica(アルスエレクトロニカ)」のトップと松戸市のトップが、それぞれ映像で語ります。
・Ars Electronica(アルスエレクトロニカ)総合芸術監督/Gerfried Stocker(ゲルフリート・シュトッカー、オーストリア)
「Ars Electronica」の総合芸術監督で、アルスエレクトロニカのトップとして活躍中のGerfried Stocker氏が特別に登場!「科学と芸術の丘2020」のためだけに、科学とアートがつなぐ未来の可能性について語る、とても貴重な講演を映像で放映します。
・松戸市長/本郷谷健次
本郷谷市長が、「子育て・教育・文化を軸とした都市ブランドづくり」を掲げ、「文化の香りのする街」の構築に取り組む松戸市にとって、科学や芸術がどのような価値を生み出していくかなど、松戸の未来とまちづくりについて映像で語ります。
○Creative Question Challenge(トークセッション)【オンライン配信あり】
会場/戸定邸表座敷棟 ☆要ツアー申込(CQC+展示ガイドツアー)
定員/各先着20人(ツアーA:学生、ツアーB:プロフェッショナル)
Ars Electronicaが独自に開発したトークセッションのフォーマット「Creative Question Challenge」。アートシンキングに基づいた手法を用いて、インタラクティブにクリエイティブなアイデアや問いを出し合います。オンライン配信では視聴やコメント投稿で参加できます。新しい手法のトークセッションをぜひ体験ください。
●プロフェッショナルバージョン/テーマ:Future Education(未来の学び) (11/21(土)15:00~16:00)
オーストリアと映像でつないで、未来を担う子どもたちの学びや松戸の未来の可能性を語ります。
・パネリスト:Prix Ars Electronicaヘッド・小川絵美子(オーストリア)、松戸市教育長・伊藤純一
・カタリスト:Ars Electronica Futurelabリサーチャー・清水陽子(オーストリア)
・ヴィジュアライザー:東京大学大学院総合文化研究科&OFFLABEL代表・高田玲奈
●学生バージョン/テーマ:Creativity and Nature(自然とのクリエイティブな向き合い方) (11/21(土)11:30~12:30)
東京大学や千葉大学園芸学部の学生たちが、クリエイティブな視点で話します。
・パネリスト:東京大学大学院所属&現代美術家・齋藤帆奈、東京大学所属&グラビン代表・川本亮、千葉大学園芸学部応用昆虫学野村研究室・澤田勝生
・カタリスト:東京大学大学院総合文化研究科&OFFLABEL代表・高田玲奈
・ヴィジュアライザー:武蔵野美術大学・杉山裕太郎
○アーティストトーク(オルガ氏のみ、映像配信)
会場/戸定邸表座敷棟 ☆要ツアー申込(アーティストトーク+展示ガイドツアー)
定員/各先着20人(ツアーC:三原氏、ツアーD:オルガ氏、ツアーE:MATHRAX)
本フェスティバルで作品を展示する3組のアーティストが作品や活動について話します。
・三原聡一郎(11/22(日)11:00~11:30)
・Olga Kisseleva(オルガ・キセレバ、ロシア、11/22(日)12:30~13:00)
・MATHRAX(マスラックス、13:30~13:50)
○Exhibition(特別展示)
会場/戸定邸・戸定が丘歴史公園(展示ガイドツアーは定員/各先着10人)
展示ガイドツアーでは、スタッフが3組のアーティストの作品を紹介なども交えてご案内します。
・想像上の修辞法/三原聡一郎
2011年より、テクノロジーと社会の関係性を考察するために、空白をテーマにしたプロジェクトを国内外で展開する三原氏。今回は、鳥のさえずりを響かせるサウンドインスタレーションを戸定邸の中や公園内に設置します。三原聡一郎/世界に対して開かれたシステムを提示し、音、泡、放射線、虹、微生物、苔、気流、土、水そして電子など、物質や現象の「芸術」への読みかえを試みている。アルス・エレクトロニカ、トランスメディアーレ、文化庁メディア芸術祭、他で受賞。
・Ghost Forest/Olga Kisseleva(オルガ・キセレバ、ロシア)
未来に復活した木々で構成される幽霊のような森を、戸定邸の障子などに映して、古代と現代、木々と人類の関係性を問うインスタレーションです。人類が自然に与えたダメージを修復することはできないだろうかという希望を植える作品です。
Olga Kisseleva(オルガ・キセレバ)/革新をもたらした作品を表彰する「STARTS Prize 2020」受賞。国際的なアート&サイエンス分野のキーパーソンの一人として、科学、生物学、地球物理学を用いて、実験、計算、分析を行いながら、科学的なメソッドを駆使した作品を制作。世界の重要な美術館に収蔵されている。
・いしのこえ/MATHRAX(マスラックス、久世祥三・坂本茉里子)
デジタルデータと人間の知覚との間に生まれる現象に注目し、人が他者と新たなコミュニケーションを創り出していく仕組みを作品に取り入れる2人組のアートユニットが、石に電気をまとわせて、人と石がつながった時に音を奏でるという不思議な仕組みの作品を展示します。
MATHRAX(マスラックス)/電気、光、音、香り、木や石などの自然物を用いたオブジェやインスタレーションの制作を行う、久世祥三と坂本茉里子によるアートユニット。KONICA MINOLTAエコ&アートアワード等各種受賞。
○Workshop(ワークショップ・プログラミング)
会場/戸定邸表座敷棟 ☆要ツアー申込
定員/先着20人(ツアーF) 持ち物/スマートフォン
●クリエイティブコーダーでeasel監修者の一人、田所淳氏が教えるスマホで学べるプログラミングワークショップ:「easel」(11/22(日)14:00~15:30)
慶應義塾大学教授の脇田玲氏と前橋工科大学・東京藝術大学・慶應義塾大学で教鞭をとるクリエイティブコーダーの田所淳氏(松戸市出身)が監修した新しいプログラミング教材「easel(イーゼル)」を使用し、自分のスマートフォンで視覚的なイメージやアニメーションなどを作ります。年齢を問わず、初心者でも楽しく学べます。
○Workshop(ワークショップ・昆虫観察)
会場/戸定が丘歴史公園 ☆要ツアー申込
定員/各先着15人(ツアーG~J) 持ち物/メモ帳またはノート、筆記用具
●昆虫の研究を進める千葉大学園芸学部の野村教授と一緒に昆虫や植物を観察 アウトドアワークショップ:「科学と芸術の丘探検隊」(11/21(土)・ 22(日)各11:00~12:00&13:00~14:00)
昨年も子どもたちに大人気だった、千葉大学園芸学部応用昆虫学の野村昌史教授が率いる「科学と芸術の丘探検隊」。身近な昆虫や自然のおもしろさを伝えたいという野村先生や、研究室の学生さんの皆さんの解説を聞きながら、戸定が丘歴史公園にいる昆虫や植物を一緒に楽しく観察します。
○同時開催企画
●庭みたいに街を歩く。会場周辺マップ「わたしの庭」でお店めぐり
会場/松戸の街
市民有志が声がけして協力してくれることになったお店やスポットをマップに掲載。 ホームページからマップをチェックして、会場周辺の街歩きを楽しんでみてください。開催当日だけのオリジナルメニューがあるお店も!
●MATSUDO KIDSプログラミングコンテスト 受賞作品体験展示
会場/松雲亭
市内の小・中学生が作ったゲームやアプリのコンテスト受賞作品10点を展示。作品の体験もできます。
(当日、入館人数の制限をする場合があります。また、11/21(土)13時~14時は表彰式実施のため、入館を制限します。)
科学と芸術の丘2020 Matsudo International Science Art Festival
Garden of Creativity-はじまりの庭-
・開催日時/2020年11月21日(土)11時~17時、11月22日(日)11時~16時
(戸定邸の開館時間は9時30分~17時)
・会場/戸定邸・松雲亭・戸定が丘歴史公園
徳川昭武が建てた、全国で唯一、一般公開されている徳川家の住まい「戸定邸(国の重要文化財)」と茶室「松雲亭」、自然あふれる公園を会場とします。
・料金/無料
(戸定邸入館料は別途一般250円、高校大学生100円、ガイドツアーA~F・1~18を含む)
・申し込み/事前申込制(先着順)。11月1日(日)から、Peatixの専用応募フォームで受け付け(要会員登録)
https://science-art-matsudo.peatix.com/view
【主催】松戸市
【協力】Ars Electronica(アルスエレクトロニカ)、東京大学大学院学生有志、千葉大学園芸学部応用昆虫学 野村研究室
【特別協力】松戸シティガイド
【後援】JOBANアートライン協議会、松戸商工会議所、一般社団法人松戸市観光協会、公益財団法人松戸市文化振興財団、公益財団法人松戸市国際交流協会、松戸市教育委員会
【本件に関するお問い合わせ先】
松戸市 経済振興部 文化観光国際課
所在地:松戸市小根本7-8 京葉ガスF第2ビル5階 ☎047-366-7327
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