ギックス、分散するシステムを“対話型AI”で統合する新サービス「AI wrapping(AIラッピング)」提供開始
「AIレディネス診断」からスタートし、PoCを経て段階的に全社展開。“With AI”な業務体験の実現へ
株式会社ギックス(本社:東京都港区、代表取締役CEO:網野知博、以下:当社)は、分散するシステム をAIで包括的に統合する新サービス「AI wrapping(AIラッピング)」の提供を開始したことをお知らせいたします。
本サービスは、レガシーなシステム環境とAI導入のギャップに悩む企業に向けて、既存システムを活かしながら段階的にAIを適用し、業務効率化とUX(ユーザー体験)向上の実現を支援します。

■背景|個別最適のAI導入では、UXの分断は解消しない
多くの企業では多種多様なシステムが分散稼働するなかで、業務効率化とUX(ユーザー体験)向上が課題となっています。その解決策として、近年は生成AIの活用導入を検討するケースが増えています。しかし、場当たり的な生成AIの導入は、次のような新たな課題を引き起こします。
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各システムに個別にAIを適用しても、根本的・全体的な改善にはつながらない
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自社のレガシーなシステム群に、どのようにAIやAI Agentを組み込んでいくか道筋が見えない
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現状のままではAIの効果を最大限に引き出せないのではないかという懸念が払拭できない
こうした状況から現在求められているのは、システム単位の「個別最適」ではなく、「全体最適」の観点でUXを再設計し、既存システムをAIによって包括的にラッピングするアプローチです。

■サービス概要|“包み直す”発想で、対話型AIを核に全体最適のUXへ
「AI wrapping(AIラッピング)」は、分散したシステムを“AIというレイヤーで包み込む”ことで、統合的で使いやすいUXを実現するアプローチです。既存システムを一から作り直すのではなく、現行システムを活かしながら全体最適の観点でUXを設計し、AI機能で統合・拡張していく点が大きな特長です。
【主な特長】
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全体最適を志向するUX統合
システムごとの個別最適化ではなく、対話型AIエージェントを核とした統合UI/UXを実現します。これにより、ユーザーは、複数のシステム・サービスに対してシームレスにアクセスすることが可能となります。 -
段階的な導入が可能
初期段階では1つのシステムを対象に絞ってPoC(概念実証)を実施。その結果を踏まえて段階的に対象を拡張し、スムーズなAI導入を支援します。また、初期PoCにおいて、AI wrappingの導入ハードルが低く、利益実感の大きなシステムを対象にすることで、次のステップへの弾みを付けます。 -
AI導入とシステムモダナイゼーションの両立
AI活用による業務効率化に加え、個別システムのモダナイズ(アジリティ向上・コスト削減)も同時に進めることができます。
■導入ステップ|「AIレディネス診断」から始める段階的拡張
導入に際しては、まず、既存システムに対する「AIレディネス診断」を実施します。これは個別のシステムについて、バックエンドのAPI対応・SSO対応・システム構成等の状況を「AI Agentとの接続容易性」の観点で評価するもので、この結果をもとに、AI実装の難易度・実現性・スケジュールを判定し、段階的な導入・拡張に向けた初期ロードマップを策定します。

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Step1:AIレディネス診断 — 既存システムとAIの親和性を測り、優先度、改修要否および改修規模を評価。
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Step2:PoC(概念実証) — 選定した1システムに対して対話型AI(AI chat)を試験実装し、ラッピングの有効性を検証。
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Step3:展開方針の策定 — PoCの結果と他システムの診断結果を踏まえ、適用順序と改修計画をロードマップとして最終化。なお、必要に応じてPoCとロードマップ最終化は並行実施も可能。
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Step4:展開(スケール) — ロードマップに沿って適用範囲を順次拡大。仮想化・認証/認可設定の最適化と、ユーザーフィードバックを反映したUI/UX改善を継続。
■株式会社ギックス 代表取締役COO 花谷慎太郎 コメント
私たちギックスが掲げるパーパス「あらゆる判断を、Data-Informedに。」は、勘・経験・度胸だけに頼らず、しかしデータ“だけ”で決めるのでもなく、「データ“も”使って、論理的に考え、より良い合理的な判断を人間が行う」という行動様式を示しています。そしてこれからはAIが生成するデータも含めてどう活かすか、すなわち「AI-Informed」な思考と行動が求められます(※1)。
現在多くの企業が生成AIの導入を模索する一方で、レガシーシステムとのギャップが大きな課題になっています。これからの「AI-Informed」の時代には、AIが生み出すデータや情報も人間の判断に取り込み、成果に直結させるためのシステム実装が不可欠です。その基盤となるのが「変化に適応可能な仕組み」として当社が提唱するフレームワークADS(アッズ:Adaptable Data System)であり(※2)、今回の「AI wrapping」です。
「AI wrapping」は、個別最適にとどまらず、企業全体の業務とUXの最適化を目指す“AI時代の業務統合戦略”です。自社の各システムとAI Agentを連携させることで、従業員が対話的に疑問を解消し、業務を効率的に進められる「“With AI”な業務世界」の実現を目指します。
(※1)「AI-Informed(AIインフォームド)」という行動様式 〜AIの力を借りて、人間がより良く決めるために〜|社長ブログ:ギックスが目指す世界(2025.07.03)https://www.gixo.jp/blog/27960/
(※2)ギックス、新たなフレームワーク「Adaptable Data System:ADS(アッズ)」を発表~変化に柔軟に適応可能なシステム開発を支援~(2025.03.25)https://www.gixo.jp/news-press/26986/
▼詳細なサービス内容や導入に関するご相談は、以下よりお問い合わせください。
■株式会社ギックスについて https://www.gixo.jp/
ギックスは、戦略コンサルタントとアナリティクス専門家によって立ち上げられた “データインフォームド”推進企業です。データを最大限に活用してクライアント企業の「顧客理解」を支援し、事業成長に向け経営課題を解決しています。盲目的にデータだけに頼るのではなく、データに基づいて人間が論理的に考え、合理的に判断できるよう、テクノロジーと方法論を用いて世の中を変革していきます。
会社名 :株式会社ギックス
代表者名 :代表取締役CEO 網野 知博
所在地 :東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル11F
事業内容 :アナリティクスを用いたデータインフォームド事業
データを活用した各種コンサルティング業務および、ツールの研究・開発
上記ツールを用いた各種サービスの提供
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