【ヘイズ調査】世界17,600人に若者のスキル不足に関する調査を実施。回答者の約7割が若者のスキル不足を実感
外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター:グラント・トレンズ、以下ヘイズ)は、7月15日の「世界ユース技能デー」に際し、若者のスキルに関する調査結果を発表しました。
ヘイズは、LinkedIn上で世界中の17,600人以上に対し、若者が社会に出る際に必要なスキルを持っていると思うかを尋ねる調査を実施しました。その結果、69%が「必要なスキルを持っているとは思わない」と回答しました。
また別の調査では約12,500人に、若者が就職に必要なスキルを身に着ける妨げになっているものは何かを調査しました。その結果、回答者のほぼ半数(45%)がスキルアップする機会の不足を挙げ、28%がキャリアやスキルに関するノウハウや情報が得づらいためと回答。その他、14%は十分でない教育、13%は適切なツールやテクノロジーの不足と回答しています。
この結果について、ヘイズ・ジャパンのマネージング・ディレクター、グラント・トレンズは「これから社会に出る若者に必要なスキルを身に着けさせ、チャンスを与えることは、企業にとっても利益になります。そのためには、企業と教育者が協力してこれらの問題に取り組む必要があります」と述べています。
在学中からスキル習得を
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、教育のみならず、インターンなどの就業体験の機会にも大きな影響を与えています。多くの若者が、これまでは社会に出る前に当たり前に体験できていたことができなくなり、必要な経験を積むことが難しくなっています。
また、テクノロジーはビジネスの世界のさまざまな側面を変化させ、企業が必要とするスキルも絶えず変化しています。そのため、キャリアアドバイスや学校で教わるスキルが、実際にビジネスの世界で求められるものから遅れをとっている可能性があります。
グラント・トレンズは、次のようにコメントしています。「どのようなスキルが必要かを理解し、若者がビジネスの世界に備えられるようにするには、企業と教育機関の間により良いつながりを確立する必要があります。学生へのキャリアアドバイスは、ビジネスのニーズによりよく適合したしっかりしたものであるべきです。若者に与えられるべき多くの情報があり、それらは若者が将来について知識を得たうえで意思決定を下す助けとなります」
ビジネスリーダーは、学生に対して、メンタープログラムや仕事体験のような実用的で現実世界に即したキャリアアドバイスをしていくことが望ましいと言えます。
グラント・トレンズは「若者が長期的なキャリアの成功につながる基盤を築けるようサポートすることは、将来の人材確保および長期的に続いているスキル不足の解消に不可欠です。企業は、教育者と協力してカリキュラムを組み立てることで、教育機関とビジネスの世界との間のギャップを埋められます。これにより、実際のビジネスに関連したカリキュラムの実装が期待できます」と述べています。
サポートは継続的に
「加えて企業は、ビジネスの世界に新たに足を踏み入れる若者のスキル向上をサポートするべきです。新しく加わった人材が必要なスキルを身に付けられるよう、研修を活用できるようにし、メンタリング、コーチング、プロジェクトへの参加、OJT、難易度の高い機会の提供など、エントリーレベルの人材がキャリアを成功させるのに必要な基礎を築く道筋をつける事が大切です。」
グラント・トレンズは「シニアレベルとジュニアレベルの従業員がペアになり、スキルや組織を持ち寄って相互にトレーニングする双方向のメンターの仕組みを取り入れている企業もあります。この仕組みによって有用なスキルが身につき、今持っているスキルと経験が自分自身や他の人にとって価値あるものだと感じられた結果、従業員の自信を向上させることができます」と述べています。
「企業は、設定された前提条件を超える考え方も検討する必要があります。ヘイズのCEO、アリスター・コックスは以前、次のように述べました。「どこの大学に行ったか、もしくは行っていないのかは重要ではありません。重要なのは、その人物が仕事に最適かどうかであり、能力を発揮できる可能性があるかどうかです。職業実習や職業教育訓練を修了した人たちを考慮に入れてください。採用対象を、大卒に限定するべきではありません。
企業が将来の人材確保を視野に入れるなら、ビジネスの世界に若者を招く責任を負い、若者の可能性を伸ばすサポートをしなければなりません。そうしなければ、人材や才能をみすみす見過ごすリスクとなります。」
この調査は、2022年6月27日から7月6日までヘイズがLinkedInで実施しました。
ヘイズは、専門性の高いプロフェッショナルを対象に人材紹介サービスを提供しているリクルートメントのグローバル・エキスパートです。
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(ヘイズ・ジャパン)について
ヘイズの日本法人として2001年に東京で設立されたヘイズ・ジャパンは、3つの国内拠点(東京本社、大阪支店、横浜支店)を有する人材コンサルティング会社です。15の専門分野(経理・財務、金融、ファイナンステクノロジー、デジタルテクノロジー、マーケティング・デジタル、人事、IT、保険、法務、ライフサイエンス、事務、不動産、営業、サプライチェーン、製造業)に精通した経験豊富なコンサルタントが、「正社員紹介」「契約・派遣社員」「採用アウトソーシング(RPO)」「ITソリューションズ(業務委託)」の4つのサービスを提供し、企業の人材採用と個人のキャリアアップを支援しています。
ヘイズについて
ヘイズ(本社:英国)は、グローバルな人材サービスを提供するスペシャリストの人材紹介会社です。2021年12月31日現在、254 の拠点(総従業員12,100人)において、20の専門分野に特化したハイスキル人材サービスを提供しています。
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