全文公開第二弾!ユヴァル・ノア・ハラリ氏(『サピエンス全史』ほか)が予見する「新型コロナウイルス後の世界」とは?FINANCIAL TIMES紙記事、柴田裕之氏による翻訳を特別全文公開。
世界的歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は、2020年3月20日付のイギリス経済有力紙FINANCIAL TIMESに「新型コロナウイルス後の世界――この嵐もやがて去る。だが、今行なう選択が、長年に及ぶ変化を私たちの生活にもたらしうる(原題:the world after coronavirus ― This storm will pass. But the choices we make now could change our lives for years to come)」と題した記事を寄稿した。
『サピエンス全史』ほか同氏の全著作を日本において翻訳・出版する株式会社河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役社長 小野寺優)は、ハラリ氏の著作全てを訳した柴田裕之氏による本記事の翻訳を、本日2020年4月7日より自社サイト「Web河出」で特別全文公開する。
現代における「知の巨人」が、“今、人類に迫られている選択”、“この危機を乗り切った後、私たちが身を置く世界”を持ち前の鋭さで論考する本稿は必読である。(全文日本語訳 約8,000字)
→「Web河出」
http://web.kawade.co.jp/bungei/3473/
〈記事内でハラリ氏が記している見解〉
○私たちにとって最大の危機――二つの選択肢のどちらをとるのか
私たちの世代にとって最大の危機ともなり得る“新型コロナウイルス”。ハラリ氏が提言する、今人類に迫られる二つの重要な選択とは何か。
○監視社会は新しい段階へ進みかねない
政府、企業が高度なテクノロジーを駆使して行う人々の追跡、監視、操作は、今回の感染症流行により、「体外」から「皮下」にまでおよぶ恐れがあるとハラリ氏は指摘。また、新型コロナウイルス危機が政府による監視体制を正当化し、個人のプライバシーを脅かす転機となる危険があると警鐘を鳴らす。
○自由を放棄しなくても健康を守ることは、できる
人々が日々手を洗うのは、怠慢を取り締まる“石鹸警察”を恐れるからではなく、科学を信頼し、手洗いの効用を理解しているからだ。自らの健康を守るための方法は、全体主義的な監視政治体制と厳しい処罰だけではない。
○グローバルなプランを!――科学を信頼し、進んで情報を提供し、謙虚に助言を求めよ
情報の共有、医療用品・機器の生産と流通、経済、国際的な移動等、グローバルな協力と行動計画が必要だ。不和の道を進むのか、それとも、グローバルな団結の道を選ぶのか、人類は選択を迫られている。
■著者プロフィール
ユヴァル・ノア・ハラリ Yuval Noah Harari
1976年生まれのイスラエル人歴史学者・哲学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えている。軍事史や中世騎士文化についての著書がある。オンライン上での無料講義も行ない、多くの受講者を獲得している。著書『サピエンス全史』、『ホモ・デウス』、『21Lessons』(いずれも株式会社河出書房新社刊)は世界的なベストセラーとなっている。
すでにこの寄稿記事は日本でも紹介され、「クーリエ・ジャポン」(3/28)、「日経電子版」(3/30)、「日本経済新聞」(3/31朝刊、抜粋)に別訳が掲載されています。
書名 :『21 Lessons(トゥエンティワン・レッスンズ) 21 世紀の人類のための21 の思考』
著者 :ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田裕之[訳]
体裁 :単行本 46 判/ 472 ページ
定価 :本体2,400 円(税別)
ISBN :978-4-309-22788-7
好評発売中!!
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309227887/
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