ソラコムが、ニチガスグループ向けに次世代版検針デバイスの開発に着手
株式会社ソラコム(本社:東京都港区、代表取締役社長 玉川憲)は、ニチガスグループ向けに、ガスメーターをオンライン化するIoTデバイス「スペース蛍」において、次世代版デバイスの設計・開発に着手したことをお知らせします。

ニチガスグループでは、2020年1月に「スペース蛍」の導入を開始し、LPガス、都市ガスの需要家に設置を進め、すでに150万台以上が稼働しています。
「スペース蛍」は、ガスメーターをオンライン化し、自動検針やリモートからの開閉栓、保安データの取得を可能にするNCU(*1)です。いままで人手で行っていたガスメーターの検針や開閉栓をリモート化することで、業務コストを削減するだけではなく、日々のガス利用量のデータが迅速に取得できるので微少漏洩などが確認でき、保安の高度化も実現しています。さらに、デバイスによって収集されたデータは、ガスボンベの充填計画や配送の最適化にも活用されています。
これらのソリューションは、ニチガスグループの株式会社エナジー宇宙(ソラ)からエネルギー業界に提供されています。
現行デバイスでは、IoTプラットフォームSORACOMが提供する、消費電力を抑える通信規格であるSigfoxやLTE-Mを利用しています。加えて、電池で10年間駆動する低電力消費のデバイス設計や、リーズナブルな運用を実現するための送信するデータ量の削減、クラウド上のニチガスグループの業務システムへの効率的な連携を実現しています。次世代版デバイスにおいても、前機種の基本的な機能や利便性を引き継ぎながら、より広く手軽に展開できるよう低消費電力の性能や保守性の向上を視野に入れています。
ニチガスグループのエネルギービジネスにおける知見とソラコムの技術を通じてエネルギー業界のDXに貢献していけるよう、LTE-M版の次世代版デバイスの設計・開発を進めます。
(*1)NCU:Network Control Unitの略。ガスメーターの使用量データを電子的に読み取り、フォーマット変換の後に無線を使ってクラウドへ送信するIoT装置。
ニチガスグループの株式会社エナジー宇宙(ソラ)について
2024年1月1日にニチガスグループ組織再編によりエネルギープラットフォーム会社として設立されました。ニチガスグループが長らく築き上げてきた自動検針・LPガス充填・配送・保安、都市ガス導管の建設・保守、DXを実現するさまざまなツールなどを他事業者さまとシェアリングし、エネルギー業界全体が抱える課題の解決に貢献しています。
エナジー宇宙コーポレートサイト https://www.energysola.co.jp/
株式会社ソラコムについて
IoTプラットフォームSORACOMは、世界180以上の国と地域でつながるIoT通信を軸に、IoTを活用するために必要となるアプリケーションやデバイスなどをワンストップで提供しています。製造、エネルギー、決済などの産業DXから、イノベーティブなスタートアップ、農業や防災など持続可能な地域社会を支える取り組みに至るまで、さまざまな業界・規模のお客様にご活用いただいています。
ソラコムコーポレートサイト https://soracom.com
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