博報堂生活綜研(上海)「新型コロナウイルス流行による生活者意識調査」を実施
前を向く中国生活者
・74%が「家族を大切にしたいと思うようになった」と回答
・「自分の生活を見直したい(57.2%)」>「将来への不安(35.8%)、物足りなさ(30.9%)」
・「料理法やメニューの工夫増(57.4%)」>「冷凍食品などの即席食品の利用増(28.1%)」
・「スマホ閲覧時間が増えた(70%) 」ことで「SNS投稿を見るようになった(51%)」
博報堂生活綜研(上海)[以下、生活綜研(上海)]は「新型コロナウイルス流行による生活者意識調査」として、中国の生活者の意識・行動に関する調査・研究を2月24日~3月4日の期間で実施。このたび、その結果をまとめました。
4月8日に湖北省の省都・武漢が、75日ぶりに封鎖を解かれたことを機に、中国は少しずつ通常を取り戻そうとしています。上海で2012年から活動している博報堂生活綜研(上海)では、長期にわたる感染拡大防止の為の自宅待機生活が、中国生活者のライフスタイルや意識・行動にどのような変化を与えていたのかアンケートを実施し、その結果をまとめました。
浮き彫りになったのは、厳しい制限のもとで不自由な生活を余儀なくされながらも、自分や家族の生活をポジティブに見つめなおし前に進もうとする逞しい中国生活者の姿でした。
【生活意識・行動の変化】
・自宅滞在時間が増える中、「家族を大切にしたいと思うようになった」との回答(74%)がトップになった。
・健康への意識の高まりが、「家族」に続き2、3位を占めた。「健康を意識した食生活をするようになった」(63%)、「健康のために運動を意識して行うようになった」(62%)。
・「将来の生活に対して漠然とした不安を感じるようになった」(35.8%)や「今の生活に物足りなさを感じるようになった」(30.9%)といったネガティブな回答より、「自分の生活の在り方を見直したいと思うようになった」(57.2%)といった前向きな回答が上回った。
【消費意識・行動の変化】
・外食できない期間が長期化するなか、「自宅での料理方法やメニューを工夫するようになった」(57.4%)と回答した人は「冷凍食品などの即食を利用する機会が増えた」と回答した人(28.1%)を上回った。
・「家の外より、中でできるレジャーの利用機会が増えた」(63.4%)、「オンラインスーパーを利用する機会が増えた」(56.2%)、「ECを利用する機会が増えた」(54.6%)といった回答が上位を占め、あらたな“インドア消費”が生まれているのがわかる。その一方で、「デリバリー利用が増えた」との解答は 31.7%に留まった。
・「買い物をするときはできるだけ節約したいと思うようになった」(49.2%)、「衝動買いすることが少なくなった」(45.1%)、「買い物をする時は時間をかけて選ぶようになった」(41.1%)と、慎重な消費姿勢が強まる。
【情報に関する意識・行動の変化】
・「スマホを見る時間が増えた」と回答した人が69.7%で、それにより50.8%の人が「SNSの他の人の投稿をよく見るようになった」と回答した。
・オンライン/アプリサービス利用の変化としては、「ショート動画」(53.4%)、「ネットショッピング」
(51.5%)、「O2O サービス」(50.5%)の利用が増加したと回答した人が上位を占めた。
今回のレポートでは、新型コロナウイルス流行に伴う中国生活者の意識や行動の変化をご紹介しました。
生活綜研(上海)はこれからも引き続き、新型コロナウイルス流行がもたらした中国生活者の意識・行動の変化を捉え、分析し、皆様にご報告するとともに、クライアント企業の中国における企業のマーケティング活動を支援してまいります。
レポートの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/81015/
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