CData が世界初のマネージドMCP プラットフォーム『Connect AI』をリリース
~ChatGPT やClaude からSalesforce やkintone、SAP など300種類以上のビジネスデータのアクセス方法を変革し、生成AI のビジネス活用を加速~
2025年10月9日、リアルタイムデータ連携コネクタを提供するCData Software Japan 合同会社(本社:アメリカノースカロライナ州、日本オフィス:宮城県仙台市、代表社員 職務執行者:疋田 圭介、以下CData)は、世界初のマネージドMCP(Model Context Protocol)プラットフォーム『CData Connect AI(以下、Connect AI)』の提供開始を発表しました。Connect AI は、Claude やChatGPT などの生成AI アシスタントやAI エージェントからSalesforce、kintone、SAP、Google Sheets など300種類以上のビジネスデータへのセキュアかつリアルタイムなアクセスを実現します。
これにより、ユーザーは普段利用しているAI アシスタントに話しかけるだけで、AI が自動的に必要なビジネスデータを収集、ユーザーが求める回答を行うためのコンテキストを補完し、レポートの作成やインサイトの提供および業務タスクを実行することができるようになります。

ビジネスシーンにおける生成AI 導入の「見えない壁」
カオナビ社の「企業の生成AI 活用に関する実態調査」によると、業務での生成AI 活用率は35.8%となっており、また生成AI の利用シーンが進んでいるのはメールなどの文章作成業務およびリサーチやアイデア出しのビジネスインパクトの弱い分野に留まっています。
生成AI の業務活用が進まない主な理由として、以下の3つの課題が挙げられます。

AI のビジネスデータに関するコンテキスト不足
現在の生成AI は驚くほど賢いですが、業務に求められる適切なインサイトを生成するにはインターネット上のパブリックなデータだけではなく、私達の会社のデータもコンテキストに含める必要があります。しかし、現状AI は私達の「先月の売上」や「A社との取引状況」、「商品毎の売上動向や原価」「マーケティングのアクティビティ」のデータを知らず、それらのコンテキストに基づいたインサイトを示すことはできません。
AI のビジネスデータに対する接続性の欠如
私達のビジネスデータはSalesforce、kintone、SAP などのCRM やERP といった各種業務システムに分散しており、ビジネスユーザーが普段利用するChatGPT やClaude などのAIが直接アクセスできません。プロンプトに直接Excel やCSV などをアップし対応することも可能ですが、インタラクティブ性を損ない業務への浸透の妨げになります。
AI のセキュリティ・ガバナンスの懸念
S&P Global の調査では、企業の42%がプライバシーとセキュリティのリスクを理由に、2025年にAI プロジェクトのほとんどを中止(S&P Global | 03/2025)すると報告されています。さらに、Anaconda の調査では67%がセキュリティ上の懸念によるAI プロジェクトの遅延を報告しており、AI ガバナンスが導入の最大の障壁(Anaconda “AI Model Governance” survey | 08/2025)となっています。
Connect AI が解決する生成AI 活用の課題
Connect AI は、これらの課題を解決し、ビジネスユーザーの生成AI 活用を大きく変革する世界初のマネージドMCP プラットフォームです。「Salesforceから今月クローズ率が50%以上の商談を取得して」といった自然な指示だけで、ChatGPT やClaude が自動的にビジネスデータを取得し、分析・インサイトを生成、その後のネクストアクションまでを支援します。
主な特長
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簡単な接続・設定:たった4ステップ、数分でAI がビジネスデータに接続。ビジネス部門でも始められるAI 活用に
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300種類以上のデータソースに対応:Salesforce、kintone、SAP、Google Sheets、Microsoft 365、Oracle など、主要なCRM/SFAやERP などのSaaS・アプリケーションを網羅
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リアルタイムアクセス:ビジネスデータは移動せずに、元の場所に保管したまま、AI が最新のデータを参照・更新。ユーザーのローカルにCSV やExcel のデータの乱立を防止
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セキュアなアクセス:元のシステムの認証・権限設定をそのまま継承。アクセスログも完全に記録。ガバナンスを確保した組織展開を支援
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Claude やChatGPT など主要なAI アプリケーションのサポート: ChatGPT やClaude といったAI アシスタントからCopilot Studio のようなAI エージェントビルダーまで幅広いAI アプリケーション・プラットフォームをサポート
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データの読み書き両対応:データの取得だけでなく、書き込み操作にも対応。メールの送受信、会議予定の登録といった特殊な操作もサポート
生成AI とMCP の組み合わせがもたらす変革
Connect AI が採用する「MCP」は、LLM(大規模言語モデル)にとっての「USB Type-C」のような存在です。Anthropic 社が開発したこのオープンプロトコルにより、AI と外部サービスを標準化された方法で接続できます。ユーザーはAIアシスタントに話しかけるだけで、AI が自動的に必要な情報を収集・分析し、タスクを実行します。
これにより、複数システムにまたがる複雑なデータ分析も、自然言語の指示だけで実行できるようになります。営業、マーケティング、財務など、各部門が専門知識なしでデータの活用が可能になり、数日から数週間かかっていたレポート作成業務が数分で完了します。

具体的な活用シナリオとしては以下のようなユースケースが挙げられます。
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営業チームがClaude に「今月クローズ予定の商談状況を元に、直近営業を行うべき重点顧客の分析・リストアップと訪問予定を作成して」と依頼
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マーケティングチームがChatGPT に「過去3ヶ月のメールマガジンの配信結果を元に、CTR が良好な商材の分析とフォローアップメールの作成を行って」と指示
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財務チームがChatGPT に「基幹システムの売上データを元に予実状況の更新と財務レポートを作成して」と依頼
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オペレーションチームがClaude に「ERP の請求データから未入金の状態の顧客をリストアップし、催促メールをドラフトしてください」と依頼
また、AI エージェントビルダーを組み合わせることで、これらの業務を月末・月初めなどの定期的なスケジュールとしてAI に実行させることや、商談作成や見積作成といったタイミングで自動的に後続の業務としてAI エージェントに実行させるといったことも実現可能です。
導入企業の声
Paryani Construction 社のBhavik Paryani 氏(Growth and Strategy Leader)は次のように述べています。
「CData のConnect AI と弊社のERP・Acumatica の組み合わせにより、ERP データへのアクセス方法が完全に変わりました。プロジェクト会議の最中に、リアルタイムで財務データを取得し、インタラクティブなダッシュボードを作成できました。チームはその場で数字を深堀し、即座に回答を得られます。AI との簡単な会話を通じてビジネスデータに即座にアクセスできることは、私達の業務を大きく変え、プロジェクトを予定どおり、予算内で、最高品質基準で提供する能力を向上させています」
<CData Software について: https://jp.cdata.com/>
CData Software, Inc. は、クラウドデータのコネクティビティソリューションおよびデータ連携ツールのリーディングベンダーです。300以上のSaaS、NoSQL やアプリケーションデータに標準接続するドライバーとデータ接続テクノロジーの開発に特化し、各種ツール、クラウドサービス、カスタムアプリケーションからのリアルタイム接続を実現します。CData 製品は、世界中の企業のデータ統合ソリューションにて利用されているほか、Google Cloud、Salesforce、TIBCO、アステリアなど180以上のデータ製品ベンダーにOEM されています。
※本リリースに掲載する社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
CData Software Japan 合同会社 マーケティングデスク
お問い合わせフォーム : https://jp.cdata.com/contact/
E-mail : press@cdata.co.jp
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