COMPASS 5.0 ロボット分野 ロボットシステム設計エンジニアによる出前授業
産業界から国立高専生への贈り物
独立行政法人国立高等専門学校機構北九州工業高等専門学校(福岡県北九州市 校長:鶴見智 以下北九州高専)と東京工業高等専門学校(東京都八王子市 校長:谷合俊一 以下東京高専)は、国立高専生にSIer(システムインテグレータ)という業種を知ってもらうことを目的とし、実際にロボットシステム設計の経験が豊富なエンジニアを招き、「出前授業」を実施しています。
オンライン形式で開催した際は、北海道から九州まで全国の国立高専生が受講可能で出前授業後に実施するアンケート調査では、受講学生から高い満足度を得られています。
オンライン形式で開催した際は、北海道から九州まで全国の国立高専生が受講可能で出前授業後に実施するアンケート調査では、受講学生から高い満足度を得られています。
- 株式会社安川電機による出前授業(北九州高専開催・対面形式)
2022年11月9日(水)、株式会社安川電機が開発したロボットシミュレータMotoSim EG-VRCの事例紹介と、「デジタルツインを見据えた今後の展望について」のテーマで北九州高専知能ロボットシステムコース4年生44名を対象に出前授業が行われました。
ロボット事業部ロボット技術部の内海直樹様が講師を務め、 MotoSim EG-VRCの様々な用途に対応した応用事例の紹介、産業ロボット用に提案された最新技術YRM-Xコントローラーによる自律分散制御とセルのデジタルツインの実現による、工程変化や変種変量に対応したフレキシブルな自動化に関するプレゼンテーションや動画の紹介がありました。
- 株式会社ジャノメによる出前授業(東京高専開催・対面形式)
2022年11月7日(月)、株式会社ジャノメによる出前授業で、卓上ロボットをテーマに5年生の選択科目の授業の一環として実施し、東京高専5年生の選択科目「ロボット・モビリティ工学」の学生33名が受講しました。卓上ロボットのデモ機も東京高専へ持参し、プレゼンテーションによる講義と共に、実機を用いたティーチング方法や位置補正動作を丁寧な説明で紹介され、普段見ることができないロボット内部に、学生は大変興味を示しました。質疑応答では学生から複数の質問があり、活発なやり取りが行われました。
- 株式会社デンソーウェーブによる出前授業(北九州高専、東京高専合同開催・オンライン形式)
株式会社デンソーウェーブによる出前授業は、2023年1月16日(月)に開催、北九州高専・東京高専のほか全国の国立高専から学生と教員が参加しました。
授業は、「ロボットメーカの仕事と最新技術動向」をテーマにロボットの歴史・ロボットに係わる仕事・ロボットメーカの仕事について講義があり、ロボット用のソフトウェアプラットフォームであるROS(Robot Operating System)の基礎について、汎用的な使用方法の紹介も含まれていました。
講義終了後バーチャル工場見学として、愛知県にあるデンソーウェーブの工場を見学しました。実際に工場内で行われている工程を360度確認することができ、とても臨場感のある貴重な体験となりました。
これらの「出前授業」は、北九州高専と東京高専が国立高専の拠点校になり、令和2年度から開始した高専発!「Society 5.0 型未来技術人財」育成事業COMPASS 5.0(次世代基盤技術教育のカリキュラム化)ロボット分野の取組の1つです。
北九州高専と東京高専では、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(東京都港区)の「未来ロボティクスエンジニア育成協議会(CHERSI)」協力の下、産業界の現状も含めてCHERSIに参加している企業による「出前授業」を継続的に実施しています。
(参考)
「Society 5.0 型未来技術人財」育成事業 次世代基盤技術教育のカリキュラム化COMPASS 5.0
https://www.kosen-k.go.jp/about/profile/gear5.0-compass5.0.html
ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(未来ロボティクスエンジニア育成協議会(CHERSI)
https://www.jmfrri.gr.jp/info/rri/1466.html
- 学校概要
北九州工業高等専門学校は、1965年(昭和40年)に国立工業高等専門学校として北九州市に設立され、“明るい未来を創造する開拓型エンジニアの育成”を理念とし、これまで、多くの優秀な卒業生を世の中に送りだしてきました。そして多くの先輩方が産業界の第一線で活躍しています。北九州市は「北九州工業地帯」として近代日本の経済成長をけん引してきた地域です。こうした工業の伝統の地域にあって、本校は地域の自治体や地域企業、大学と産学官連携を積極的に進めてきました。一方、この50年の間に産業構造は大きく変化してきました。こうした産業構造の変化に対応し、かつ工学的な基礎力を高めるため、平成27年(2015年)に従来の5学科から「生産デザイン工学科」1学科5コース制に改組しました。高専教育の特徴として、一般科目と専門科目をくさび型に配置した「くさび型教育」により、無理なく技術者マインドとリテラシーを身につけます。次に「実験・実習の重視」として知識偏重にならず、理論と実践のバランスの取れた専門教育が可能になります。また「社会実装教育」によって高専カリキュラムで培った「ものづくり力」を社会の課題解決につなげていきます。北九州高専の学生は、「身近而志遠」(遠大な志をもって雄飛する)を実践し、大きく成長して社会へ出ていきます。
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 北九州工業高等専門学校
所在地:福岡県北九州市小倉南区志井5-20-1
校長名:鶴見 智
設立:1965年
URL:https://www.kct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
東京工業高等専門学校について
東京工業高等専門学校は、1965年(昭和40年)に開校し、半世紀を越える歴史の中で、約8,600名の卒業生を社会に送り出してきました。高専卒業生に対する企業や大学からの高い評価は、就職希望者に対する高い求人倍率、高専卒業生を採用した企業へのアンケート調査、進学先の大学関係者の声などで実証されており、高専教育がこれまで培ってきた社会的な信頼と実績には確固たるものがあります。東京高専の学生は、5年間(専攻科を含めると7年間)の高専教育を通じて、専門知識を修得するだけでなく、困難な課題に真摯に取り組む姿勢、問題解決へのプロセスを論理的に考える力、課題を的確に解決する実行力など、これからの技術者や研究者として必須な資質・能力を身に付けます。「真摯な姿勢」、「論理的な思考力」、そして「的確な実行力」を備えた未来の技術者を創る学校。それが東京高専です。
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 東京工業高等専門学校
所在地:東京都八王子市椚田町1220−2
校長名:谷合 俊一
設立:1965年
URL:https://www.tokyo-ct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
(問合せ先)
■独立行政法人国立高等専門学校機構
北九州工業高等専門学校 学生課教務係
TEL: 093-964-7232
E-mail: g-kyomu@kct.ac.jp
■独立行政法人国立高等専門学校機構
東京工業高等専門学校 総務課総務企画係
TEL: 042-668-5133
E-mail: kikaku@tokyo-ct.ac.jp
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/
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