KPMGコンサルティング、「Intelligent manufacturing -AIを活用したものづくりプロセスの高度化」(日本語版)を発表

-AIの試験運用から本格運用へ、製造業の持続可能な成長に不可欠-

KPMGコンサルティング株式会社

KPMGコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:関 穣、田口 篤、知野 雅彦、以下、KPMGコンサルティング)は、製造業がAI(人工知能)を活用し長期的な価値を創出するために検討すべき課題やアプローチ等についてまとめたレポート「Intelligent manufacturing -AIを活用したものづくりプロセスの高度化」(日本語版)を発表しました。


本レポートは、KPMGインターナショナルが製造業でAIを活用してビジネストランスフォーメーションを推進しているシニアAIリーダー163名を含む、世界の主要市場における管理職者1,390名を対象に実施した調査を基に、製造業においてAIを導入・利活用している企業の現状や課題、トランスフォーメーションの実現を推進するエージェント型AIの変革的な役割、企業全体でAIを戦略的に統合するためのアプローチ等について考察しています。

1.主な調査結果

●AIは競争優位の必須条件 ―93%が「AIは不可欠」と回答

93%の回答者が、AIは競争優位を高めるために必須条件であると認識しています。さらに、20%がAIをすべての部門における中核的な要素として位置付けており、26%がAIを組織文化や業務に取り入れています。

●AI統合は順調に進捗している ―74%が機械学習を導入、67%がRPAと統合

74%の組織が機械学習を利用しており、72%が予測分析を活用しています。業務の自動化においてもAIの活用が進んでおり、67%がAIをRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と統合しています。特に、67%がエージェント型AIを利用しており、20%がその用途のさらなる拡大を計画しています。

●多大な投資が実施されている ―77%が今後1年で投資増加を計画

AIへの投資は加速しており、36%の組織が IT予算全体の10%超をAIに割り当てています。将来的には、77%が今後1年間でAIへの投資を増やす計画であり、71%が10%を上回る増額を見込んでいます。

●AI実装では課題が生じている ―56%がデータ関連の問題、40%が人材面の課題に直面

56%の組織がAIソリューションの実装に際してデータ関連の問題に直面しており、40%がスキルギャップや変化への抵抗など、従業員に関する課題を挙げています。その対応として、80%がAIツールに関する知識とスキルのトレーニングに投資しています。

●初期の成果は有望である ―96%が業務改善を実感、62%が10%超のROIを達成

AI導入のメリットはすでに現れ始めています。96%の組織が業務改善や効率向上を達成しており、45%が財務面での改善を経験しています。さらに62%が10%を超える投資利益率(ROI)を達成しています。

●リスクは特定され、管理されている ―65%が管理体制を確立、57%がデータプライバシーに注力

65%の組織がAIのリスク管理に対して体系的な管理体制を整備しており、綿密なプロセスでリスクを特定し、評価の上、リスクを軽減しています。また、57%がデータプライバシー、44%が規制コンプライアンスに重点を置いています。

●サステナビリティが懸案となっている ―78%が環境目標を優先、85%が対応策を整備

回答者の78%がサステナビリティ目標の達成をAIよりも重要であると捉えており、責任あるイノベーションに対する製造業界の確固とした姿勢を強調しています。また、85%の組織はAIによるエネルギー需要の増大に対応するための戦略を策定しており、AIの導入が長期的なサステナビリティ目標と整合するように取組みを進めています。

2.AIの導入と長期的価値創出に向けたリーダーの視点

製造業において、AIから最大限の価値を創出するためには、AI戦略の策定や導入後の変化などを綿密に検討することが重要となります。AIの導入と長期的価値創出に向けたリーダーの視点は主に以下の4つです。

1.コアコンピテンシーに整合する形で価値を生み出していくようなAI戦略を策定する

2.AIトランスフォーメーションのロードマップに信頼を盛り込む

3.持続可能なテクノロジーとデータ基盤を生み出す

4.人とAIの協働関係を高める従業員文化を構築する

3.インテリジェンス化された組織の構築に向けたアプローチ

製造業におけるAI導入を成功させるためには、全社レイヤー(Enterprise)、部門レイヤー(Functions)、そして基盤レイヤー(Foundations)の3つのレイヤーによる多層的なアプローチが必要です。また、Enable(能力付与)、Embed(組込み)、Evolve(進化)の3つのフェーズを段階的に進めることで、AIを活用した顧客中心のトランスフォーメーションの実現が可能となります。


本レポートの全文はこちらからダウンロードできます:Intelligent manufacturing -AIを活用したものづくりプロセスの高度化」(日本語版)

KPMGコンサルティングの「製造セクター」に関する情報(ソリューション等)はこちら:製造セクター

グローバル版(英文)の全文はこちらからダウンロードできます:「Intelligent manufacturing

KPMGコンサルティングについて

KPMGコンサルティングは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野から企業を支援するコンサルティングファームです。戦略策定、組織・人事マネジメント、デジタルトランスフォーメーション、ガバナンス、リスクマネジメントなどの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融、保険、製造、自動車、製薬・ヘルスケア、エネルギー、情報通信・メディア、サービス、パブリックセクターなどのインダストリーに対し、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。

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会社概要

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区大手町1-9-7 大手町フィナンシャルシティサウスタワー
電話番号
-
代表者名
関 穣、田口 篤、知野 雅彦
上場
未上場
資本金
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設立
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