Audible、世界最高峰のミステリー文学賞 ダガー賞・翻訳部門を受賞した王谷晶の小説『ババヤガの夜』を声優・甲斐田裕子の朗読で12月12日より配信開始

世界最大級のオーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービスであるAmazonオーディブル(以下、Audible)は、12月12日(金)より、王谷晶さん著『ババヤガの夜』を声優の甲斐田裕子さんの朗読で配信開始します。
『ババヤガの夜』は2020年に刊行された王谷晶さんによる長編小説で、英訳版『The Night of Baba Yaga』(翻訳:サム・ベット / Faber& Faber刊)が世界で最も権威あるミステリー文学賞のひとつである英国推理作家協会賞(ダガー賞)の翻訳部門を2025年に受賞。さらにLGBTQ+に関する作品を対象としたアメリカの文学賞 第37回ラムダ文学賞の最終候補にも選出された、いま大きな注目を集める話題作です。ダガー賞受賞は日本人として史上初、アジアの作家としても史上2人目の快挙となりました。受賞を機に改めて注目を集め、書籍の重版も決定するなど、多くの読書好き・ミステリーファンを魅了している本作を、今回Audibleでオーディオブックとして配信します。
物語は、暴力を唯一の趣味とする女性・新道依子が主人公のシスターハードボイルド小説。夜の東京で“暴れること”しか拠りどころのない依子が暴力団会長の一人娘の護衛兼運転手となり、理不尽な力の渦に足を踏み入れるなかで、他者を守る行為が自分をも救うのか、それともさらに深い孤独へ導くのかが問われていきます。
朗読を担当するのは、洋画吹替・アニメ・ゲームと幅広いフィールドで活躍する声優の甲斐田裕子さんです。静穏さの中に宿る芯の強さ、低く落ち着いたトーンから感情の揺らぎを繊細に刻む語りまで幅広いレンジを自在に操り、ひと息ごとに情景と心情の温度差を丁寧に描き分ける表現力が魅力です。王谷晶さんが描くシスターフッドの世界、そして物語の終盤で明かされる“大仕掛け”が、音声でどのように表現されるのか。Audibleだからこそ堪能できる『ババヤガの夜』の新しい魅力を、ぜひ耳でお楽しみください。
甲斐田裕子さん コメント
「『ババヤガの夜』は、物語のスピード感とアクション、そしてたくさんのトリックが隠されていて、本当に面白い作品でした。二人の女性が強く生き抜いていく姿に惹かれ、女子は強いぞという世界観にもとても共感できる作品です。すべてを演じるというよりも少し引いた立ち位置で、聴く人が想像できる余地を残すことを意識して朗読しました。今回の朗読では、王谷先生が描いた世界観を私の責任において表現しなければいけないという点において、プレッシャーもありましたが、とても面白い経験でした。女性は特に勇気を得られるような作品だと思うので、是非Audibleでお楽しみください。」
王谷晶さん コメント
「Audibleを通じて『ババヤガの夜』をより多くの方に届けられることを嬉しく思います。本作はアクション要素が多い小説で、ぜひ“音で聴くアクション”を味わっていただきたいです。また、登場人物の変化も見どころです。テキストと音声では物語の入り方が違うと感じています。人の声で朗読してもらうことで、台詞の抑揚などから登場人物の心の揺らぎがよりリアルで生々しく感じられ、“生きたキャラクターがいる”と思いました。甲斐田さんの声も本当に良かったです。本作はあまり長くないので、オーディオブック初心者の方にも入り口として聴いていただきやすいのではと思います。ただ、怖い描写や品のない言葉も少なからず登場しますので、そこはお気を付けください。」
【作品詳細】

ババヤガの夜
配信予定日:12月12日
著者:王谷晶
ナレーター:甲斐田裕子
URL : https://www.audible.co.jp/pd/B0FHB1ZNJP
本作は、「文藝」2020年秋季号の特集「覚醒するシスターフッド」にて全文発表され、同年10月に単行本化、2023年5月に文庫化されました。
喧嘩しか取り柄のない新道依子は、ある日、関東有数の暴力団の屋敷に連れてこられ、会長の一人娘である短大生の送り迎えと護衛を命じられる。気の合わないふたりの奇妙な同居生活のなかで、依子はこの家に隠された、ある秘密に触れていく。
物語終盤で明かされる大胆不敵な大仕掛け。繊細かつ哀切に描かれる、女と女の名前のつけられない関係――
一気読みの直後、二度読み必至。ラストで明かされる衝撃の仕掛けとは?
圧巻のシスター・バイオレンス・アクション!
※本オーディオブック作品では、原作の内容を一部調整し、英訳版の表現方法を参考にした演出を取り入れています。
【著者プロフィール】

王谷晶(おうたに あきら)
1981年、東京都生まれ。2020年刊行の『ババヤガの夜』は第74回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門の候補作に選出。2024年に刊行された、サム・ベット翻訳による同作の英訳版(米国版)はロサンゼルス・タイムズ紙で「この夏読むべきミステリー5冊」に挙げられ、同年に刊行された英国版は翌2025年、クライム・フェストのスペックスセイバーズ新人小説賞、英国推理作家協会賞(CWAダガー賞)翻訳部門を受賞し、いずれも日本人として初めての快挙となった。秋にはアメリカのラムダ文学賞LGBTQ+ミステリー部門の最終候補にも選出。他の著書に『完璧じゃない、あたしたち』『君の六月は凍る』『他人屋のゆうれい』『父の回数』、エッセイ集『カラダは私の何なんだ?』『40歳だけど大人になりたい』などがある。
【ナレータープロフィール】

甲斐田裕子(かいだ ゆうこ)
神奈川県出身。第13回声優アワード「外国映画・ドラマ賞」受賞。吹替の代表作に『ワンダーウーマン』(ダイアナ)、『ダウントン・アビー』(メアリー)。アニメでは『SPY×FAMILY』(シルヴィア・シャーウッド)、『SAKAMOTO DAYS』(ダンプ)、『銀魂』(月詠)、『機動戦士ガンダムUC』(マリーダ・クルス)、『TIGER & BUNNY』(アニエス・ジュベール)。ゲームでは『バイオハザード』(クレア・レッドフィールド)、『トゥームレイダー』(ララ・クロフト)。ナレーションはレイチェル・クーのシリーズほか多数。
Audible(オーディブル)について
いつでもどこでも気軽に音声でコンテンツを楽しむことができる、世界最大級のオーディオエンターテインメントサービスです。プロのナレーターや俳優、声優が読み上げる豊富なオーディオブックや、ニュースからお笑いまでバラエティあふれるプレミアムなポッドキャストなど、全カタログ90万以上の作品を取り揃えています。現在、世界11ヶ国(日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、オーストラリア、イタリア、カナダ、インド、スペイン、ブラジル)でサービスを展開しています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- ネットサービススマートフォンアプリ
- ダウンロード
