脂肪腫が痛いと感じる人の83.3%が「血管脂肪腫」の可能性|多発性脂肪腫患者の67.0%が「3個以上」を保有、1回の日帰り手術で複数摘出が可能

全国300名調査で判明した脂肪腫の「痛み」と「多発」の実態|皮膚外科医が解説する血管脂肪腫・多発性脂肪腫の特徴と治療法

医療法人社団鉄結会

【結論】本調査のポイント

【結論】脂肪腫が押すと痛い場合、その多くは「血管脂肪腫」という血管成分を含む特殊なタイプです。また、脂肪腫が何個もできる「多発性脂肪腫」は体質的な要因が大きく、病的な異常ではありません。複数の脂肪腫は、局所麻酔下の日帰り手術で一度にまとめて摘出することが可能であり、保険適用で1個あたり約8,000〜15,000円(3割負担)が費用目安となります。

・脂肪腫に痛みを感じたことがある人の83.3%が「押したとき」に痛みを経験しており、血管脂肪腫の特徴と一致

・複数の脂肪腫がある人の67.0%が「3個以上」を保有し、うち23.7%は「10個以上」と回答

・複数摘出手術を受けた人の78.0%が「1回の手術で3個以上」を同時に除去している

用語解説

■ 血管脂肪腫(けっかんしぼうしゅ)とは

血管脂肪腫とは、通常の脂肪腫に血管成分が混在した良性腫瘍である。脂肪腫全体の約5〜10%を占め、押すと痛みを感じるのが特徴である。20〜40代の腕や体幹に好発し、通常の脂肪腫より硬く触れることが多い。

■ 多発性脂肪腫(たはつせいしぼうしゅ)とは

多発性脂肪腫とは、体の複数の部位に同時に脂肪腫が発生する状態である。遺伝的要因が関与することが多く、家族性多発性脂肪腫症として知られる。良性腫瘍であり悪性化の心配はほとんどないが、整容的・機能的な理由から手術による摘出が選択されることが多い。

■ 日帰り手術(皮下腫瘍摘出術)とは

 日帰り手術とは、入院を必要とせず当日中に帰宅できる手術形式である。脂肪腫の摘出では局所麻酔下で行われ、手術時間は1個あたり15〜30分程度である。保険適用で受けられ、複数個をまとめて摘出することも可能である。

通常の脂肪腫と血管脂肪腫の比較

比較項目

通常の脂肪腫

血管脂肪腫

痛みの有無

通常なし

押すと痛むことが多い

硬さ

柔らかい・弾力性あり

やや硬い

好発年齢

40〜60代

20〜40代

好発部位

背中・肩・首

腕・前腕・体幹

血管成分

含まない

血管成分を含む

発生頻度

脂肪腫の約90%

脂肪腫の約5〜10%

手術費用(3割負担)

約8,000〜15,000円/個

約8,000〜15,000円/個

手術時間

15〜30分/個

15〜30分/個

※当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績に基づく数値です。

皮膚腫瘍・皮膚外科を専門とする医療法人社団鉄結会アイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、脂肪腫の「痛み」や「多発」に悩む方の実態を把握するため、脂肪腫の経験がある全国の20〜60代の男女300名を対象にインターネット調査を実施しました。本調査では、通常は痛まないとされる脂肪腫に痛みを感じる「血管脂肪腫」の特徴や、複数の脂肪腫ができる「多発性脂肪腫」の実態、そして複数個をまとめて摘出する日帰り手術の認知度について明らかにしています。

調査背景

脂肪腫は成人に最も多くみられる良性の皮下腫瘍ですが、「押すと痛い」「何個もできる」という訴えで受診される患者様が増加しています。通常の脂肪腫は痛みを伴わないため、痛みがある場合は「血管脂肪腫」という特殊なタイプの可能性があります。また、脂肪腫が全身に複数できる「多発性脂肪腫」は遺伝的要因が関与することがあり、患者様の不安の原因となっています。当院監修医師の30,000件以上の手術経験においても、これらの症状で悩む患者様は少なくありません。今回の調査は、痛みのある脂肪腫や多発する脂肪腫に対する正しい知識を普及し、適切な治療選択を支援することを目的として実施しました。

調査概要

調査対象:脂肪腫(または脂肪腫と思われるしこり)を経験したことがある全国の20〜60代の男女

調査期間:2026年10月5日〜10月14日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

調査結果

【調査結果】脂肪腫経験者の約4割が痛みを経験、血管脂肪腫の可能性を示唆 

設問:あなたの脂肪腫(または脂肪腫と思われるしこり)に痛みを感じたことはありますか?

脂肪腫経験者の約4割が何らかの痛みを経験しており、これは血管脂肪腫の存在を示唆する重要なデータです。通常の脂肪腫は痛みを伴わないため、痛みがある場合は血管脂肪腫の可能性を考慮した診察が必要といえます。

【調査結果】痛みを感じる人の83.3%が「押したとき」に痛みを経験 

設問:【痛みを感じたことがある方】どのような状況で痛みを感じましたか?(複数回答可・最も当てはまるもの1つ)

痛みを感じる状況として「押したとき・触ったとき」が圧倒的に多く、これは血管脂肪腫の典型的な特徴である「圧痛」と一致します。この結果から、痛みのある脂肪腫の大部分が血管脂肪腫である可能性が示唆されます。

【調査結果】約4割が複数の脂肪腫を保有、うち67.0%が「3個以上」 

設問:あなたの体には現在、脂肪腫(または脂肪腫と思われるしこり)がいくつありますか?

約4割の人が複数の脂肪腫を保有しており、これは多発性脂肪腫の頻度を示す重要なデータです。特に複数保有者の中で3個以上を持つ割合が67.0%に達しており、多発性脂肪腫患者の実態が明らかになりました。

【調査結果】複数摘出が可能と知っていたのはわずか28.7%、認知度に課題 

設問:複数の脂肪腫を「1回の日帰り手術でまとめて摘出できる」ことをご存知でしたか?

約7割の人が複数摘出の可能性を知らなかったという結果は、情報提供の重要性を示しています。複数回の手術が必要と誤解している患者様も多く、正しい情報の普及が求められます。

【調査結果】手術経験者の78.0%が「1回で3個以上」を同時摘出 

設問:【手術を受けた方】1回の手術で何個の脂肪腫を摘出しましたか?

手術を受けた方の78.0%が1回の手術で3個以上の脂肪腫を摘出しており、複数同時摘出の実現可能性が実証されています。10個以上を同時摘出したケースも12.0%あり、多発性脂肪腫の効率的な治療が可能であることがわかります。

調査まとめ

本調査により、脂肪腫経験者の約4割が痛みを感じており、その大部分が「押したとき」の痛みであることが判明しました。これは血管脂肪腫の典型的な症状と一致しており、痛みのある脂肪腫では血管脂肪腫を疑う必要があることが示唆されました。また、複数の脂肪腫を持つ人が約4割存在し、その67.0%が3個以上を保有していることから、多発性脂肪腫の実態が明らかになりました。一方で、複数の脂肪腫を1回の日帰り手術でまとめて摘出できることを知らない人が62.3%に上り、治療オプションに関する情報提供の必要性が浮き彫りになりました。

医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師

当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績から申し上げると、脂肪腫が痛む場合のほとんどは「血管脂肪腫」であり、また脂肪腫が何個もできる「多発性脂肪腫」は体質的なもので悪性化の心配は極めて低いといえます。どちらも日帰り手術で摘出可能であり、複数個をまとめて取ることで通院回数を減らすことができます。

 

脂肪腫は成人に最も多くみられる良性の軟部腫瘍であり、通常は痛みを伴いません。しかし今回の調査で約4割の方が痛みを経験しているという結果は、血管脂肪腫の存在を示唆しています。血管脂肪腫は脂肪腫の中に血管成分が含まれているため、圧迫すると痛みを感じることがあります。20〜40代の比較的若い世代に多く、腕や体幹に好発する特徴があります。

多発性脂肪腫については、遺伝的要因が関与することが知られており、家族内で同様の症状がみられることがあります。今回の調査で約4割の方が複数の脂肪腫を持ち、その約7割が3個以上と回答されていることは、臨床的な実感とも一致します。多発性脂肪腫は良性であり、放置しても悪性化することはほとんどありませんが、整容的な問題や衣服との擦れによる不快感から手術を希望される方は少なくありません。

治療については、1回の日帰り手術で複数の脂肪腫を摘出することが可能です。当院監修医師の経験では、1回の手術で10個以上を摘出するケースも珍しくありません。局所麻酔で行うため体への負担も少なく、当日帰宅が可能です。保険適用で受けられるため、1個あたり約8,000〜15,000円(3割負担)が費用目安となります。

 

【エビデンス】日本皮膚科学会の皮膚腫瘍診療ガイドラインでは、脂肪腫は良性軟部腫瘍として分類され、通常は経過観察でも問題ないとされています。ただし、急速に増大するもの、5cmを超えるもの、深部に存在するものについては、脂肪肉腫との鑑別のためMRI検査や病理検査が推奨されています。当院監修医師の30,000件以上の手術実績においても、術前の触診・画像診断で良性と判断した脂肪腫が術後の病理検査で悪性であったケースは極めて稀であり、適切な診断のもとで手術を行えば安全に摘出できます。

血管脂肪腫の特徴と治療のポイント

・押すと痛みがある脂肪腫は血管脂肪腫の可能性が高い

・20〜40代の腕や体幹に好発し、通常の脂肪腫よりやや硬い

・良性腫瘍であり、日帰り手術で安全に摘出可能

多発性脂肪腫の特徴と複数摘出手術

・遺伝的要因が関与し、家族内で同様の症状がみられることがある

・1回の局所麻酔手術で複数個(10個以上も可能)をまとめて摘出できる

・保険適用で1個あたり約8,000〜15,000円(3割負担)

受診・手術の判断基準

・急速に大きくなる、5cmを超える場合は早めの受診を

・痛みが強い、日常生活に支障がある場合は手術を検討

・複数ある場合はまとめて摘出することで通院回数を削減可能

髙桑 康太(たかくわ こうた)医師

 

皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

 

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科

・ミラドライ認定医

 

臨床実績(2024年時点、累計)

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上

・腋臭症治療:2,000件以上

・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

 

略歴

・2009年 東京大学医学部医学科 卒業

・2009年 東京逓信病院 初期研修

・2012年 東京警察病院 皮膚科

・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科

・2019年 アイシークリニック 治療責任者

 

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

よくある質問(Q&A)

Q1. 脂肪腫が痛いのはなぜ?放置しても大丈夫?

A. 脂肪腫が痛む場合は「血管脂肪腫」という血管成分を含むタイプの可能性が高く、放置しても悪性化する心配はほとんどありません。

今回の調査では、痛みを感じる方の83.3%が「押したとき」に痛みを経験しており、これは血管脂肪腫の典型的な症状です。血管脂肪腫は良性腫瘍であり、放置しても悪性化することはほとんどありません。ただし、痛みが日常生活に支障をきたす場合や、急速に大きくなる場合は手術による摘出をお勧めします。

Q2. 脂肪腫が何個もできるのは病気?遺伝する?

A. 複数の脂肪腫ができる「多発性脂肪腫」は体質的なものであり、遺伝的要因が関与することがありますが、病的な異常ではありません。

調査では複数の脂肪腫を持つ方が約4割おり、その67.0%が3個以上を保有していました。多発性脂肪腫は家族性に発生することがあり、遺伝的要因が関与していると考えられています。良性腫瘍であり悪性化の心配はほとんどないため、過度な不安は不要です。ただし、整容的な問題がある場合は手術を検討できます。

Q3. 脂肪腫は一度に複数取れる?費用はいくら?

A. 1回の日帰り手術で複数の脂肪腫を同時に摘出することが可能であり、保険適用で1個あたり約8,000〜15,000円(3割負担)です。

調査では手術経験者の78.0%が1回の手術で3個以上を摘出しており、10個以上のケースも12.0%ありました。局所麻酔で行う日帰り手術であり、体への負担も少なく当日帰宅が可能です。複数個をまとめて摘出することで通院回数を減らすことができます。費用は保険適用で、摘出する脂肪腫のサイズと個数により変動します。

Q4. 脂肪腫と脂肪肉腫の見分け方は?悪性化することはある?

A. 脂肪腫が悪性の脂肪肉腫に変化することは極めて稀であり、急速な増大や5cmを超えるサイズが鑑別のポイントとなります。

脂肪腫と脂肪肉腫は触診だけでは鑑別が難しい場合があります。日本皮膚科学会のガイドラインでは、急速に増大するもの、5cmを超えるもの、深部に存在するものについてはMRI検査や病理検査が推奨されています。当院監修医師の30,000件以上の手術経験でも、脂肪腫が悪性化したケースは極めて稀であり、適切な診断のもとで治療を受ければ安心です。

Q5. 脂肪腫の手術後、再発することはある?

A. 被膜ごと完全に摘出すれば同じ部位での再発はほとんどありませんが、多発性脂肪腫の方は別の部位に新たに発生することがあります。

脂肪腫は被膜に包まれた腫瘍であり、被膜ごと完全に摘出すれば再発率は非常に低いです。ただし、多発性脂肪腫の体質を持つ方は、摘出した部位とは別の場所に新たな脂肪腫が発生することがあります。調査でも複数保有者の23.7%が10個以上を保有しており、定期的な経過観察が推奨されます。

放置のリスク

・放置すると徐々に大きくなり、摘出時の傷跡が大きくなる可能性がある

・大きくなると神経や血管を圧迫し、しびれや痛みを生じることがある

・5cmを超えると脂肪肉腫との鑑別が必要になり、追加検査が必要になる場合がある

こんな方はご相談ください|受診の目安

・押すと痛みを感じる脂肪腫がある場合(血管脂肪腫の可能性)

・3個以上の脂肪腫があり、整容的に気になる場合

・急速に大きくなっている、または5cmを超える場合

・衣服との擦れや日常動作で不快感がある場合

・脂肪腫かどうか自己判断ができない「しこり」がある場合

クリニック案内

アイシークリニックの特徴

・30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績を持つ監修医師が在籍

・1回の日帰り手術で複数の脂肪腫をまとめて摘出可能

・保険診療に対応し、費用負担を抑えた治療が可能

・首都圏6院(新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮)で通いやすい

・当日診断・早期手術に対応し、忙しい方でも治療を受けやすい

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 One-葵ビル2階

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業種
医療・福祉
本社所在地
東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
電話番号
03-6276-3870
代表者名
高桑康太
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年09月