【AI・デジタル時代の英語学習実態調査】AI・アプリ学習は「人と話す場面で役立つ」と 約9割が実感する一方で、「対人」の場面では、約9割が言葉に詰まって黙ってしまう
~「分かっているのに話せない」原因は、知識量ではなく“対人での実践不足”~
英会話教室を運営する株式会社イーオン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:重野卓、以下「イーオン」)は、2026年9月に全国の18歳から50歳までの男女1,000名を対象に、「AI・デジタル時代の英語学習」に関する実態調査を実施いたしました。
生成AIや英会話アプリの普及により、英語学習の環境は大きく変化しています。一人でも、好きな時間に、何度でも「話す練習」ができるようになりました。その一方で、そうした学習が実際に人と英語で話す場面にどこまでつながっているのかは、明らかになっていません。そこでイーオンは、AI・アプリを活用した学習の実感と、実際の対人コミュニケーションとの間にある差を明らかにすることを目的に、本調査を行いました。
今後もイーオンは、言葉の壁を取り払い、全ての人がグローバルに活躍できるようサポートしてまいります。
=調査結果サマリー=
■1. AI・アプリ学習は約9割が「役立つ」と実感。一方、相手が実際の外国人になると「話せる」は約2割
1-1. AI・アプリ学習が実際の会話で「役立つ」と感じる人は88.9%
1-2. 「スムーズに話せる」相手は、AI・アプリ62.8%に対し実際の外国人19.2%
■2. 約9割が「AI・アプリでの練習時より、人を相手にするほうが言葉に詰まって黙ってしまう」と回答
■3. AI・アプリのみで学習する人は、約7割が「学習(知識のインプット)」に注力する反面、「実践(実際に人と英語で話すこと)」は約3割にとどまる
3-1. 力を入れてきたのは「学習」68.8%、「訓練」62.4%に対し「実践(実際に人と英語で話すこと)」は全体で45.3%。AI・アプリのみ層では27.2%
3-2. 実践に力を入れてきたかどうかで、「実際の外国人と話せる」は3.7倍の差
■4. 「リアルタイムの反応」など人ならではの強みから、約7割がAIと対人を「組み合わせた学習」を理想と回答
4-1. 人が相手だからこその良さ1位は「相づちや表情など、リアルタイムの反応が返ってくる」53.0%
4-2. 理想の学習方法は、AIと対人の「組み合わせ」が約7割。最多は「AI・アプリ学習で基礎を練習し、人が相手の学習で実践する」が5割強。
■調査概要
調査名:「AI・デジタル時代の英語学習」に関する実態調査
調査対象:全国18歳~50歳の男女1,000名
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年9月4日~9月8日
※調査対象は、直近1年以内にAI・アプリ学習で英語を学び、学習目的に「英語で会話ができるようになること」を含む方です。
※本調査では、AI・アプリのみで学習している方(500名)と、対人学習も併用している方(500名)を同数で回収しています。
■本リリースにおける用語の定義
・AI・アプリ学習(デジタル学習):生成AI、英会話アプリ、学習動画など、人を相手にしない学習
・対人学習:英会話スクールへの通学、人の講師によるオンライン英会話など、人が相手の学習
※オンラインかどうかではなく、「相手が人かどうか」で区分しています。
・学習:単語や文法などの知識を吸収すること
・訓練:読みあげやAI・アプリを使って反復練習すること
・実践:実際に人と英語で話すこと
■調査結果詳細
1. AI・アプリ学習は約9割が「役立つ」と実感。一方、相手が実際の外国人になると「話せる」は約2割
1-1. AI・アプリ学習が実際の会話で「役立つ」と感じる人は88.9%
AI・アプリでの学習が、実際に人と英語で話す場面で役立つと感じるか尋ねたところ、「とても感じる(33.5%)」「やや感じる(55.4%)」と回答した人の割合は合計で88.9%に上りました。生成AIや英会話アプリを使った学習は、学習者自身に確かな手応えをもたらしていることがうかがえます。

1-2. 「スムーズに話せる」相手は、AI・アプリ62.8%に対し実際の外国人19.2%
英語で「言いたいことをスムーズに話せる」と感じる相手を尋ねたところ、「AI・アプリ」が62.8%で最も高く、次いで「日本人の講師(49.2%)」「外国人の講師(40.2%)」となり、「仕事や旅行など実際の場面で出会う外国人」は19.2%にとどまりました。AI・アプリが相手であれば話せると感じていても、相手が「実際の人間」になると、その実感は大きく下がることがうかがえます。

2. 約9割が「AI・アプリでの練習時より、人を相手にするほうが言葉に詰まって黙ってしまう」と回答
AI・アプリでの練習時と比べて、人を相手に英語を話すときのほうが言葉に詰まって黙ってしまうことが多いと感じるか尋ねたところ、「とても感じる(41.2%)」「やや感じる(47.9%)」と回答した人の割合は合計で89.1%となりました。1-1の通り、実際の会話で役立つという手応えを得ていることと、実際に人を前にして話せることは、必ずしも一致していないことがうかがえます。

3. AI・アプリのみで学習する人は、約7割が「学習(知識のインプット)」に注力する反面、「実践(実際に人と英語で話すこと)」は約3割にとどまる
3-1. 力を入れてきたのは「学習」68.8%、「訓練」62.4%に対し「実践(実際に人と英語で話すこと)」は全体で45.3%。AI・アプリのみ層では27.2%
英会話スキルの習得にあたり、これまで力を入れてきたものを尋ねたところ、「学習(単語や文法の知識吸収)」68.8%、「訓練(読みあげやAI・アプリでの反復練習)」62.4%に対し、「実践(実際に人と英語で話すこと)」は45.3%と、23.5ポイント低い結果となりました。学習方法別に見ると、AI・アプリのみで学習している層(n=500)の「実践」はわずか27.2%で、対人学習も併用している層(n=500)の63.4%とは2倍以上の開きがありました。一方で「学習」については65.0%と72.6%で7.6ポイント差にとどまります。知識のインプットには同程度に取り組んでいるにもかかわらず、実際に人と英語で話す経験そのものが不足している実態が浮かび上がりました。


3-2. 実践に力を入れてきたかどうかで、「実際の外国人と話せる」は3.7倍の差
「実践(実際に人と英語で話すこと)」に力を入れてきたと回答した人(n=453)のうち、実際に出会う外国人と英語でスムーズに話せると感じる人は32.0%でした。一方、実践に力を入れてこなかった人(n=547)では8.6%と、3.7倍の差が開いています。また「いずれの相手ともスムーズに話せると感じない」と回答した人は、実践に力を入れてきた層で2.4%、入れてこなかった層で11.2%でした。

4. 「リアルタイムの反応」など人ならではの強みから、約7割がAIと対人を「組み合わせた学習」を理想と回答
4-1. 人が相手だからこその良さ1位は「相づちや表情など、リアルタイムの反応が返ってくる」53.0%
対人学習(英会話スクールへの通学、人の講師によるオンライン英会話など、人が相手の学習)だからこそ良いと感じる点を尋ねたところ、1位「相づちや表情など、リアルタイムの反応が返ってくる(53.0%)」、2位「発音や言い回しをその場で細かく直してもらえる(45.2%)」、3位「自分に合わせて話す速さや内容を調整してもらえる(44.7%)」という結果になりました。いずれも、あらかじめ想定された流れの中では再現しにくい、その場のやりとりに関わる要素が上位を占めています。

4-2. 理想の学習方法は、AIと対人の「組み合わせ」が約7割。最多は「AI・アプリ学習で基礎を練習し、人が相手の学習で実践する」が5割強。
今後、英語学習に取り組むとしたらどのような組み合わせが理想だと思うか尋ねたところ、「AI・アプリ学習で基礎を練習し、人が相手の学習で実践する(54.7%)」が最も多く、「人が相手の学習で学び、AI・アプリ学習で復習・反復する(11.2%)」と合わせると、65.9%が両者の組み合わせを理想として選びました。

■上智大学の藤田保先生からのコメント

藤田 保
上智大学言語教育研究センター教授、センター長
東京生まれ。高校3年のときに1年間米国の高校に交換留学。上智大学外国語学部比較文化学科(現、国際教養学部)卒業。同大学院外国語学研究科言語学専攻博士前期課程修了。専門は応用言語学(バイリンガリズム)と外国語教育。高崎経済大学助教授、立教大学異文化コミュニケーション学部教授等を経て、現職。2023年9月より1年間カンボジア王国シェムリアップ州で在外研究。文部科学省や東京都教育庁で各種委員を歴任。
今回の調査で注目したいのは、AI・アプリなどのデジタル学習が「役立つ」と約9割の方が実感している点です。生成AIや英会話アプリは、自分のペースで、間違いを恐れずに、何度でも練習できる環境を提供してくれます。これは英語学習において大きな進歩であり、その有用性を疑う理由はどこにもありません。
一方で、回答者の約9割が、AI・アプリで練習しているときと比べて、人を相手にするときのほうが言葉に詰まって黙ってしまうと回答しています。ここで言う「詰まる」は、英語力そのものが足りないという意味ではありません。本調査は一人ひとりに、AI・アプリが相手の場合と人が相手の場合を比べて尋ねています。語彙や文法が足りないのであれば、どちらの場面でも同じように言葉に詰まるはずです。にもかかわらず人を相手にしたときにだけ沈黙が生まれるとすれば、それは相手を待たせてはいけないという焦りや、間違えたら伝わらないのではないかという緊張が、言葉を出にくくしているということです。母語で話していても言い淀むことはありますが、それとは性質が異なります。
この差は、知識の量ではなく人を相手に英語を使った経験の量によって生まれます。実際、AI・アプリなどのデジタルツールのみで学習している方の「実践」に力を入れてきた割合は27.2%で、対人学習も併用している方の63.4%とは2倍以上の開きがありました。一方で「学習」に力を入れてきた割合は65.0%と72.6%で大きな差がありません。知識は同じように蓄えているのに、人とやりとりする経験そのものが不足しているのです。
両者は役割が異なります。AI・アプリなどのデジタル学習は、言いたいことを英語にする作業を、失敗を恐れずに何度も繰り返せる点に価値があります。この反復がなければ、対人の場面で使える引き出しは増えません。一方、人とのやりとりでは、相手の表情や相づちを見て話し方を調整する、想定外の話題に対応する、伝わらなかったときに言い直すといった、あらかじめ筋書きを用意できない対応が求められます。第二言語習得においては、この即興的なやりとりそのものが学習の機会になります。
AI・アプリで引き出しを増やし、人との実践でそれを使えるようにしていく。どちらか一方では、この循環は完成しません。
【イーオンについて】
イーオンは1973年に創業以来、語学教育を通してお客様の人生を豊かにし、「世界との言葉の壁を取り払い、全ての人がグローバルに活躍できるようサポートすること」を理念としています。
これまで50年以上培った学習メソッドで、大人から子どもまで英語・中国語のレッスンを提供。「知識の習得」と「実践トレーニング」の両輪により、学習者が苦手を克服しながらコミュニケーション力を高め、日常会話やビジネスで使える会話力の習得、また資格取得に関してもサポートを行っています。
2018年からはKDDIグループとなり、イーオンのノウハウとKDDIグループの情報通信技術を掛け合わせたEdTechを推進。通学・オンライン・AIによる会話アプリなど様々な手段を組み合わせて、生徒様のレベルや学習スタイルに合った最も上達効果の高い学習方法を提供しています。
◆イーオン公式HP:https://www.aeonet.co.jp/
◆公式Instagram:https://www.instagram.com/aeonenglish
◆公式Facebook:https://www.facebook.com/aeonet.co.jp

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