ビジネスチャット「Chatwork」、“仕事で利用しているチャットに関する実態・意識調査”を公開
中小企業(*1)の74.9%が専用ツールではなく、プライベートと同じチャットツールを利用。93.5%が休日や業務時間外の業務連絡も確認していることが明らかに
近年、プライベートにおけるチャットツールの普及から、仕事の連絡においてもチャットツールを利用する人や企業が増えてきました。スマートフォンから手軽に連絡・確認ができることから、業務効率化に大きく寄与しています。一方で、仕事がプライベート時間を侵食してしまうという弊害が起きている例も聞かれるようになりました。
調査の結果、個人向けチャットアプリや、電話番号でやりとりをするショートメッセージ、各種SNSのダイレクトメッセージなど、プライベートで利用しているチャットを主に業務でも利用している人(以下、「プライベートチャット利用層」と総称する)が74.3%となりました。Chatworkやその他の業務専用のチャットを利用している人(以下、「ビジネス専用チャット利用層」と総称する)は26.1%で、プライベートチャット利用層が大多数を占めることがわかりました。
また、プライベートチャット利用層には中小企業(*1)が多く、大企業(*2)に比べて約20ポイント高いこともわかりました。
各種チャットツールを介して休日や有給休暇中などの業務時間外に仕事に関連する連絡を受けたことがある人のうち、業務時間外であっても内容を確認している人が9割を超えており、プライベートチャット利用層ではビジネス専用チャット利用層と比較して15ポイント以上も高いことがわかりました。
さらに確認後は”当日中に対応する”と回答した人が71.5%に上り、利用ツール別で見ると、ビジネス専用チャット利用層に比べてプライベートチャット利用層が約12ポイント高い結果となりました。
業務時間外に業務連絡が来ることに対して、ストレスを感じている人はプライベートチャット利用層で78.8% 、ビジネス専用チャット利用層で74.9%となり、どちらも高い結果でしたが、プライベートチャット利用層の方がややストレスを感じる割合が高いこともわかりました。
プライベートで利用するツールに業務連絡が来ることで、意識して確認する習慣がついてしまう、無意識的にも目に入りやすく意図せず仕事に引き戻される感覚を持ちやすい、などがストレスを抱える要因になっているのではないかと推察します。
調査サマリー
業務で利用されるチャットツールの種類や利用企業の傾向、業務時間外での対応有無などについて調査を実施。その実態について考察しました。
・業務連絡においてプライベートチャット利用層が74.3%、ビジネス専用チャット利用層が26.1%
・企業規模別では、大企業(*2)の64.7%、中小企業(*1)の83.6%がプライベートチャット利用層
・業務時間外でも、チャットを介して業務連絡を受けたことがある人の行動として、「ついつい確認をしてしまうことがある」人と「積極的に確認するようにしている」人の合計が93.5%
・「積極的に確認するようにしている」人の内訳は、ビジネス専用チャット利用層よりもプライベートチャット利用層の割合が15ポイント高い
・確認後の対応として、「その日のうちに対応する」人は全体で71.5%で、ビジネス専用チャット利用層に比べて、プライベートチャット利用層の当日対応率が11.7ポイント高かった
・業務時間外に業務に関連するメッセージが来ることに対してストレスを感じている人は、プライベートチャット利用層で78.8% 、ビジネス専用チャット利用層で74.9%で、約4ポイント差があった
・プライベートチャット利用層が、ストレスを感じる理由として最も多かったのは「せっかくの遊びや旅行などのプライベートの時間を奪われるから」で86.4%
調査概要
・調査名称:仕事におけるチャットツール利用に関する実態・意識調査
・調査期間:2024年10月11日(金)〜2024年10月15日(火)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象者:
- 全国の会社員、男女20~69歳(自営業、自由業、パートアルバイト除く)
- 現在、業務において何かしらのチャットを利用している人
・有効回答:N=2,000(性年代、従業員規模、都市部/それ以外の都市で均等割付け)
・調査協力:株式会社クロス・マーケティング
・調査主体:株式会社kubell
※本調査をご利用の際は、『株式会社kubell「2024年11月 仕事におけるチャットツール利用に関する実態・意識調査」』と明記ください
調査本編
調査の結果、仕事におけるプライベートチャット利用層は74.3%で、その割合は大企業(*2)に比べて中小企業(*1)が20ポイント高いことがわかりました。また、業務時間外の連絡であっても内容を確認する人は9割を超え、プライベートチャット利用層のストレス要因になっていることがわかりました。
仕事におけるチャットツールの選び方・使い方が、働く人の仕事のモチベーションや心地よい働き方に影響することが推察できました。
◼️ 業務連絡にもプライベートで利用しているチャットツールを使う人が7割を超える
業務連絡に最も利用するチャットツールについて尋ねたところ、主にプライベートで利用しているチャットを業務にも利用している人(以下、「プライベートチャット利用層」と総称する)が74.3%、主に業務専用のチャットを利用している人(以下、「ビジネス専用チャット利用層」と総称する)が26.1%という結果になりました。(図1)
◼️ 業務連絡に主にプライベートチャットを利用している人の割合は、大企業(*2)よりも中小企業(*1)の方が高い
最も利用しているチャットツールとして、大企業(*2)でのプライベート用チャット利用率は64.7%であるのに対し、中小企業(*1)の利用率は83.6%という結果に。中小企業(*1)においてはプライベートチャットが18.9ポイントも多く利用されていることがわかりました。(図2)
◼️ 業務時間外であっても、業務連絡が来ると内容を確認している人は9割を超える
休日や有給休暇中などの業務時間外でも、36.4%の人がチャットツールを介した業務連絡を受けており、業務連絡が来た際には、「ついつい確認をしてしまうことがある」が45.3%、「積極的に確認するようにしている」が48.2%。合計で9割以上の人が業務時間外でも業務連絡を確認していることがわかりました。(図3)
◼️ 業務連絡にプライベートチャットを利用している人は、業務時間外でも積極的に業務連絡を確認している
前問の「積極的に確認するようにしている」と回答した人を、主な利用ツール別で見ると、ビジネス専用チャット利用層よりもプライベートチャット利用層の割合が15ポイント以上高いことがわかりました。(図4)プライベートチャット利用層は業務時間外でも業務連絡を積極的に確認しており、その行動が習慣化していることも推察されます。
◼️ 業務時間外に業務連絡が来た際に、その日の内に対応する人が7割を超え、プライベートチャット利用層に多い傾向
確認後の対応としては、「その日のうちに対応する」人が71.5%。(図5)利用ツール別で見ると、プライベートチャット利用層では74.3%、ビジネス専用チャット利用層では62.6%で、約12ポイントの開きがありプライベートチャット利用層の方が休日に業務連絡に対応している割合が高いことがわかりました。(図6)
◼️ 8割近くの人が業務時間外に業務に関連するメッセージが来ることに対してストレスを感じており、その割合はプライベートチャット利用層の方が高い
業務時間外に業務に関連するメッセージが来ることに対してストレスを感じている人は全体で77.9%。(図7) 利用ツール別で見ると、プライベートチャット利用層がストレスを感じている割合は78.8% 、ビジネス専用チャット利用層がストレスを感じている割合は74.9%で、どちらも高い結果でしたが、プライベートチャット利用層の方がややストレスを感じる割合が高い結果となりました。(図8)
ストレスを感じてしまうにも関わらず対応してしまう理由として最も多かったのは、「業務上、上司や同僚、取引先から緊急の連絡が来ることがある」が59.1%という結果になりました。(図9)
◼️ 業務時間外のストレスの理由として最も多かったのは「せっかくの遊びや旅行などのプライベートの時間を奪われるから」
プライベートチャット利用層が、ストレスを感じる理由として最も多かったのは「せっかくの遊びや旅行などのプライベートの時間を奪われるから」で86.4%でした。(図10)
◼️ 「仕事とプライベートを分けたい」と思っている人ほど、業務時間外の業務連絡にストレスを感じる傾向があり、その差は約2倍
業務時間外の業務連絡に対してストレスを感じるのは、「仕事とプライベートを分けたい」と思っている人が82.4%、「仕事とプライベートは分けなくて良い」と思っている人で42.0%で、2倍近くの開きがありました。(図11)
◼️ 業務時間外に仕事の連絡やタスクに触れないことで、「次の日の業務に対するモチベーションが上がる」人は7割を超えた
業務時間外に仕事の連絡やタスクに触れないことで、「次の日の業務に対するモチベーションは上がる」と回答した人は74.4%で、プライベート時間の過ごし方や仕事との切り分けが仕事のモチベーションにも影響することがわかりました。(図12)
以上の結果から、多くの人がプライベートチャットで仕事をしてしまっていることが明らかになり、プライベートの時間であっても連絡を確認する習慣がついてしまう、意図せず仕事に引き戻される感覚を持ちやすいことなどがストレスを抱える要因になっているのではないかと推察します。
そのため仕事のシーンにおいては、業務利用に最適化されたチャットツールを選定し、プライベートツールと棲み分け、選択できるようにすることを推奨します。
(*1)本調査においては、従業員数299名以下の企業を「中小企業」と総称しています。
(*2)本調査においては、従業員数300名以上の企業を「大企業」と総称しています。
株式会社kubellについて
「働くをもっと楽しく、創造的に」をコーポレートミッションとして掲げる株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)は、誰もが使いやすく、社外のユーザーとも簡単につながることができる日本最大級のビジネスチャット「Chatwork」を運営しています。また、チャット経由で会計、労務、総務など様々なバックオフィス業務をアウトソースできる「Chatwork アシスタント」などのBPaaSサービスを幅広く展開。ビジネスチャットの会社から、BPaaSで「働く」を変えるプラットフォームを提供する会社へ。2024年7月1日より社名を株式会社kubell(読み:クベル)に変更しました。
代表取締役CEO:山本 正喜(やまもと まさき)
会社設立:2004年11月11日
事業内容:ビジネスチャット事業、周辺サービス・新規事業の開発運営
コーポレートサイト:https://www.kubell.com
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