名古屋大学医学部附属病院がBizRobo!活用で、看護現場の業務効率化を達成

～閉域環境にもRPAを導入し、当日の人員調整にかかる時間を1/3に削減～

オープン株式会社

2024年9月9日 10時00分

　オープングループ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：高橋知道）の子会社であるオープン株式会社（本社：東京都港区、代表取締役執行役員社長：石井岳之、以下「オープン」）は、名古屋大学医学部附属病院（所在地：愛知県名古屋市、病院長：丸山彰一）が、院内でのBizRobo!活用領域を拡大し、看護部門での業務効率化をはじめとする現場業務の改善に成功したことをお知らせいたします。

■BizRobo!導入背景とこれまでの創出効果

　名古屋大学医学部附属病院は、2019年にサーバ型RPAツールである「BizRobo! Basic」を導入しました。当時のRPAの活用は国立大学の附属病院としては先進的な取り組みで、当初活用した事務部だけでも年間1,000時間以上の業務削減効果をあげていました。この実績を踏まえて、2023年度からは病院独自の閉域ネットワークである「診療ネットワーク」でもBizRobo!が活用されています。

　製品選定においては、ロボット開発のフォロー体制が充実していることや、医療機関での導入実績が豊富なこと、医療機関ならではのロボット活用のノウハウが多く蓄積されていることなどが評価されました。またBizRobo! Basicは個別のパソコン端末に依存する製品ではないことから、大規模な運用にも対応しやすい点も決め手となりました。

■事務部門での活用効果を踏まえ、医療現場での利用に着手

　BizRobo!の導入後、20名ほどのメンバーからなるRPAプロジェクトチームが事務部内に設置され、他部門でのRPA活用がスタートしました。一例として人事労務課では、医師の勤務時間の計算支援を行うロボット、経営企画課では外部資金の予算執行状況確認表を作成・送付するロボットなど、十数体が稼働しています。

　そして現場部門である看護部では、毎朝各病棟で患者の入退院や転棟、手術の件数や職員の休暇状況などによって生じる看護職員の過不足への対応として、副看護部長と看護師長の2名が管理日報、入退院予定、移動予定などをExcelにまとめ、看護職員の応援先や応援時間の調整をしていましたが、この業務にもBizRobo!が活用されることになりました。

　毎朝ロボットが各病棟の入院患者数、ベッドの稼働率、入退院予定患者数、手術予定・検査予定件数などをファイル出力したあと、Excelに転記し、マクロを動作させて状況一覧を自動で作成します。これにより毎朝の応援調整にかかる時間が、ひと月当たり450分→150分と、1/3にまで削減されました。

名古屋大学医学部附属病院／BizRobo!導入事例記事：https://tinyurl.com/4zjhbref

■BizRobo!の横展開を通じて、院内DXの加速を目指す

　現在、事務部のネットワーク上で43体、そして診療ネットワーク上で8体のロボットが運用されている名古屋大学医学部附属病院では、各診療科において、医師や事務スタッフの負担軽減やタスクシフトに直接つながるようなロボットの開発・活用を目指しています。

　看護部での活用に続き、検査部、医療技術部、薬剤部など、さまざまな部門にロボットを横展開し、最終的には病院全体としてDX推進を加速させていきたいと考えています。

　オープンは名古屋大学医学部附属病院でのRPA活用範囲の拡大を、医療業界に強みを持つBizRobo!パートナーとともに伴走支援してきました。労働時間の上限規制、人材不足等、さまざまな問題を抱える同業界において、人とロボットの協働は課題解決だけでなく、医療の質向上など＋αの効果を創出するものと認識しております。

　引き続き各医療機関の環境や規模、抱える課題に応じて、適切なサポートを行いながら、医療従事者の就業環境改善に寄与できるよう活動してまいります。

■「BizRobo!」について