医療・医学の最前線に取材し、人体という「奇跡のシステム」の全貌に迫った、全米主要紙絶賛のエンタメ・ノンフィクション『人体大全』日本語版が発売決定。

ベネディクト・カンバーバッチを原材料から作るといくらかかる？　水と有機化合物だけでなぜ100年近く生き続けられる？　すべてを知りたい人大興奮の「鈍器本」真打登場！

　株式会社新潮社は９月16日、在英ノンフィクション・・ライター、ビル・ブライソンの最新刊『人体大全　なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか』（原題：The Body: A Guide for Occupants）を発売します。

 

ビル・ブライソン『人類大全』（新潮社）9月16日刊行

　ほぼ同じDNAをもつ二人が、何もかも異なるのはなぜか。毎日5個もの細胞が癌化しているのに、なぜ簡単には死なないのか。生命体とウイルスのちがいとは。7千杼個の原子の塊が、2キロの遺骨となって終わるまでに何が起きているか……。われわれ人間の体は、わかっていないことがたくさん大量にあります。
　むしろ、わかっていることの方が少ないかもしれませんが、それでも日々、人間の体は何も意識することもなく、酸素をとり、細菌やウイルスといった外敵から身を守り、排泄し、睡眠をとって暮らしています。人類の知性がまだ未踏の「奇跡のシステム」なのです。

　ビル・ブライソンはアメリカ生まれ、イギリスで取材・執筆活動を続けているノンフィクション・ライターですが、主要な作品が各国で翻訳されている世界的な人気を誇るライターです。
　これまでにとりあげたテーマは、英語からシェイクスピア、アパラチア山脈や飛行士チャールズ・リンドバーグなど多岐にわたりますが、ビックバンから現生人類誕生までを一気通貫で描いた『人類が知っていることすべての短い歴史』（新潮文庫刊）は王立協会科学図書賞や欧州連合デカルト賞を受賞し、世界的ベストセラーとなりました。

本書『人体大全』には大阪大学大学院教授で生命科学者の仲野徹さん、『独学大全』が大ヒット中の読書猿さんの推薦が寄せられています。

仲野徹さんコメント「不覚にも知らなかった。人体がこんなワンダーランドだったとは！」

読書猿さんコメント「一生連れ添う小宇宙について私たちはほぼ何も知らないのだ。」


全米各紙が絶賛！
本書の英語版はアマゾンレビューが10000超、平均星数4.5と高評価が集まり、アメリカの主要紙でも絶賛されています。

「本書のテーマは「進化は往々にしてやっつけ仕事である」ということだ。我々人類はその場しのぎの結果であり、一時的な解決方法と応急措置の産物だということがよくわかる。とはいえ、ヒトはこれまでのところ首尾よくやってきたのであり、それは奇跡的なことなのである」――ワシントン・ポスト

「ブライソンの新作は、日常生活を送っている間に我々の体が人知れず行っている何千もの仕事を詳らかにしている。読者は自分たちの体に感謝することになる……ブライソンは知られざるヒーローを見つけ出して書くのが本当にうまい」――​ニューヨーク・タイムズ

「我々は自分の体を所有していない。進化こそが我々の体を所有し、我々はそれを占拠しているだけに過ぎないことをブライソンは明らかにしている……あなたは自分がいかに素晴らしくデザインされていて、なおかつ奇妙なことだらけかと驚くだろう」――ウォール・ストリート・ジャーナル

 

ビル・ブライソン（Photo © Julian James）

著者・ビル・ブライソン　略歴
1951年、アイオワ州デモイン生れ。イギリス在住。幅広いテーマでベストセラーのあるノンフィクション・ライター。主な著書に『英語のすべて』、『アメリカ語ものがたり１・２』、『究極のアウトドア体験』、『ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー』、『人類が知っていることすべての短い歴史』、『シェイクスピアについて僕らが知りえたすべてのこと』、『アメリカを変えた夏　1927年』などがある。王立協会名誉会員。これまで大英帝国勲章、アヴェンティス賞（現・王立協会科学図書賞）、デカルト賞（欧州連合）、ジェイムズ・ジョイス賞（アイルランド国立大学ダブリン校）、ゴールデン・イーグル賞（アウトドア・ライターならびに写真家組合）などを授与されている。


書誌情報
書名：人体大全　なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか
著者：ビル・ブライソン
訳者：桐谷知未
発売日：2021年9月16日（電子版も同日配信開始）
定価：2,970円（税込）
判型：四六判、512頁、ソフトカバー
ISBNコード：978-410-507231-5
URL：https://www.shinchosha.co.jp/book/507231/

目次
第一章　ベネディクト・カンバーバッチの作り方
第二章　わたしたちは毎日皮膚を脱ぎ捨てている
第三章　微生物との「甘い生活」
第四章　脳はあなたそのものである
第五章　頭のなかの不思議な世界
第六章　あなたの「入り口」は大忙し
第七章　ひたむきで慎み深い心臓
第八章　有能な「メッセンジャー」ホルモン
第九章　解剖室で骨と向き合う
第十章　二足歩行と運動
第十一章　ヒトが生存可能な環境とは
第十二章　危険な「守護神」免疫
第十三章　深く息を吸って
第十四章　食事と栄養の進化論
第十五章　全長十二メートルの管で起きていること
第十六章　人生の三分の二を占める睡眠のこと
第十七章　私たちの下半身で何が起きているのか
第十八章　命の始まり
第十九章　みんな大嫌いだけど不可欠な「痛み」
第二十章　まずい事態になったとき
第二十一章　もっとまずい事態（つまり癌）になったとき
第二十二章　よい薬と悪い薬
第二十三章　命が終わるとはどういうことか