睡眠研究のニューロスペース社と提携し、都内最大級のパワーナップ(仮眠)ルームを期間限定オープン
〜秋の睡眠の日、永田町・霞が関の睡眠負債を解消へ〜
ニューロスペース社の研究により、仮眠の活用は業務効率を改善するという結果が出ていますが※1、いまだに「仮眠=サボり」と捉えてしまっている方や、フリーランスとして働いているなどの理由で仮眠スペースの無い方に、パワーナップの効果を実感してもらうことで、パワーナップ習慣の一般化を目指します。
※1:「三菱地所との『仮眠室を活用した仮眠効果検証実験』結果報告 仮眠を活用することで日中の集中力向上と眠気低減を計測データで確認」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000020114.html
●背景①:パワーナップは世界的に取り入れられつつあり、日本企業でも浸透が始まる
アメリカは健康に関心が高いと言われていますが、睡眠時間は減少傾向にあり、睡眠不足による生産性の低下が大きな問題となっています※2。企業でも睡眠の必要性を感じており、Googleでは、オフィスにナップポッド「EnergyPod」が導入されています。他にはNASAやNIKE、P&Gなどがパワーナップを取り入れており、専用のナップルームやナップポッドが導入されています。ニューヨークではパワーナップルームを提供する2018年にナップヨークがオープン、くつろげる静かな場所を求めるビジネスパーソンに高評価を受けています※3。
日本では2014年に「健康づくりのための睡眠指針2014」が厚生労働省健康局から発表され、「睡眠負債」という言葉が流行語大賞ベスト10入りするなど、注目を集めてきました。また、制度設計が柔軟なITベンチャー企業を中心に、仮眠室や仮眠制度は広がりを見せ始めており、三菱地所株式会社や東急不動産株式会社などの大手企業も新社屋移転のタイミングで仮眠室を設置するなどの動きを見せています。
※2:「In U.S., 40% Get Less Than Recommended Amount of Sleep」 https://news.gallup.com/poll/166553/less-recommended-amount-sleep.aspx
※3:「『眠らない都市』で仮眠ビジネスがブーム、米ニューヨーク」 https://www.afpbb.com/articles/-/3176542
●背景②:近年盛り上がりを見せるパワーナップは、フリーランス・複業者が対象となっておらず
近年の働き方改革や副業・複業ワーカーの増加、パワーナップブームの流れを受けて生産性向上の側面から仮眠が大きくクローズアップされてきました。今年に入ってから、「ネスカフェ睡眠カフェ」(東京都品川区)や、コワーキングスペースに仮眠室が併設された「point 0 marunouchi」(東京都千代田区)など、様々な業種が仮眠ビジネスに参入し、市場は活性化しています。
いっぽう、企業のパワーナップ・仮眠は福利厚生を目的とした提供が多く、さらに企業内でも社内の仮眠文化が未成熟であるため、仮眠室や仮眠制度の積極的な活用に結びついていない部分があります※4。また、営利サービスとしての仮眠スペースの提供は、近隣の仮眠設備がない企業の従業員だけではなく、自営業やフリーランス等、多くの人々の受け皿となりますが、法規制や採算性の問題により、なかなか軌道に乗らずオープン後数年で多くの企業が過去撤退にいたっています※5。
その要因として、企業内の仮眠スペースの問題と同様に日本国内において「仮眠」の文化が未成熟であることが挙げられます。また、「寝たいときに寝られない」「寝るのに予約が必要」など、サービス利用までの手続きの煩雑さが利用者の減少を招いている一因でもあります。
※4:「三菱地所が導入した仮眠制度。15分から30分の仮眠はこんなに集中力が回復する」 https://www.businessinsider.jp/post-187917
※5:「昼寝スペースをレンタルするビジネスの採算と利用特性」 https://www.jnews.com/profit/2015/001.html
●今回オープンするパワーナップルームについて
スリープテックを手掛けるニューロスペース社の監修の元、さまざまな方に仮眠の効果を体感してもらうため、パワーナップルームは以下にこだわっています。
・明るさ:暗めの暖色系照明。夜の睡眠と同じように暗くしてしまうと、起床が難しくなってしまうため。
・温度&湿度:25〜28度。50〜60%。睡眠に入りやすく、快適に感じられる環境的な温度と湿度。
・音:ヒーリングミュージック。自然の音を聞くことでリラックス効果が期待できます。
・香り:グレープフルーツの香り。胃腸の消化活動を手助けし、リフレッシュ効果があります。
・グッズ
・コーヒー&紅茶(カフェイン): 30分後にカフェインの覚醒作用が出てくるため、仮眠から快適に目覚められます。
・ブランケット:人により快適な環境が異なるため、好みにあわせ無料にて貸し出し。
・アイマスク:視界を遮るだけでもリラックス効果があり、よりよい仮眠につながります。
・規模:ゆったりと仮眠できるよう地下イベントスペースを丸々使用し、座席を離して配置した都内最大級規模。同時に8名の仮眠が可能。
・開催日時
・9月3日、11日、13日、25日、27日の12時から14時45分(14時15分最終受付)
・利用方法
Nagatacho GRiD 1Fの家庭料理カフェ「tiny peace kitchen」にて、コーヒーor紅茶を購入し、地下1階のパワーナップルームで受け付け。
Nagatacho GRiD住所:〒102-0093 東京都千代田区平河町2-5-3
●パワーナップとは
パワーナップとは「戦略的仮眠(昼寝)」のことで、心理学者James Maas氏が著書「Power Sleep」にて昼寝や短時間の睡眠を意味する「nap」と「power-up」を組み合わせた造語です。日中の15分から30分程度の短い仮眠が体と脳を休ませ、その後のパフォーマンスを向上させる睡眠法であると提唱しています。
パワーナップについての研究は大学や研究機関でも多くおこなわれており、代表的なのはNASA(アメリカ航空宇宙局)が行った実験で、「昼に26分間の仮眠をとった結果、認知能力が34%上昇し、注意力も54%上がった」とされています※6。また、厚生労働省が2014年に公表した「健康づくりのための睡眠指針2014」※7でも、「午後の短い昼寝が作業能率の改善に繋がる」と、パワーナップの効果を謳っています。
パワーナップの質を上げるテクニック
タイミング:起床から6~7時間後
カフェイン:パワーナップの直前に摂取
姿勢:ソファなど、寄りかかれる椅子で首が固定できること
時間:15~30分
※6:「Crew Factors in Flight Operations IX: Effects of Planned Cockpit Rest on Crew Performance and Alertness in Long-Haul Operations」 https://ntrs.nasa.gov/archive/nasa/casi.ntrs.nasa.gov/19950006379.pdf
※7:「健康づくりのための睡眠指針2014」 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
●ニューロスペースについて
理念「睡眠を選び、楽しみ、そしてデザイン出来る世界を創出する」
企業向け睡眠改善プログラムを国内大手企業に提供し、企業の健康経営と生産性最大化を支援。また、最先端睡眠テクノロジーを活用し、独自の睡眠計測デバイスと解析アルゴリズムをもとに、共同研究開発も行う睡眠テクノロジーベンチャーです。70社・のべ1万人以上の睡眠改善実績を保有しており、健康経営を目指す企業に対し、最先端睡眠テクノロジーおよび睡眠ビッグデータに基づいたソリューションを提供し、健康経営推進をサポートしています。
●ガイアックスについて
ガイアックスは、従業員の健康増進を経営視点から重要視しています。不健康に起因する生産性の低下を解消して、業績向上につなげる「健康経営」に取り組んでおり、今年3月には、予防医学研究者の石川善樹氏も社外取締役に就任しました。
パワーナップについては、石川氏が「パワーナップは、生産性向上や元気回復に適していることが科学的に示されている、すぐれた方法です」として推奨したことを受け、5月にトライアル実施を決定しています。今回のパワーナップルームの取り組みは5月の結果を踏まえてのものです。
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