CULUMU 事業責任者 川合俊輔、日本感性工学会主催ウェビナーに登壇。「稼ぐ」だけでなく社会へ「還す」デザインの可能性を提言
経済産業省の報告書でも注目される「インクルーシブデザイン」。資本主義の隙間を埋め、人と社会をつなぐ新たなデザインの役割について

インクルーシブデザインスタジオCULUMU(運営:株式会社STYZ、本社:東京都渋谷区、代表取締役:田中辰也、以下「CULUMU」)の事業責任者である川合俊輔は、2026年1月17日(土)に開催される日本感性工学会 HDT(ヒューマンデザインテクノロジー)研究部会主催のウェビナーに登壇いたします。
本ウェビナーでは、「De$ign? 『稼ぐ』だけでなく『還す』ためのデザイン」をテーマに、経済性が強く求められる現代のデザインにおいて、社会の制度や仕組みの隙間を埋め、人とのつながりを生み出す「デザインの新たな可能性」について講演いたします。
登壇の背景:感性価値と社会貢献の接点
CULUMUでは日頃より、多様なユーザーとの共創を通じたインクルーシブデザインの実践により、ビジネスと社会課題解決の両立を目指しています。
今回、川合がDesignship 2025(2025年10月12日)で発表し、本ウェビナーでも語られるテーマ「『稼ぐ』だけでなく『還す』ためのデザイン」は、そうしたCULUMUでの活動に加え、川合個人の実体験(NPOの方々との対話や、自閉スペクトラム症の子どもとの暮らしなど)における小さな実践の積み重ねから生まれた一つの視座です。
「デザインは資本主義の仕組みを回すためだけのものなのか?」という問いに対し、一人のデザイナーとして「人とのつながりに役立てる」「社会の制度や仕組みの隙間を埋める」といった方向へ思考を広げてきたプロセスは、日本感性工学会が掲げる「感性という価値の発見と活用によって、社会に資する」という目的と深く共鳴するものです。 この度、同学会のHDT研究部会より機会をいただき、この視点をより多くの方々と共有すべく単独講演を行う運びとなりました。
社会的潮流としての「インクルーシブデザイン」
本講演で語られる「社会へ還すデザイン」の具体的な実践手法の一つとして、CULUMUが推進する「インクルーシブデザイン」についても触れます。
これまで見過ごされてきたリードユーザー(高齢者、障害者、外国人など)と共に開発プロセスを進めるこの手法は、単なる福祉的アプローチにとどまらず、イノベーション創出の源泉として注目を集めています。
2025年3月に経済産業省 九州経済産業局が公表した報告書『経営戦略としてのインクルーシブデザイン(※)』 においても、以下のような可能性が示唆されています。
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新たな市場形成とイノベーション:
従来メインターゲットとされていなかったユーザーと共に開発することで、新市場の形成や企業競争力の強化(ブランド確立、顧客満足度向上など)につながる。 -
「ために」から「ともに」への転換:
誰かのために作るのではなく、プロセス全体を通して多様な人と「ともに」作ることで、企業組織のアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)を解消し、社会のバリアを取り除くことにつながる。
(※)出典元:九州経済産業局「経営戦略としてのインクルーシブデザイン」
https://www.kyushu.meti.go.jp/seisaku/kyosoryoku/oshirase/250312_1_1.pdf
本ウェビナーでは、こうした社会的潮流も踏まえつつ、一人のデザイナーの視点から見た「社会の隙間を埋めるデザイン」の実践知と哲学をお話しします。
講演概要

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タイトル |
De$ign? 「稼ぐ」だけでなく「還す」ためのデザイン |
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主なトピック |
・デザインは資本主義の仕組みを回すためだけのものなのか? ・NPOとの対話や当事者家族としての経験から得た「気づき」 ・「利益を生む」から「人とのつながりに役立てる」への視点転換 ・小さなデザイナーが社会課題に対してできる具体的なアクション |
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開催日時 |
2026年1月17日(土)13:00-14:30(講演60分+質疑応答30分) |
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主催 |
日本感性工学会 HDT(ヒューマンデザインテクノロジー)研究部会 |
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参加費 |
無料 |
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形式 |
オンラインウェビナー |
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詳細・申込 |
登壇者プロフィール

インクルーシブデザインスタジオ CULUMU
事業責任者:川合 俊輔
海外を拠点とするデザイン会社を経験した後、インクルーシブデザインスタジオ『CULUMU』を設立。多様なユーザー・生活者と共創するデザインプロジェクトをさまざまな業界・企業と取り組む。また、芝浦工業大学でUXデザイン演習等の非常勤講師を務め、人間工学をベースにユーザー中心のプロセス、デザイン評価手法、UXデザインの研究や教育に携わる。また、現在は大学院にて「当事者発想」のメカニズムについて研究している。共著書に『ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン』(2017、マイナビ出版)、『ウェブ解析士認定試験公式テキスト2019』(2019、マイナビ出版)、訳書に『UX戦略を組織に取り入れるための戦略的アプローチ』(2017、自己出版)、監訳書に『ウェブ・インクルーシブデザイン』(2023、マイナビ出版)などがある
日本感性工学会とは
日本感性工学会は、1998年10月9日に設立された学会です。
本学会は、従来の人文科学・社会科学・自然科学と言った枠にとらわれることなく、 幅広い学問領域を融合して、感性工学という新しい科学技術を立ち上げ、展開しています。
感性工学は、感性という価値の発見と活用によって、社会に資することを目的とする学問です。 感性に関心のある方々ならどなたでも参加していただくことができます。
現在学会員となられている方々の学問分野は、哲学、教育、心理、芸術、政治、経済、経営、社会などの人文・社会科学系から、 医学、生理学、化学、材料、機械、情報、システムなどの自然科学系まで多様です。 多様な視点から、感性をテーマとした活動が行われています。
本会の主な活動は、和文論文・学会誌、英文論文誌の発行、春季大会、年次大会や講演会の開催ですが、 その特徴は、多数の部会が講演会を初めとする多様な活動を行っていることです。
(日本感性工学会公式サイト:https://www.jske.org/)
インクルーシブデザインスタジオ CULUMU について

CULUMUは、高齢者や障がい者、外国人やマタニティ、Z世代・α世代など多様なユーザー、当事者と共創するインクルーシブデザインスタジオです。ビジネスコンサルタント、UXデザイナー、UIデザイナー 、プロダクトマネージャー、エンジニアなど多数スペシャリストが在籍しているので、さまざまな事業開発の支援が可能です。
また5,000団体以上の非営利団体との繋がりを通じた希少なN=1が多く集まる調査パネルを基に、これまでリーチが困難であった人々を含む多様な人々とマッチングと定性的な調査が提供可能です。当サービスは公益財団法人日本デザイン振興会より「NPOやNGOと連携し、当事者との距離が近く洗練されたプロダクト開発の手助けになる」と評価いただき、「2024年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
これまでデザイン&開発案件で大手企業からスタートアップまで過去100件以上の幅広い取引実績があります。また、NPO・研究機関など多様なユーザーを支援するD&Iパートナーや開発パートナーも豊富で、従来の事業開発のみならず、社会課題への専門性やDE&Iに取り組むプロジェクトも豊富な経験があります。
株式会社 STYZ 概要
「民間から多種多様な社会保障を行き渡らせる」をミッションに掲げ、STYZは3つの事業があります。非営利セクターを中心に新しく資金流入を促す『ドネーションプラットフォーム事業』、企業課題と社会課題の解決を共に目指す『インクルーシブデザイン事業』。そして、次世代的なテクノロジーで人間ならではの体験を創造する『システム開発&エンジニアリング事業』になります。3つの事業を通じて、企業(ビジネスセクター)・行政(パブリックセクター)、NPO(ソーシャルセクター)、個人との媒介となり、社会の課題解決の促進を行います。

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社名 |
株式会社STYZ |
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代表者 |
代表取締役社長 田中 辰也 |
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資本金 |
5,725,000円 |
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売上高 |
非公開 |
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設立 |
2016年3月 |
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従業員数 |
60名(業務委託含む) |
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HP |
コーポレートサイト(https://styz.io/) ドネーションプラットフォーム事業(https://syncable.biz/) インクルーシブデザイン事業(https://culumu.com/) システム開発&エンジニアリング事業(https://styz.io/tech) |
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所在地 |
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-59-4 クエストコート原宿102 |
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