生成AIコンテストで「World Wide Learning賞」を受賞 自社製品「Sudachi」活用 「前処理の鬼」と評価
(WAP出場者メンバー)
国や言語の垣根超えた挑戦 丁寧な前処理が高評価
株式会社角川アスキー総合研究所(以下 ASCII)が主催し、日本マイクロソフト株式会社(以下 日本マイクロソフト)が協賛する本イベントは、与えられた課題に対して2日間で実装し成果を競うハッカソン形式で行われました。
WAPからは、シンガポール拠点でシステム開発に携わるバラット・シン・バンダリ、徳島人工知能NLP研究所で研究開発に携わる山村 崇、国内のプロダクトマネジメント部門に所属する笹野 将人、同じくロペズ・アンドラデ・エンジェル・アンソニー、と勤務地や言語も多種多様な有志4名が出場しました。生成AIの開発に普段携わらないメンバーもいたため、チームでRAG*1をキャッチアップし、当日はチーム内のコミュニケーションを英語で統一、各種説明はチームメンバーが適宜翻訳するなど工夫して挑みました。
結果は、4つある賞のうち「World Wide Learning賞」を見事受賞。自社開発のOSS「Sudachi」*2を使った表記ゆれへの対応や、Azure AI Document Intelligenceを使ったデータ読込、直近の論文内容を実践に取り入れたチャンキングなどが高く評価され、審査員からは「想定以上の取り組みをされた。前処理の鬼」との講評を受けました。今回の受賞を受けて、出場メンバーの山村は「大いに学ばせていただいた。新しい知見を、自社の製品やサービスに活用していきたい」と参加報告のブログで振り返りました。
出場者による参加報告ブログはこちら
https://qiita.com/t-yamamura/items/9d8f7dd4ad584797032a
(表彰されるWAP出場者(左)と審査員の日本マイクロソフト 花ヶ崎伸祐様(右))
*1:「取得拡張生成 (RAG) は、グラウンディング データを提供する情報取得システムを追加することで、ChatGPTなどの大規模言語モデル (LLM) の機能を拡張するアーキテクチャです。情報取得システムを追加すると、応答を作成するときに LLMによって使用されるグラウンディングデータを制御できます。」
(出典:マイクロソフト, Microsoft Build,
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/search/retrieval-augmented-generation-overview)
*2:「Sudachi」は高い柔軟性や精度を兼ね備えた日本語形態素解析器で、WAPが無償公開しているオープンソースソフトウェアです。解析に必要な辞書に最新の単語を取り込み、2024年5月時点で国内最大規模の290万語が登録されています。SudachiのPython版である「SudachiPy」は、2019年6月にOSSとして公開し、2024年5月に約2090万ダウンロードを突破しました。
https://worksapplications.github.io/Sudachi/
AI Challenge Dayについて
ASCIIが主催し、日本マイクロソフトが協賛するイベントで、ハッカソン形式で行われました。日本マイクロソフトのパートナー企業10社の各社代表メンバーが神戸に集い、生成AI技術の活用やアイデアを競い合いました。コンテストの全容はASCIIのYouTubeからアーカイブ配信をご覧いただけます。
<開催概要>
日時:2024年4月18日~19日
場所:Microsoft AI Co-Innovation Lab Kobe(神戸市)
趣旨:RAGがテーマのハッカソン
主催:ASCII
協賛:日本マイクロソフト
<課題内容>
世界遺産トラベルアシスタント
「日本の世界遺産」を紹介するアシスタントを開発しよう!
日本の世界遺産についての質問を正確に回答させるにはRAG(検索拡張生成)が必要。
本コンテストでは日本の世界遺産データを利用したRAGの精度を競う。
<開催部門>
①質問応答FAQアシスタント
事前に与えられた世界遺産についての質問に対する正解にどれだけ近づけられるかを
GPT-4を使って評価。
②マルチモーダルアシスタント
世界遺産の写真データから問題の質問に答えるアシスタント。
<アーカイブ配信>
番組: 生成AIはどこまで乗りこなせるのか⁉️ ASCII×マイクロソフト生成AIコンテスト中継
https://ascii.jp/elem/000/004/194/4194225/
0:59:40~WAP代表者によるプレゼンテーション
1:10:15~プレゼンテーションへの審査員コメント
2:39:30~結果発表・表彰式
2:41:13~審査員講評
<詳細レポート>
ASCIIによる2日間の詳細レポートはこちらからご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/199/4199213/
ワークスアプリケーションズについて
ワークスアプリケーションズは、1996年の創業以来、日本発の業務アプリケーションのパッケージソフトウェア会社として、主に国内の大手企業向けに製品・サービスを提供してまいりました。「働く」の概念を変え、仕事をより創造的なものへ、企業の生産性を高め、企業価値を拡大する、この企業理念のもと、ERPを軸としたソリューションプロバイダーとして、大手企業に加えて中堅・中小・スタートアップ企業のDX推進のパートナーとなれるよう、さらなる発展を目指していきます。
株式会社ワークスアプリケーションズ サイト https://www.worksap.co.jp/
*Microsoft、Azureは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
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