トイレの混雑可視化/抑制サービス「AirKnock」を活用した実証実験を、九電グループの株式会社電気ビルと開始
■利用者のトイレ体験の向上を目指す
ビル利用者の快適性向上を目的として、九電グループの電気ビルが保有する電気ビル本館、電気ビル北館、および電気ビル共創館の一部トイレにて、トイレの混雑抑制メディアサービス「AirKnock」および、トイレの混雑状況可視化サービス「Throne」を活用した実証実験を2023年10月2日から開始します。実証実験は2025年11月末(予定)まで行われる予定です。
実証実験では、サービス導入によるトイレ個室の長時間滞在の抑制や、フロア毎のトイレ利用率のばらつきの低減などを検証します。
トイレの混雑抑制メディアサービス「AirKnock」:https://corp.vacan.com/service/airknock
トイレの混雑状況可視化サービス「Throne」:https://corp.vacan.com/service/throne
■導入により想定されるメリット
下記の3つのメリットが導入により期待されています。
・トイレ混雑抑制、および分散利用の促進
AirKnockが導入されたオフィスでは、1個室あたり1日45分のトイレ利用時間の削減効果が確認されています。また実証実験では「30分以上」の個室利用回数が64%減少、20分以上の利用は43%減、15分以上も29%減となるなどの効果を上げています※。
またこれまで行くまで分からなかった各トイレの空き状況が、Throneによりリアルタイムに手元のスマートフォンなどで分かるようになるため、空いている階のトイレに行くといった分散利用の促進も期待できます。
※利用削減時間などは参考値であり、場所や環境によって変わります
・トイレデータの活用
これまで取得できていなかったトイレの使用時間や頻度などのデータを蓄積することで、清掃や備品管理などの効率的なオペレーション構築が期待できます。また今後施設を建設する際の、レイアウトや個室数の検討にも活用できる可能性があります。
・個室内のリスク低減
長時間利用の個室をリアルタイムに検知し通知することで、急病人などの発生を早期に把握できる可能性が高まります。
■トイレの混雑抑止メディアサービス「AirKnock」について
「AirKnock」は、個室内に設置したタブレットを活用することでトイレの長時間利用を抑制および、動画情報を利用者に届けるメディアサービスです。滞在時間に応じて画面の表示を滞在抑制につながる表示に変更したり、混雑具合に応じて広告の長さを自動で調整したりといった、バカンがこれまでに蓄積してきた技術やノウハウから生み出した特許技術(出願中含む)を多数用いることで、トイレの混雑抑制とメディア化を実現しています。全国約9,000個室に導入されています。
■トイレの混雑状況配信サービス「Throne」について
「Throne」は手のひらに収まる程度のセンサーをトイレ内に設置することで、トイレの空き情報をリアルタイムに可視化するサービスです。検知した情報は、デジタルサイネージやwebサイト、導入店舗アプリなどを通して柔軟に配信可能であることから、スマートシティ分野などでも多数ご利用いただいています。
■今後の展開について
バカンは「いま空いているか1秒でわかる、優しい世界をつくる」というミッション実現に向けて、「待つをなくす」サービスを提供しています。「Throne」や「AirKnock」の提供を拡大することで、商業施設やオフィスなどのトイレから待ちや混雑を無くし「行ってみたら空いていなかった」という体験のない社会を目指します。またサービスから得られた混雑データは、業務の効率化やトイレ内における急病などのリスクの抑制に繋がります。これらを通して、利用者にも導入施設にも優しい世界を実現します。
■株式会社電気ビルについて
会社名:株式会社電気ビル
代表取締役社長:豊馬 誠
所在地:福岡県福岡市中央区渡辺通1丁目1番1号
■株式会社バカンについて
会社名:株式会社バカン
代表者:河野剛進
所在地:東京都千代田区永田町2−17−3 住友不動産永田町ビル2階
設立:2016年6月
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してレストラン街やカフェ、トイレ、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況を検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信しています。また空き状況可視化だけでなく、混雑の抑制・管理などもおこなっており、空き/混雑情報を起点とした「待つをなくす」DXサービスを幅広く提供しています。
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