「SUUMO住んでいる街 実感調査2020 福岡市版」発表!住民に愛されている街1位は「西新」
物価が安いと感じる街は「福大前」お祭りなど地域交流が盛んだと感じられる街は「祇園」がトップ
株式会社リクルート住まいカンパニー(本社:東京都港区 代表取締役社長:淺野 健)では、福岡市に居住している人を対象に実施したWEBアンケート形式による、「SUUMO住んでいる街 実感調査2020 福岡市版」を集計しましたので、概要をご報告いたします。
- [福岡市]住民に愛されている街(駅)ランキング
※複数路線が乗り入れている駅の代表的な沿線は、回答時に選択された路線のうち最も多い得点を獲得した路線を表示
※20位までの駅を掲載
- 上位10位のうち8駅は福岡市中央区の駅がランクイン。コンパクトシティである福岡市内の中心部の駅が上位にくる傾向に
- 駅前の再開発が進む「西新」は、最新の施設と人情味あふれる商店街の両方が揃うなど、多彩な魅力と総合力で、1位にランクイン。
- 5位「桜坂」は薬院や赤坂などの人気駅に囲まれたエリアにある閑静な住宅街で、動物園などもあり、「多様な建物や景観がここちよい」などの項目で評価が高い
- 6位「唐人町」は商店街も近く大型ショッピングモールもあることで「映画館や美術館・動物園などの施設が充実している」で高評価
「住民に愛されている街」上位の注目の街をPickUp
1位:最新の施設と人情味あふれる商店街の両方が魅力の「西新」
<街の魅力>
1、映画館や美術館、動物園などの施設が充実している
2、地域の人がその街のことを好きそう
3、小学校・中学校などの教育環境が充実している
4、防災対策がしっかりしている
5、人からうらやましがられそう
福岡市内では前例のない、駅直結の商業・住宅一体型開発に注目が集まる西新。そのすぐ横の「西新中央商店街」は地域住民でにぎわい、名物の「リヤカー部隊」も健在。最先端と昔から愛されるスポットのバランスが心地よい。また周辺には修猷館高校や西南学院大学がありアカデミックな横顔も。百道浜の「福岡市総合図書館」「福岡市博物館」も徒歩圏内で、暮らしに文化を添えてくれる。そんな多彩な魅力と総合力で1位を獲得した。
4位:シティライフを満喫でき、交通アクセス抜群の「薬院」
<街の魅力>
1、カルチャーを感じる店がある
2、魅力的な人たちと出会える3、気の利いたお気に入りのものが見つかる
4、病院や診療所、介護施設が充実している
5、人からうらやましがられそう
西鉄天神大牟田線と地下鉄七隈線がクロスする薬院。博多駅行きのバス便も充実し、福岡市内でも随一の交通アクセスの良さを誇る。天神には徒歩や自転車でラクラク通える距離だ。エリア内には個性派ショップや飲食店が多く、深夜遅くまで食事ができる店も充実していて、若い世代の憧れの街でもある。各スポットでは、その道のプロである店主やそこに集う客との交流も楽しめることから「魅力的な人たちと出会える」を理由に薬院を愛する人も多い。
6位:大濠公園&地行浜の人気スポットがすぐそこ「唐人町」
<街の魅力>
1、防災対策がしっかりしている
2、映画館や美術館、動物園などの施設が充実している
3、多様な建物や景観がここちよい
4、メディアによく取り上げられて有名である
5、資産価値がありそう
唐人町の中心は住民の台所「唐人町商店街」。肉屋や八百屋など庶民的な店が並ぶ。一方で明治通りをはさんですぐの場所には福岡市民のオアシス「大濠公園」があり、ジョギングや「福岡市美術館」でのアート鑑賞ができる。また北側に広がる地行浜は、遊びと住まいが一体化した世界最先端のエンタメタウンに進化中。「マークイズ福岡ももち」「ペイペイドーム」に隣接し地上28階建てのタワーマンション2棟が誕生(1棟は2020年12月下旬竣工予定)。2020年夏には「BOSS E・ZO FUKUOKA」も開業。市民の羨望を集めている。
- お祭りなど地域の交流が盛んだと感じる街(駅)ランキング
※複数路線が乗り入れている駅の代表的な沿線は、回答時に選択された路線のうち最も多い路線を表示
※10位までの駅を掲載
<ランキングのポイント>
櫛田神社を取り巻くエリアが1位・2位・3位にランクイン。筥崎宮のお膝元も4位・7位に入り、街と神社の祭りを通した結びつきが浮き彫りになった。5位の千代県庁口、10位馬出九大病院前には十日恵比須神社があり、「正月大祭」では商売繁盛を願う人々で一晩中にぎわう。ランクインしたのは中世からの歴史がある博多区および東区の街のみだった。
<注目の街をPickUp>
2位:箱崎九大前/9位:箱崎
九州大学が移転した後もちょっとレトロな学生街の雰囲気が残る箱崎エリア。JR鹿児島本線で博多駅まで2駅、地下鉄箱崎線で天神まで6駅である一方、元学生用アパートは家賃4〜5万円。古い木造貸家は6万円台とお手頃な価格のものが多数ある。箱崎宮の参道とクロスする「ふれあい通り」は商店街となっており、コロッケ80円、焼き鳥100円、たこ焼き6個150円などのグルメも。またオキュウトやクジラなど博多の食文化を感じる品書きも目につく。商店街の活動も活発で、独自のマルシェなどを開催。プレミアム商品券の発行なども行われたことがある。
4位:雑餉隈
駅の南西側に延びる「銀天町商店街」が雑餉隈のメインストリート。産直野菜がウリの八百屋では、旬の大根1本100円、チンゲン菜1束100円などワンコインで野菜が購入できる。チキン南蛮やハンバーグをメインに、炊きたてご飯を詰めてくれるお弁当は400円台から。キンピラやガメ煮などいつものお惣菜も200円程度とうれしい価格帯のものが勢揃いする。また地元・福岡にて鮮度と安さで有名なチェーンのスーパーマーケット「マルキョウ」の1号店(1964年開店)が雑餉隈にあり、今もそのにぎわいは健在。雑餉隈の住民の胃袋を支えている。
- 今後発展しそうと感じる街(駅)ランキング
※複数路線が乗り入れている駅の代表的な沿線は、回答時に選択された路線のうち最も多い路線を表示
※10位までの駅を掲載
<ランキングのポイント>
九州大学の移転に伴って、開発が続く九大学研都市や今宿がランクイン。また、赤坂や薬院、大濠公園など“住みたい街ランキング”の常連エリアが目立った。注目は今後開発が予定される9位の貝塚や箱崎九大前。九州大学の移転跡地に最先端のスマートシティを創出する「FUKUOKA Smart EAST」の取り組みも発表。付近に地下鉄貝塚線の新駅も検討されている。
<注目の街をPickUp>
1位:九大学研都市 8位:今宿
2005年、九州大学伊都キャンパスの玄関口として開業した九大学研都市駅。きっちり区画整理された場所に駅、「イオンモール福岡伊都」などの商業施設、そしてマンションや戸建てが集結する。美しい新興の街である一方、周辺には卑弥呼伝説があるなど歴史も深く、駅からすぐの場所には4世紀ごろにつくられた前方後円墳を整備した「山ノ鼻古墳公園」もある。この街の発展により、九大学研都市駅より1駅天神寄りの今宿駅西側にも新築の住宅が増加。その勢いは新駅・糸島高校前駅の開業(2019年)など、西側にも広がっている。
2位:西鉄福岡(天神)
福岡市はもとより、九州を代表する繁華街である天神。以前からの航空法に基づく建物の高さ制限が緩和され、明治通りを中心にビルの建て替えが進行中だ。2021年秋には地上19階・地下2階の(仮称)天神ビジネスセンターが完成予定。旧大名小学校跡地には「ザ・リッツ・カールトン」を核とした複合施設が開業し、こちらも2021年秋以降、公共施設が順次オープン予定。天神のメインロード・渡辺通りと明治通りが交差する場所では、2024年夏開業を目指して、福ビル街区建て替えプロジェクトも進行中。ここ数年で天神の景色がガラリと変わる発展が見られるのは間違いない。
- 街並みが整然としていると感じる街(駅)ランキング
※複数路線が乗り入れている駅の代表的な沿線は、回答時に選択された路線のうち最も多い路線を表示
※10位までの駅を掲載
<ランキングのポイント>
1位の香椎花園前は「かしいかえん シルバニアガーデン」に隣接するエリア。駅の東西北側に広がる住宅地・香住ヶ丘は閑静な住宅街で、邸宅の植栽を眺めながら散歩をするのが楽しい。また歩行者・自転車専用の海上橋「あいたか橋」を利用すれば、整備された街並みで知られる福岡アイランドシティに到着。その最寄り駅であることも1位獲得に繋がったと思われる。2位の大濠公園は公園を中心に西側は古くからの邸宅街、北側にはマンション群が整然と建っている。4位の桜坂、5位の香椎神宮は緑豊かなので、都心部に住んでも暮らしにうるおいや癒やしを取り入れたい層から支持が厚い。また住みたい街ランキング常連の赤坂、唐人町、六本松などもランクインした。
- カルチャーや個性を感じる店があると思う街(駅)ランキング
※複数路線が乗り入れている駅の代表的な沿線は、回答時に選択された路線のうち最も多い路線を表示
※10位までの駅を掲載
<ランキングのポイント>
カルチャーの捉え方によって、メリハリのある結果が出て、興味深い。まず、1位の祇園・6位の呉服町・7位の中洲川端は「お祭りなど地域の交流が盛んな街」のランキングで上位を占めたように、四季折々に開催される“博多の祭り”に彩られるエリア。一方で2位の薬院大通・3位の薬院周辺には個人経営のショップ&飲食店が多数あり、オリジナリティおよびトレンド感あふれるタウンカルチャーを発信し続けている。8位の六本松は「六本松421」内に「六本松 蔦屋書店」や「福岡市科学館」「九州大学法科大学院」などがあり、知的な雰囲気も薫る。
■福岡 拠点長コメント
SUUMOでは春に「住みたい街ランキング」を発表していますが、今回新たに発表させていただいたこの「住んでいる街 実感調査」は、実際に住んでいる街について、住民の方に回答をいただいた結果です。「住民から愛されている街は?」「物価が安いと感じる街は?」「お祭りなど地域の交流が盛んな街は?」など生活者目線で気になる様々な観点を、ランキング化して発表いたしました。
「住民に愛されている街ランキング」の福岡ならではの傾向は、都心部の街が上位にきており、街のイメージが先行する部分もある「住みたい街ランキング」と上位の顔ぶれが似ていること。福岡はコンパクトシティで都心部の家賃もそこまで高くないので、外からみた“住みたい街”と実際の“住みやすさ・満足度”もリンクしているのかもしれません。
上位の顔ぶれは似ているものの、差分に目をむけてみても興味深いです。例えば、住みたい街ランキング1位の「博多」は愛されている街の上位には入っていませんし、反対に、愛されている街では、 1位「西新」、 6位「唐人町」など、商店街がある街がランクインし、日常生活の心地よさを感じられる項目で高評価を得ています。
今年は新型コロナの感染拡大によって、暮らす街で過ごす時間が延びています。実際の住民からの街の評価を、これからの住まい選び・街選びの参考にしていただければと思います。
[参考]「SUUMO住みたい街ランキング2020 福岡版」との比較
※「住みたい街ランキング2020(福岡版)」は2020年3月26日に発表
https://www.recruit-sumai.co.jp/data/upload/fukuoka_sumitaimachi2020_1.pdf
調査概要<住民に愛されている街ランキング>
■調査目的
福岡市の街(駅)について、住んでいる街が好きかを明らかにすること。またその選択理由を把握すること。
■調査対象
福岡市にある各駅から7㎞以内に在住の20歳以上の男女
■調査方法
インターネットによるアンケート調査
1次調査にて、住んでいる街が好きかを調査。2次調査にて1次調査回答者の一部に対して、住んでいる街の魅力などについて調査した。
■調査期間
スクリーニング調査:2020年3月17日(火) ~ 2020年3月23日(月)
本調査:2020年3月24日(火)~ 2020年3月30日(月)
■有効回答数
[住民に愛されている街]
●1次調査対象数(※):1,481,480人
(福岡市)1次調査有効回答数:8,625人 [街の魅力について]上記回答者のうち
●2次調査対象数(※):77,301人
(福岡市) 2次調査有効回答数:6,995人
※同時期に調査を実施した関西圏、愛知県、北海道、宮城県、広島県、福岡県での合計対象者数
■集計対象駅数
当該の県にある駅のうち、夜間人口(2015年 国勢調査 250mメッシュ)上位100駅
もしくは昼間人口(平成27年国勢調査 平成26年経済センサス-基礎調査 地域メッシュ統計リンク結果 500mメッシュ)上位100駅のいずれかに該当する駅と2019年に新しく開業した駅の合計168駅のうち福岡市にある78駅を対象とした
■集計方法
最寄り駅を最大2つ回答してもらい、2つ回答した対象者の評価は重複して集計
■調査実施機関
株式会社インテージ
■調査設計協力
株式会社日建設計総合研究所
■駅ランキング対象駅の選出基準
[住民に愛されている街] 1次調査での有効回答が30人以上得られた62駅
[魅力別] 上記62駅のうち、2次調査で20人以上の有効回答が得られた60駅
を対象として集計を行った。具体的なランキングの算出方法は以下。
<ランキングの算出方法>
Q.お住まいの街が好きですか?
まったくそう思わない(1点) 、そう思わない(2点)、どちらでもない(3点)、そう思う(4点)、とてもそう思う(5点)というルールにて平均値でランキングを作成。またその平均値を偏差値化した。
Q.お住まいの街には以下の魅力があると思いますか?
例)お祭りなどの地域交流が盛んである
まったく当てはまらない(1点) 、やや当てはまらない(2点)、どちらともいえない(3点)、やや当てはまる(4点)、とても当てはまる(5点)というルールにて評価をしてもらい、4点以上を魅力があるとして、4点以上の得票率を集計、偏差値化した。
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