恐竜研究の第一人者、あの真鍋先生が恐竜展の裏側のすべてを語る。『恐竜の魅せ方 展示の舞台裏を知ればもっと楽しい』発売。
みなさんは、アメリカで出版された『スミソニアンに恐竜がやってきた!』(ジェシー・ハートランド著、志多田静訳、六耀社)という絵本をご存じでしょうか。
イラストレーターのジェシー・ハートランドさんが子どもたちのために描いた本で、主人公はディプロドクス。首と尻尾の長い四足歩行の大型草食恐竜の化石です。
実際に、スミソニアン国立自然史博物館に展示されている全身骨格で、骨格のほとんどが実物の化石で構成されたホロタイプ標本(完模式標本)です。
「古生物学者」と「標本製作者」が相談しながら全身骨格を組み立てる作業だけで七年の歳月が流れ、ようやく展示が始まり、「館長」の挨拶で終わります。本当に、大勢の方々に支えられて博物館の展示は成り立っているのだと実感させられます。
期間限定の恐竜展のように、大勢の方々が訪れる期間限定の特別展の場合はなおのこと、宣伝してくださる方々や会場整理してくださる方々なども含め、さらに大勢のみなさんのご協力によって成り立っています。
この本を書いている今は、「恐竜博2019」の開催準備の真っ最中。毎日のように各所から確認のメールが届いています。
進行中の「『恐竜博2019』ができるまで」の話題にふれながら、これまでに開催してきた恐竜展示の舞台裏も振り返りつつ、展示を支えてくださっているみなさんの仕事ぶり、そしてその仕事から恐竜の新たな魅力をご紹介できればと思っています。
(はじめに)
著者:真鍋真(まなべ・まこと)
1959年東京都生まれ。PhD。国立科学博物館 標本資料センター・コレクションディレクター兼分子生物多様性研究資料センター・センター長。恐竜など中生代の爬虫類、鳥類化石から、生物の進化を少しでも理解しようと、化石と心の中で対話する日々を送っている。著書に『深読み! 絵本「せいめいのれきし」』(岩波書店)、『恐竜博士のめまぐるしくも愉快な日常』(ブックマン社)などがある。そのほか、恐竜の図鑑や本の監修、博物館展示・展覧会の監修多数。
http://books.cccmh.co.jp/list/detail/2351/
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