「AgenticRAG」の活用で生成AIの回答精度80%超を「SAT」で実現。内製システム刷新不要で実用レベルの高精度なRAG構築が可能に

ストックマーク

 ストックマーク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:林 達、以下:当社)は、当社が提供する、RAG実用化サービス「Stockmark A Technology、以下:SAT」において、「AgenticRAG」の技術を導入した独自RAGの精度が、人的評価・機械評価(LLM as a Judge)において、80%を超える精度を記録したことをお知らせします。

生成AI時代におけるRAGの重要性

 生成AIを業務で活用する上で、大規模言語モデル(LLM)などの生成AIが業務ドメインの知識を獲得する方法として、RAGは現在最も主流な技術アプローチです。

 従来のRAG技術は、単一の情報源に基づくシンプルなQ&Aであれば高い精度を示すことは可能です。しかし、企業活動の根幹をなす多様なドキュメント、特に「自由度の高いExcelファイルの解析」や、「複数の問いを含む複合的な質問」への対応においては、その精度が6割程度に留まることが技術的な課題となっていました。

 これは、単純な情報検索だけでは、質問の意図を正確に汲み取り、構造化されたデータから適切な答えを導き出すことが困難であったためです。

 そこで当社では、これらの課題を解決するアプローチとして生成AI時代における新技術「AgenticRAG」を採用しました。当社が得意とするデータ構造化技術と、当技術が持つ能力を組み合わせることによって、課題克服を実現しました。


①多様なデータ形式への対応力 

 構造が統一されていないExcelファイルに対し、データ構造を認識し文脈を保持したまま質問可能な形に構造化します。更に「AgenticRAG」技術により、ユーザーの質問をAIが自律的にデータと照らし合わせて解釈・実行できるため、高度なデータ抽出を含む質問にも正確に回答します。

②複雑な質問の分解・処理能力 

 複数の問いが組み合わされた質問に対し「Agent」が最適な手順を自ら思考し、問いを分解。必要な情報を段階的に検索して処理することで、的確な回答を生成します。

 このアプローチにより、複雑性や専門性の高い企業データを活用したRAGシステムにおいて、Context Recall(※1)は90%超、RAG回答精度も80%超えと、これまでの精度を大きく上回る精度を安定的に達成したことで、業務でも安心して使える水準のRAG構築を実現しました。

※1:AIが回答を生成する上で、根拠となる正しい情報をデータベースから漏れなく見つけ出す能力を評価する指標。
   この数値が高いほど、情報不足に起因する回答の失敗を抑制できます。

「SAT」を活用した回答精度80%超「AgenticRAG」の概要

 企業の生成AI活用において、生成AIに特定ドメインや自社業務などの専門的な知識を獲得させるRAGシステムなどのアプローチが必須と言えます。一方で、専門的な知識の獲得には、図表/概念図/Excel方眼紙などが含まれる非構造的なデータを、生成AIが正しく検索・抽出できるようにする「構造化」が必要になります。

 当社が提供する「SAT」は、単なるRAGシステム構築サービスではなく、形式の異なるあらゆるデータを高精度に構造化し、ナレッジアセットとしての蓄積や、RAGシステム構築/AIエージェント構築に活用することで企業の専門的な業務にも正確に対応可能な生成AI環境を実現することが可能です。


 この度発表した「AgenticRAG」は、製造/化学/電機/建設など専門知識前提の業務を抱える業界での活用を想定しており、複雑なデータに対する高精度なデータ構造化と、専門的なユースケースにも対応したRAGシステムの構築が可能です。


 更に「SAT」で構築した「AgenticRAG」は、API経由で簡単に自社の生成AI環境へ接続することができるため、現状の内製システムを刷新することなく、生成AIの適用範囲を劇的に拡大することが可能になります。

「SAT」について

 「SAT」は、企業の複雑なデータを即時に業務へ適応できるAIプラットフォームです。テキストだけでなく、画像・図表・概念図など複雑な構成のビジネスデータを多機能AI(マルチモーダルLLM)が抽出し構造化。

 構造化データから、従来型AIの限界を打ち破る“プロフェッショナルな業務”を再現する「Agentic RAG」の実現が可能です。

・「SAT」公式サイト:https://sat.stockmark.co.jp/

ストックマーク株式会社について

 ストックマーク株式会社は「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」をミッションに掲げ、最先端の生成AI技術を活用し、多くの企業の企業変革を支援しています。
 製造業向けAIエージェント「Aconnect」及び、あらゆるデータを構造化し企業の資産に変える「SAT」を運営しています。さらに、企業特化生成AIの開発や、独自システムの構築も支援しています。

会社名 :ストックマーク株式会社
所在地 :東京都港区南青山一丁目12番3号  LIFORK MINAMI AOYAMA S209
設立  :2016年11月15日
代表者 :代表取締役CEO 林 達
事業内容:最先端の生成AI技術を活用した、
     企業のナレッジマネジメント・生成AIの業務適用を支援するサービスの開発・運営
URL  :https://stockmark.co.jp/

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会社概要

ストックマーク株式会社

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URL
https://stockmark.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区南青山 1 丁目12-3 LIFORK MINAMI AOYAMA S209
電話番号
-
代表者名
林 達
上場
未上場
資本金
3億円
設立
2016年11月