Salesforce、Stripeとの連携により「Agentic Commerce Protocol(ACP)」への対応を発表

※本記事は2025年10月14日に米国で公開されたSalesforce Announces Support for Agentic Commerce Protocol in Collaboration with Stripeの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

米国Salesforce(以下、Salesforce)は本日、StripeおよびOpenAIと協業し、新たな「Agentic Commerce Protocol(ACP)」に基づくInstant Checkout統合を構築することを発表しました。この提携により、Agentforce Commerceを利用する数千の加盟店は会話型AIの力を活用してより迅速な購入体験を提供できるようになり、シームレスでインテリジェントなショッピング体験を創出することで、新たな成長の機会を切り拓くことが可能になります。

重要な理由

ショッピングを取り巻く状況は重大な転換点に立っています。Salesforceの調査(英語)によると、既にショッピングにAIを活用している消費者の48%が、AIエージェントによる購入代行の受け入れに前向きな意向を示しています。

これはエージェンティック コマースが本格的に到来していることを明確に示す兆候であり、従来のオンラインショッピングからのパラダイムシフトを象徴しています。この新しい時代は、顧客との関係を再定義し、ニーズを先回りして把握し、購入をスムーズに行い、あらゆるやり取りを完璧にカスタマイズすることを可能にします。SalesforceはStripeおよびOpenAIとの提携を通じて、この革新的な機能を世界中の企業に提供します。

強力なパートナーシップ

StripeとOpenAIが共同開発した新たなAgentic Commerce Protocol(ACP)は、小売業者やブランド企業がAIエージェントを通じて消費者と対話し、シームレスで即時の決済体験を実現するための標準化されたフレームワークを提供します。これにより購買プロセスの変革がおこり、需要を発見した瞬間に捉える革新的な方法がEC事業者に提供されます。

そのため、Agentforce Commerce は、加盟店向けに革新的なソリューションを提供するという取り組みをさらに進化させ、Agentic Commerce Protocol(ACP)および Stripe に準拠したInstant Checkout統合を構築しています。これにより、購入者は Stripe の消費者向け決済製品「Link」を含むさまざまな支払い方法で決済できるようになります。

プログラマブル金融サービス企業であるStripeは、この取り組みに理想的なパートナーであり、今回のパートナーシップはSalesforce Paymentsを共同で生み出した既存の提携の延長線上にあります。Stripeの堅牢かつ安全なインフラは、エージェンティック コマースに必要な円滑で信頼性の高い取引を実現する上で不可欠なものです。EC事業者は、高コストと時間のかかるカスタム統合を必要とせず、より迅速にコマースを開始させ、チャネルをまたいでシームレスな取引を行い、総所有コスト(TCO)を削減することができます。

この連携により、完全なエンドツーエンドのソリューションが実現します。EC事業者はAgentforce Commerceを通じた強力なコマースツールでストアフロントを管理し、顧客との関係を維持できる一方、Stripeは購入を完了するために必要なセキュアで信頼性の高い金融インフラを提供します。

Salesforceの視点

SalesforceのCommerce Cloud&リテール担当ゼネラルマネージャー、ニティン・マングタニ(Nitin Mangtani)は次のように述べています。「StripeおよびOpenAIとのACPにおける連携を通じ、私たちはエージェンティック コマースの未来のために設計された統合システムを提供し、購入までの経路を劇的に高速化し、よりパーソナライズされたものにしています。この根本的な変革により、EC事業者は収益成長を促進し、買い物客が既に存在するプラットフォーム全体で、より深い顧客ロイヤルティを構築できるようになります」

企業にとっての意味

この統合は、Agentforce Commerceを利用するEC事業者に以下のようなメリットをもたらします。

  • 強化された購入体験:消費者は、よりパーソナライズされた効率的なショッピング体験を得られ、顧客満足度とロイヤルティの向上につながります。

  • 売上とコンバージョンの増加:顧客のニーズを予測し、購入プロセスを合理化することで、企業は売上とコンバージョン率の大幅な向上を見込めます。

  • 業務効率化:商品発見から決済に至るまで販売サイクルの様々な側面を自動化することで、企業は貴重なリソースを解放できます。

  • 新たな収益源:AIエージェントを活用する能力は、顧客との関わり方や収益の創出において革新的で新たな方法を切り拓きます。

  • ビジネスの将来性確保:エージェンティック コマースを早期に採用することで、急速に進化するデジタル環境において、企業は時代の先端を行く優位な位置を確保できます。

パートナーの視点

「Agentforce Commerceを利用するEC事業者がエージェンティック コマース時代に成功するお手伝いができるよう、Salesforceと提携できることを嬉しく思います。OpenAIと連携し、ChatGPT内で商品発見から購入へと導くことで、企業が数百万の新規購入者にリーチすることを可能にします」 – Stripe AI部門最高収益責任者マイア・ホセバチビリ(Maia Josebachvili)氏

エージェンティック コマースの次なる展開

デジタル小売業者がエージェンティック エンタープライズ(エージェント型企業)への変革を進める中で、サードパーティプラットフォーム上でも自社コマースストアフロント内でも、AIエージェントの価値を活用する多様な方法が存在します。Salesforceは、顧客のビジネスニーズに最適な形で、あらゆるチャネルにおけるエージェンティック コマースの推進を支援します。

新たに発表されたGuided Shopping for Agentforce Commerceは、小売業者がデジタル ストアフロント上でAgentforceを活用したブランド独自の買い物エージェントを迅速に構築する手段を提供します。Agentforce Marketing、Service、Order Management、そしてData 360といったCustomer 360の他の機能とも連携することにより、大規模なハイパーパーソナライゼーションを実現します。小売業者のGuided Shoppingエージェントを利用する買い物客は、一連の会話を通じて、パーソナライズされたおすすめ商品の提案を受けられるほか、問い合わせ対応から、シームレスなチェックアウト、注文状況の追跡、返品処理まで、すべてAIエージェントを通じて行うことができます。この強力で統合されたインテリジェンスは、一貫性を持った、より高度なブランド体験を提供することで、コンバージョン率と購入額を増加させます。

SalesforceとStripeのAgentic Commerce Protocolの統合に向けた提携は、ショッピングの未来を変革する画期的な瞬間です。これらの進歩により、企業は業界の最先端でシームレスなAI駆動型コマース体験を提供できるようになります。

詳細情報:

  • Agentforce CommerceとInstant Checkoutの詳細はこちら

  • Agentforce 360の最新情報はこちら

  • Agentic Commerceの詳細はこちら(英語)。

Stripeについて

Stripeは、世界中の数百万の企業向けにプログラム可能な金融サービスを構築しています。数百万の企業がStripeを利用して、オンラインおよび対面での決済受付、金融サービスの組み込み、カスタム収益モデルの実現、収益性の高いビジネスの構築を行っています。本社をサンフランシスコとダブリンに置くStripeは、年間1.4兆ドル以上の決済を処理しており、これは世界のGDPの1.3%に相当します。Stripeの利用企業には、Fortune100企業の半数、Forbes Cloud100企業の80%、Forbes AI 50企業の78%が含まれます。その規模と研究開発(特に人工知能とステーブルコイン)への投資を通じて、Stripeは最先端技術のグローバル経済における実用化を加速しています。

Salesforceについて

Salesforceは、あらゆる規模の企業がエージェンティック エンタープライズへと変革することを支援します。人とAIエージェント、アプリケーション、データを信頼性の高い単一のプラットフォームへ統合することで、これまでにない成長とイノベーションを実現します。詳細は salesforce.com/jp をご覧ください。

Salesforceのコーポレートサイトにある「ニュース&インサイト」では、日本向けの最新情報をご紹介しています。詳細は、salesforce.com/jp/news/ をご覧ください。

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会社概要

URL
-
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内1-1-3  日本生命丸の内ガーデンタワー(Salesforce Tower)
電話番号
0120-733-257
代表者名
小出伸一
上場
海外市場
資本金
-
設立
1999年03月